サードプレイス通信#5ハーベストカフェ
シニア世代の交流の場づくり発、地域多世代交流づくりへ
シニアが気軽に誰でも参加できる場所を作りたい
ハーベストカフェは2018年にスタートした、シニア世代の交流の場。家庭や職場、ご近所とも離れた「サードプレイス」を目指したコミュニティカフェです。お茶やコーヒーを飲みながら気軽にどなたでも参加できる場となるよう、2019年4月から郡山市緑町のコワーキングスペース「co-ba koriyama」で毎週火曜日に定期開催をしています。
ハーベストカフェをスタートしたきっかけは、代表(満井みさ子)が親の介護に直面したことから。定年後や子育てを終えた世代が、職場というコミュニティに変わる場をつくり、人と話したり、活動できるお手伝いができないかと考えました。
ハーベストカフェは現在、任意団体として活動。代表・副代表や、会計を役割分担し、メンバーで話し合いながら企画を考え運営します。2019年から始めた企画は「大人の遠足」。梅の収穫体験と梅干しづくり、陶芸体験、2021年からはフィンランド発祥のスポーツゲーム「モルック」や、「パークゴルフ」体験会など興味のあることに挑戦し楽しんできました。
メンバーが興味のあることを自分たちで決めて実現する
毎週の活動は茶話会を中心に、メンバーが知りたいことを学ぶ「講座」も開催しています。これまで、ボランティアやまちづくりに活躍してきた達人シニアの講座、年金や健康づくり、脳トレ、認知症サポーター養成講座、発達障がい講座、SDGs講座、自分史づくり講座などを専門家から学びました。
また、ハーベストカフェで何度か話をしているとメンバー一人一人が培ってきた知識や経験、自ら学びたいと感じていることがあることから、シニアの知見をシェアする「まちかど先生」もはじめました。この試みはハーベストカフェの特長かもしれません。2カ月に一度の割合でメンバーの仕事の経験や、医療、海外の暮らしや文化、税金の知識など多岐のテーマにわたって分け合っています。
古民家で子どもたちや若い世代との交流をスタート
活動3年目には、ハーベストカフェのメンバーから「もっと外に出て活動がしたい」との声があがりました。これまでも、ハーベストカフェでは会場のco-ba koriyamaのインターシップ生などの若い世代との交流の機会があり、学生との意見交換の時間は、新鮮で毎回とても好評でした。シニア世代の経験を活かせる場として地域の子育て世代や、学生、子どもたちともっと交流ができないか模索していたところ、今年、メンバーの知人を通して、新たな活動の会場を提供してもらうことができました。2022年7月に始まった「古民家で遊ぼう」は、子どもたちと手作りの道具を使った遊びをしたり、英会話を教えたり、宿題をする場所の提供を行います。
これからも地域の子どもたちや子育て世代との交流、子どもが親や学校の先生とは別の大人と会う機会づくり、学習支援を目指したいと考えています。
団体情報
ハーベストカフェ
毎週火曜日 10時00分~11時30分
会場 co-ba koriyama (郡山市緑町9‐12)
代表:満井みさ子 副代表:森田茂
ご参加方法:直接会場にお越しください。
連絡先:harvestkoriyama@gmail.com
HP: https://sites.google.com/view/harvestcafe
市民団体として活動していますが、どなたでも参加できるオープンなコミュニティです。
サードプレイスとは、自宅や職場・学校とも違う第三のコミュニティの意味。日常的に担っている義務や役割を離れ、居心地の良い場所で、人と会い、話し、目的を見つけて活動したり、楽しいことを一緒に行ったりします。何かをしなくたって、誰かに会うだけでもいいし、その場所に来るだけでもいいのです。
サードプレイスの条件は、心地よい場所であること。そして、かかわる人達の平等性が保たれていること。
サードプレイス的な場所を持つかどうかは、幸福度にも影響します。「ハーベストカフェ」もまた、シニア世代が幸福であるための交流の場、サードプレイスを目指して、活動しています。
「サードプレイス通信」では、福島県郡山市や近隣の市町村でサードプレイス的な活動をしているグループを紹介していきます。
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