見出し画像

「やりたくない」を「やりたい」に変える魔法のスイッチとは?

第1章: 内発的動機とは何か?

1-1. 内発的動機とは?

さあ、月曜を迎えましたね〜、やるぞ!とやる気に満ち溢れている方もいれば、憂鬱だなあと思いながら、過ごされている方もいらっしゃるかと思います^^
そのやる気を左右する「内発的動機」という言葉はご存知でしょうか?
「内発的動機」とは、他人に言われたからではなく、自分の内側から湧き上がる「やりたい」という気持ちによって動く原動力のことです。例えば、趣味に熱中したり、興味のある本を読む時、「やらされている」とは感じませんよね。この時、あなたは内発的動機で動いているのです。

反対に、誰かに頼まれて嫌々やる行動は「外発的動機」に基づいています。たとえば、宿題や上司に言われた仕事などがその典型です。この外発的動機だけで動き続けると、心の負担が大きくなり、やる気が長続きしない傾向があります。

1-2. 内発的動機のパワー

内発的動機を持つと、行動そのものが楽しくなり、成果が出やすくなります。例えば、「勉強が好き」という気持ちで学ぶ人は、知識を吸収すること自体に喜びを感じ、結果として良い成績がついてくるのです。

一方、外発的動機で動いている場合、心の中で「仕方ない」「嫌だな」と感じやすく、結果としてクオリティが下がることが多いです。

1-3. 3人のレンガ職人の話

ここで、よく知られる「3人のレンガ職人」の話をご紹介します。ある旅人が、3人のレンガ職人に「何をしているのか?」と尋ねました。

  • 最初の職人は「レンガを積んでいるだけだ」と答えます。

  • 次の職人は「壁を作っている」と答えました。

  • しかし、最後の職人は目を輝かせてこう言ったのです。「私は大聖堂を建てています!完成すれば、多くの人々が感動するでしょう!」

同じ作業をしていても、目的意識があるかどうかで気持ちの持ち方が大きく変わるのです。この話は、内発的動機がどれほど行動に意味を与えるかを教えてくれます。

第2章: やらされ感が生まれる原因とその解消法

2-1. 「やらされ感」の心理とは?

やらされ感とは、「自分で選んだわけではない」「やりたくないのに無理やりやらされている」と感じる心理状態のことです。この感覚が続くと、次第にやる気を失い、何をするにも重たく感じるようになります。では、なぜ人はやらされ感を抱いてしまうのでしょうか?主に以下の3つの原因が挙げられます。

  1. 目的が見えない
     何のためにやっているのかが曖昧だと、「自分がやる必要があるのか?」と感じやすくなります。

  2. コントロール感がない
     自分の意志ではなく、誰かに決められたことをただこなしていると、「自分は歯車の一部でしかない」と思うようになります。

  3. 成果が見えない
     行動がどんな結果に繋がるのかが分からない場合、人は達成感を感じにくく、モチベーションが下がります。

2-2. やらされ感を解消する3つの方法

やらされ感を解消するには、「目的」「コントロール」「成果」の3つを意識的に変えていく必要があります。以下の方法を試してみましょう。

1. 目的を再確認する

どんな行動にも意味があります。たとえば、「単なる作業」と思っていたことも、「これが誰かの役に立つ」と考えるだけで価値が変わります。自分が取り組む作業の先にある目的や影響を見直してみてください。

2. 主体的に取り組む工夫をする

指示された内容でも、自分なりに工夫を加えてみましょう。「どうすれば効率的にできるか」「どうすればもっと楽しくなるか」を考えることで、やらされ感は減少し、主体的に行動できるようになります。

3. 小さな成功体験を積む

大きな目標は一度に達成するのが難しいため、少しずつ段階を踏むことが重要です。たとえば、「今日1時間だけ集中してみる」といった小さなステップを設定することで、達成感を味わいながら進めることができます。

2-3. 自己決定理論を使ったアプローチ

心理学では、「自己決定理論」という考え方があります。これは、「人は自分の行動を自分で選んでいると感じた時に最もモチベーションが高まる」という理論です。この理論を日常に応用するには、次の3つの要素を満たすことが大切です。

  • 自主性: 自分で選択できる余地を作る。

  • 有能感: 自分にとって意味があり、達成可能だと感じる。

  • 関係性: 他者との繋がりや、貢献を実感できる。

以上のポイントを意識して行動を見直せば、やらされ感は大きく減少し、内発的動機が芽生えやすくなります。


第3章: 自分のエンジンに火をつける実践ステップ

3-1. 自分の「やりたい理由」を明確にする

まずは、自分の行動に意味を持たせることから始めましょう。以下の質問を使って、自分の「やりたい理由」を深掘りしてみてください。

  • なぜこれをやる必要があるのか?

  • これをやることで得られるものは何か?

  • 誰かのためになるのか?それは誰か?

たとえば、「仕事でプレゼンを作る」のが面倒だと感じた場合でも、「このプレゼンが成功すればチームの評価が上がる」「チームメンバーが助かる」と考えるだけで、行動に前向きな意味が生まれます。

3-2. 内発的動機を高める具体的な習慣5選

  1. 毎日、感謝を記録する
     1日3つ、自分が感謝できることをノートに書いてみましょう。感謝の習慣は、自分の行動に前向きな気持ちを与えます。

  2. 小さな挑戦を設定する
     例えば、10分間だけ集中する、新しいアイデアを1つ考えるなど、手軽に達成可能な目標を設定してみましょう。

  3. ポジティブな言葉を使う
     「やらなきゃ」ではなく、「やってみよう」という言葉を意識するだけで、行動のハードルが下がります。

  4. 興味があることを1日5分だけやる
     趣味や興味があることを少しだけ取り入れると、気分転換になります。

  5. 未来の自分を想像する
     「これを続けたら、1年後の自分はどうなっているか?」と想像することで、行動の意味を再確認できます。

3-3. 小さな成功を積み重ねる

最後に、内発的動機を育てる上で欠かせないのが「成功体験」です。小さな目標を設定し、それを達成する喜びを感じることがモチベーションを高めます。例え小さなことでも、「できた!」という感覚は次の行動への大きな原動力になります。


まとめ: できるところから「やりたい」に変えよう

「やりたくない」を「やりたい」に変える魔法のスイッチ。それは、自分の行動に意味や目的を見つけ、内発的動機を引き出すことです。やらされ感を克服し、行動に主体性を持たせることで、あなたの人生はより豊かで前向きなものになります。

まずは小さな一歩から。今日の行動に、「やりたい理由」を一つでも見つけてみてください。
あなたのエンジンに火がつきますように!

いいなと思ったら応援しよう!