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徳島そして広島へ④

愛媛県新居浜市に向けて鳴門北インターから高松自動車道に入った。
以前・・・といっても20年以上前か、私が知っていた街も著しく変貌を遂げている。その頃と交通事情も大きく変わり、四国内での移動もかなり利便性が向上した。
 
鳴門から新居浜に行くのに最も良いルートは高松自動車道から板野町で徳島自動車道に乗り換え、再び高松自動車道の延長にある松山自動車道に乗ることとナビで説明していた。これが最短最速で新居浜に着けるルートとのことだが、前述のように山間部の降雪・凍結箇所を回避するため、私は徳島自動車道ではなく、高松自動車道をひた走ることを選んだ。
 
目的地の新居浜は愛媛県になるため、香川県は全くの素通りになる。
高松市には屋島や栗林公園などの名勝があり、県内には古くから「こんぴらさん」と親しまれている金刀比羅宮もある。また、改めて訪れてみることにしよう。
 
鳴門で渦潮を見学してからの出発のため、夕刻が迫ってきている。
日中ならば瀬戸内の海を眺めながらのドライブになったであろうか、
しかし、高速道は一般の国道より内側ルートのため、やはり山間部を走る印象だ。私達は休憩を兼ねて夕食を摂ることにし、津田の松原サービスエリアに立ち寄った。
そこで、讃岐うどんを食べることにした。
私は温玉うどんを注文し、トッピングにかき揚げと何故か分からないが、衝動的にイカフライを選んだ。
イカフライは私の好物だが、うどんと並べると、やや違和感を覚える。
別々に口に運んだが、それぞれに美味しかった。
うどんは喉越しが良く、だし汁たっぷりのスープも美味しく、何杯でもおかわり出来る気がする。

喉越しの良い美味しいウドンと何故かイカフライ 家族の視線が気になる

 お腹も満たされたので、再び高速道に乗る。
ここからまだ100kmほど走らなければならない。
やがて、高松空港への案内表示が現れ、道路周辺が明るくなってきた。右側に目を向けると高松市内と思われる街並みが暗闇に浮かび、その明かりが眩しい。

尚も走り続けると面白い表示が目についた。
 
「徳島まで111km」???
 
確か徳島から出発し、徳島は後ろのはずなのに・・・。
 
そうなのだ。四国は島なのだ。だから進めば進むほど徳島は近くなる。
当たり前のことだ。日本自体も同じである。
普段意識していないことを再確認させられた。
 
そうこうしているうちに新居浜の表示が出てきて、新居浜インターで高速道を降りた。そして駅前のホテルにチェックイン。
既に午後10時をまわっている。
ここは素泊まりなので、翌朝早々に立ち去らなくてはならない。
 
朝になりホテルでサービスのコーヒーをいたただいた。
なかなか良いホテルで短時間の滞在は勿体なかったが、次の予定があり私達はチェックアウトした。
この日の予定は「瀬戸内しまなみ海道」を通り、広島県の大久野島に行くことである。
大久野島は太平洋戦争当時「地図にない島」といい、毒ガスの研究製造工場があった島で軍事機密故、地図から消された歴史をもつ。
現在は野生化したウサギが多く棲息し「ウサギの島」として国内外に知られている。外国人旅行者も多い。
 
私達は「しまなみ海道」を目指し一般道に車を進めた。
途中、朝食を摂るために道の駅 「今治湯ノ浦温泉」に立ち寄った。
この道の駅はしまなみ海道への拠点として多くの観光客が立ち寄るため
モーニング定食を提供している。





古風の佇まいの今治湯ノ浦温泉 食事の他 多くの特産物を扱っている。

 ここで食べた定食が最高に美味しかった。
カンパチの海鮮丼だ。私と娘が注文し、妻は鯛茶漬けにした。
 

このカンパチは鮮度抜群、旨味があって最高に美味しかった。
これで何と750円! その倍の値段でもおかしくない。
私達が「ごちそうさま」というと「気をつけてね」と返ってきた言葉が暖かかった。
 
いよいよ「瀬戸内しまなみ海道」だ。
 
・・・続く
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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夢一文
私が書く文章は、自分の体験談だったり、完全な創作だったり、また、文章体も記事内容によって変わります。文法メチャメチャですので、読みづらいこともあると思いますが、お許し下さい。暇つぶし程度にお読み下さい。今後とも、よろしくお願いいたします。