目の前の人と向き合うこと
目の前の人と向き合うことは非常に難しい。
僕は向き合うのが本当に苦手だった。
だって、これまでの関係性じゃなくなるかもしれないから。
怖かった。だから、今の関係のままいられるのなら、自分がずっと我慢していれば良いと思っていた。
でも、今は少しずつ目の前の人や出来事を通して、自分の過去と向き合っている。
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なぜ、こんなことを書いているかというと、昨日奥さんとしっかりと向き合ったからだ。
最近、ときどきしんどそうな顔をしているのは、なんとなく知っていた。
だから、LINEでメッセージを送ったり、「大丈夫?」と直接声をかけたり、妻の大好きなエクレアを買ったりしていた。
それで向き合っていたつもりだった。甘かった。
確かに以前よりも妻の方向へ気持ちは向いている。
それでも正面からは向き合えていなかった。
それが昨日の夜、爆発した。
お金のこと、僕の持病のこと、子どもたちの将来のこと、、
いろいろなことを考えているうちに不安が押し寄せて、しんどくなってしまったらしい。
もっと早くに話を聞いておけばよかった。
「大丈夫?」と聞かれたときの「大丈夫」ほど大丈夫なものはない。
ひとしきり妻は泣いた後、少し吹っ切れた様子で表情も随分変わった。
問題が解決したわけではない。それでも、持っているものを吐き出すだけで、心は軽くなるものだ。
結婚生活ではいろいろなことを学ばせていただいている。
これからも自分の気持ちと同じくらい、妻のことを大切にしていきたい。