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医者>>>>>>>5大商社 の圧倒的理由

三菱商事という会社の性質

民間企業の王としてよく名前が挙がるのが三菱商事である。ここでの「三菱商事」は、一流企業の文系総合職を象徴する存在と考えるべきだ。これには三菱地所や伊藤忠商事、日本生命などの高給ブランド企業も同じカテゴリに含まれる。しかし、理系のメーカーや専門的な職種、または新聞社やテレビ局などの特別なこだわりがあって入る企業は除外される。終身雇用でない外資系企業も比較の対象外である。

三菱商事の実態

三菱商事は、特にやりたいことがない文系就職の学生がブランドと高給に惹かれて入社する企業の象徴である。そのため、医師と三菱商事の比較は、医師と文系総合職のトップ層の比較と言えるだろう。

比較困難な私大医学部

「私大医学部は簡単に入れる」という言説があるが、現在では私大医学部も難化が進んでいる。しかし、私大医学部と地方国立医学部を比較すると、私大医学部に入ることの方が難しい。大学の難易度は需要と供給で決まり、私大医学部の学費の高さが偏差値に影響を与えている。私大医学部の議論は、国立医学部出身者を前提に考えるべきである。

両者の待遇は大して変わらない

給料に関しては、勤務医と一流企業の文系総合職の間に大きな差はない。地方勤務の医師は高給を得られるが、田舎暮らしというデメリットもある。海外勤務の一流企業社員も高給だが、同様に海外生活の負担がある。仕事のきつさについても主観的な要素が大きく、一概に比較することは難しい。

三菱商事のデメリット

三菱商事のような一流企業にはデメリットも多い。会社員という職業は本質的に不安定であり、特権を手放すと「その他大勢」に転落してしまう。医者は病院を変わっても医者だが、文系総合職は一流企業のポジションを失うとただのサラリーマンに戻ってしまう。

一流企業に入るとレールから降りられない

一流企業は特権であり、手放すと振り出しに戻る。医者は病院を変わっても医者だが、文系総合職は特権を手放すと「その他大勢」に転落する。この違いは両者のキャリアに大きな影響をもたらす。

独立ができない

医者は出世競争に破れても開業するという選択肢がある。開業医の年収は勤務医よりも遥かに高く、成功すれば大金持ちになることも可能である。一方で、文系総合職が起業して成功するのは一握りの勝者のみであり、出世競争に破れたサラリーマンが次々と独立することは難しい。

名誉が得られない

医者は金以外の理由で目指す人が多く、研究や社会貢献の道が開かれている。医学部で出世すれば教授になれ、社会的地位も高い。文系総合職にはこのようなルートはなく、会社の仕事で得られるのは金と安定だけである。

東大に行く時点で既にレールを外れている

偏差値が高くなくても一流企業に入るチャンスがあるのが文系総合職のメリットである。しかし、特に目的がなければ医学部に進んだ方が無難である。東大に進むことは、医者という安泰なレールを外れ、自分のやりたいことを追求するための選択である。東大生が民間企業で成功する保証はなく、多くの東大生はキャリアの選択に悩むことになる。

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