あみだくじ恋愛論パートⅣ
「私を幸せにしてくれる男が欲しい」
こういう願いは、ほぼ挫折する。
幸せを他者に委ねるという選択肢を取っている時点で敗北が決定する。
幸せの原理原則は儚く消え去る淡雪のような感覚なので、自分の感覚を人に委ねると考える時点で崩壊が始まっている。
自分の感覚(イメージ)は自分で育てて、自分だけで持ち歩こう。
他人は自分の感覚など理解できないので、幸せにして欲しいと言っても、どの幸せなのか、何の幸せなのか、具体性のないことを言う人だと困惑させるだけになる。
内面と外見が全く別物というケースは思うほど多くない。
うわべだけでも丁寧な言葉使いを続けていると内面もそれにつれてついてくる。逆も真なりなので、言葉使いは想像以上に重要になる。これを|言魂《ことだま》という。共感する、誉める、手伝う、忘れる。これは本音でなくてもいい。戦略だから。
恋愛で「バカな奴」と思われがちなこと。
それは、イケメン好きな女と巨乳好きな男である。
さらに言えば「私はイケメン命なの」とか「俺は巨乳を見ると堪らなくなる」と口に出すこと。これでバカランクが爆上がりして、ダブルバカになる。
なぜなのか?
それは、「お互いの考えや気持ちを伝える意思疎通や情報伝達」というコミュニケーションの原則が成立していないからである。
一方的に自分のことばかり話す「コミュ障+バカ」と会話しているようなものだからである。
相手は何も面白くない、何も楽しくない。
こんな相手を恋愛相手に選ばないだろう。
自分に興味のあることしか話さない相手とお茶やお酒を飲みたいと思うだろうか。
恋愛は性が絡むから話がややこしくなっているだけで、基本はコミュニケーションの一形態だと考えるとわかりやすくなる。