
セラピストとの想い出はフォルダ保存?
恋愛心理において
「男はフォルダ保存、女は上書き保存」は今では有名な理論になっている
確かに女性に聞いても過去に付き合った男性で「顔も思い出せない」「街ですれ違っても気づかない」「過去の思い出のプレゼントや写真などはお気に入りか高価な物以外はさっさと捨てる」などの声はよく聞く
こういったことを聞くたびに
「ああ、女性は怖い・・」と思うのだ
男である僕も例外に漏れず「フォルダ保存」だ
そして今でも楽しかった思い出などは思い出して懐かしむことがある
そう男は未練がましく付き合った女性にはいつまでも自分の存在を覚えていて欲しいと思ったりするものだ
ではセラピストのお客の記憶はどうだろうか?
まあ仕事なのでお客が来るたびに上書き保存をしていて順番にお客のことを忘れていってしまっていたら仕事にならない
そう、メンエスは仕事だ
恋愛ではない
だから男と同じように「フォルダ保存」してお客の情報を覚えているのだろうか
何十人、何百人とリピート客を抱えているとしたら結構大変じゃなかろうか
名前と顔だけならまだしも接客時に会話した内容を細かに覚えておくのも大変な作業だ
どういうふうに整理しているのだろう
無意識にインプットされていくのだろうか
そのお客独自の珍しい話題なら覚えているだろうがごく一般的な世間話だけなら忘れてしまうのではないか
「上書き保存」の理論は恋愛に関してなので仕事となるとやはり「フォルダ保存」をしていると思う
今度誰かに聞いてみよう
ではお客はどうか
当然自分の推しのセラピストに通うので忘れるわけがない
一人だけに通い続ける人もいれば複数の推しのセラピストがいる客も当然いる
そのセラピストと交わした会話
そのセラピストが好きなもの
施術内容
考えかた
生い立ち
プライベート
今度話そうと思っていることや伝えたいこと
そして聞きたいこと
それぞれを各フォルダに保存しているのだろうか
昭和生まれの僕には「推し」という概念はあまりピンとこないが
リピートするセラピストは僕にとってみんな「推し」だ
そこに順位はない
技術的な順位はつけることは出来るのかもしれないがあまり考えたことがない
ルックスにも順位はない
かっこつけて綺麗ごとを言っているわけではない
本当に思っていないのだ
思うのはそれぞれの個性の違いを思うだけだ
その時の気分や話したい内容によっては今日会いたいのはこの子だなみたいなことはある
会った回数で順位をつけてるわけでもない
歳をとったからなのか全員可愛くもあり魅力的なのだ
だから僕のセラピストとの想い出や情報はフォルダ分けというよりも
マッピングみたいなものだ
刑事ドラマでよく出てくる捜査情報のホワイトボードみたいな感じ
顔写真や現場写真、書き込まれた情報
付箋を貼ったり、関係性や方向を→で書き込んだり
〇で囲ったり、消して書き直したりする
あの感じだ
俯瞰して眺めたいのだ
偉そうに品評してるわけでもない
フォルダ分けは整理するには便利なツールではある
名前順や日付順で並べ替えも簡単だ
セラピストとの関係性や想い出は
整理整頓して探しやすくするものではない
心のホワイトボードに書かれているのではなく
刻み込まれている
だから上書きは出来ないのだ