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【スタッフblog】淀みなく英語を話す”理想”と、そうじゃない”現実”の距離に変化が起きた!

時間がかかる他言語習得。モチベーション維持には、英語力の向上の実感が不可欠だと思っています。最近、私が生活しているフィリピン🇵🇭セブ島の街なかで、喜びを感じる瞬間が何度かあったので、シェアしたいと思います。つい忘れがちな英語学習を始めたきっかけを思い出させてくれました。

英語学習を始めたきっかけ

「海外で働きたい」「外国語の映画を字幕なしで観たい」など、語学学習を始めるきっかけは人によってさまざまだと思います。私は特に明確な目標はなく、ただ単純に、英語が喋れるようになれば外国の方とも会話ができて楽しそう……と興味を持ち始めました。理想は映画や海外ドラマの中で繰り広げられる、テンポのよい会話です。

しかし、中学高校の授業では生の英語に触れる機会はほとんどなく、日本語の多い教科書を読むものでした。どうしても内容に興味を持てず、上の空で授業を受けていたため、ずっと苦手で、テストも散々でした。それでも不思議と英語に対する関心が薄れることはありませんでしたが、社会人になってからは徐々に触れる機会がなくなっていきました。

そんなある日、ふと目にした週1回の英会話レッスン。場所が近く、地元自治体が主催のため参加費も格安、なにより講師が英語ネイティブなのに惹かれて、すぐに受講を決めました。レッスンに参加して数ヶ月が経った頃、ハワイ出身の女性が講師になりました。アウトドアや人との交流が好きな彼女と、レッスン以外でも一緒に過ごす時間が増えていきましたが、会話はぎこちないままでした。彼女ともっとスムーズにコミュニケーションが取れるようになりたい! できれば学生の頃に思い描いたドラマのシーンのように…という思いが、本格的に英語学習を始めるきっかけになりました。

理想との距離が縮まらない現実

自分ひとりではすぐに甘えが出て、学習が継続できないだろうと思った私は、英語環境にどっぷり身を置こうと、Brightureへ3ヶ月の留学を決意しました。中学英語も不完全だけど、さすがに3ヶ月もいればある程度の会話はできるようになるだろうと期待していましたが、現実はそう甘くなかったです。あまり物怖じしない性格のため、普段の生活では欲しいものを手に入れることはできていましたが、店員やローカルの方といい感じのコミュニケーションを取れることはほとんどありませんでした。周囲を見渡すと楽しそうに英語で会話をしている人々。私にもそういう日は来るのだろうか。もしかして一生そんな日は訪れないんじゃないか……。そんなことを考える日が増えていきました。

あれからセブ島での滞在期間は2年を超えました。年単位で海外に住んでいるんだから、さすがに日常会話はできるようになっているよね? と思われた方。期待を裏切ってしまい申し訳ありません。中にはもちろんそういう方もいると思いますが、私は完全に「そうじゃないほう」の人間でした。

というのも、日用品を買いに行くスーパー、食事に行くレストラン、移動で利用するバスやタクシー。日常的に英語を使う環境にはいますが、聞かれることと言えば、「ポイントカード持ってる?」「注文は決まった?」「行き先は?」などの定型文ばかりなのです。もし聞き取れなくても「ん?」という顔をするとすぐに言い直してくれます。いつまで経っても定型の会話しかできない自分。淀みなく英語で会話をしている理想と、現実の距離は一向に縮まりません。

あれ?スモールトークしちゃってる?

そういう生活を続けていましたが、最近思わぬ気づきがありました。なんと、自分でも気づかないうちに店員さんとスモールトークをするようになっていたのです。
これまで「日本人?」と聞かれても「うん、日本人だよ」とだけ返して会話がそこで終了していました。それが自分でもびっくりするくらい自然に「日本に行ったことあるの?」という一文がするっと出てくるようになっていたのです。するとそこからさらに会話が広がります。「日本には行ったことないけど日本のアニメが好きなの」「いつか日本に行きたくて日本語勉強しているの」「彼氏がいま日本で働いてるの」など。日本語でもそうですが、こういうとっかかりがあると会話がスムーズに流れていきます。この現象はある日突然、街なかの至る所で起きるようになりました。

もしかして、今までも話題をふってくれていたの!?

このとき同時に気づいたことがあります。それは、「もしかして店員さんは今までも話題をふってくれていたんじゃないか!?」ということです。これまで定型文で聞かれていると思っていたあの一言はもしかすると私の持ち物や買ったものに対してのコメントだったのかも。外国人だと気づいて、なにか質問をしていたのかも。と。でも英語の音に慣れていなかったり、英語フレーズのストックが不足していてせっかくのコミュニケーションのチャンスを逃していた可能性があります。

生の英語にたくさん触れるって大事!

自然にスモールトークができるようになったのは、①英語の音が聞けるようになってきていること、②英語フレーズが知らず知らずのうちに蓄積されて口をついて出るようになっていること。このふたつがもたらした嬉しい変化だと思います。

普段私は、子供向けのラジオドラマを聞いたり、YouTube動画を観たり、児童書を読んだり……と、ネイティブの生の英語を生活に取り入れているだけです。難しい文法書を読んだり、問題集を解いたりはしていません。でも本当に突然、店員さんとスモールトークができるようになっていました。まだまだ英語は流暢ではないし、聞き取れないことのほうが多いです。それでも少しずつ理想に近づいている喜びを感じています。この気づきのおかげで、英語を話せるようになりたかった理由を思い出しました。そして、やっぱり言語はコミュニケーションの手段のひとつだと改めて実感しています。他人とのちょっとしたやりとりがあることで毎日の生活がより楽しくなっています。

この記事を読んでいる方の中に、大量のインプットをしているけど英語力の向上をあまり実感できず、モチベーション維持に苦労しているという方がいらっしゃれば、ぜひ適度にアウトプットの場を設けてみてください。前回できなかったことができるようになる、嬉しい変化が起こるかもしれません!

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