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【コーヒー 産地】コーヒーの原種、産地、味わいからその選び方まで

こんにちは!今回はコーヒーの産地に関するテーマで記事を作成したいと思います。

実は私、大学生の傍ら、カフェでバイトもしております。そして、学習や作業を進めるためのお供としてコーヒーを愛用しております。深い香りと味わいが、集中力を高めてくれますし、コーヒー豆を引いている時や、抽出している時、頑張るぞ!という気にしてくれます。中でもコロンビアのコーヒーがお気に入りで、その味わい深さと芳醇な香りが心地よいのです。

私自身、コーヒーが好きだからと言ってその背後にある豊富な知識を全て把握しているわけではありませんし、どちらかといえば、コーヒー初心者です。ですが、知れば知るほどコーヒーがより一層楽しくなると感じています。

そこで、今回は一緒にコーヒーの豆の原種から主要な産地、その特徴までを学んでいきたいと思います。是非、この記事を読みながら一緒にコーヒーの奥深さを探っていきましょう。

1. コーヒー豆の原種: アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種

コーヒーを楽しむためには、その種類について知ることが大切です。実はコーヒーには数々の種類があり、それぞれに独特の風味や特性が存在します。今回は、主要な3つのコーヒー豆の原種、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種について詳しく解説します。

1.1 アラビカ種

コーヒーの王様とも呼ばれるアラビカ種。その特徴として、花のような甘い香りと酸味が強いことが挙げられます。アラビカ種は主に標高1000~2000mの熱帯高地から生じます。ただし、このような高地での栽培は大変な手間と時間を必要とし、霜や乾燥、病害虫に弱いため、栽培が難しい側面もあります。

アラビカ種は、世界のコーヒー豆生産の約6割を占めており、その中にはさまざまな派生種が存在します。その中でも特に人気が高いのが、香りの質・コク・飲みやすさが優れたティピカ種とブルボン種です。しかし、これらは収穫量が少ないため、生産性を考慮すると、手入れがしやすく収穫量の多いカツーラ種やカツアイ種、ムンドノーボ種が主流となっています。

最近では、華やかで香水のような香りと甘さのある酸味を持つゲイシャ種も注目を浴びています。しかし、高価で取り扱っているお店が限られているため、なかなか手に入れるのは難しいでしょう。

1.2 ロブスタ種

次に、ロブスタ種について見てみましょう。ロブスタ種は、独特の香りと強い苦味を持つため、単体ではあまり飲まれませんが、ブレンド用としてよく使われます

また、ロブスタ種は病害虫に強く、低地でも栽培可能であり、アラビカ種に比べて安価です。このため、インスタントコーヒー、缶コーヒー、アイスコーヒー、水出しコーヒーバッグなどによく使われています。

ただし、ロブスタ種は独特の「泥臭さ」があり、そのため、多くの場合、他の種類の豆とブレンドされて使われます。また、カフェイン量はアラビカ種の2倍とも言われています。

1.3 リベリカ種

リベリカ種はコーヒー豆の中でも特殊な存在です。アラビカ種やロブスタ種とは全く異なる風味が特徴で、その独特の味は人によって評価が分かれることで知られています。「酸味が少なく苦味が多いので濃くておいしい」という人もいれば、「口に合わない」と感じる人もいます。

リベリカ種はその育てやすさから一部の農家にとっては魅力的な選択肢となっています。標高が高くない平地でも栽培が可能で、気温や湿度などの栽培条件もアラビカ種やロブスタ種ほど厳しくありません。しかしながら、ある種の病気、特にさび病には弱いというデメリットがあります。

リベリカ種のコーヒーノキは高く、収穫が大変であることが知られています。また、コーヒーチェリーが成熟するまでに時間がかかります。これらの理由から、リベリカ種の生産はそれほど多くありません。

また、残念ながらリベリカ種は味の点でアラビカ種に劣ってしまうという評価も一部にあります。それでも、そのユニークな風味を求める人々にとっては、リベリカ種は興味深い選択肢となるでしょう。


これで、コーヒー豆の主要な原種、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の特徴とその主な産地について学びました。それぞれの豆が異なる風味と特性を持っているのはおもしろいですよね!

2. コーヒーの起源と伝播

2.1 エチオピアとコーヒーの歴史

コーヒーがどこで最初に発見されたのかについては、エチオピアがその発祥の地とされています。その発見にまつわるエピソードとしてよく知られているのが、山羊飼いのカルディの話です。伝説によれば、カルディは山羊が赤い実を食べた後に活発になるのを見つけました。それはコーヒーチェリーで、中には後にコーヒー豆となる種が入っていました。
詳しくは以下の記事で書いています。

このように、当初は「覚醒効果」が注目され、薬として使用されていたといいます。

この発見が宗教的な儀式や医療用途での利用を経て、14世紀には今日我々が飲むような形のコーヒーが誕生しました。当初はエチオピア内で楽しまれていましたが、やがてアラビア半島へと広がっていきます。

しかし、その使用法は時とともに変化し、15世紀から16世紀にかけてはエチオピア周辺を含むアフリカ北部からアジアにまたがる広大な地域を支配していたオスマン帝国で、コーヒーは宗教の秘薬から飲み物へと変化を遂げました。

16世紀に入ると、イスラム世界にはコーヒーを楽しむ場所として「カフェハネ」と呼ばれるカフェのようなものが登場します。ただし、当時のコーヒーは現在我々が飲むものとは少し異なり、焙煎したコーヒー豆をすり潰し、煮出し、大量の砂糖を入れて飲む「トルココーヒー」や「イブリック」と呼ばれる飲み物でした。この伝統は現在でもエチオピアでは「カリオモン」として各家庭で受け継がれています。

コーヒー豆で覚醒した羊(AIで作成した画像です。)

2.2 コーヒーの世界への広がり

コーヒーがヨーロッパへ伝わるきっかけとなったのは、オスマン帝国に訪れたヨーロッパの商人たちでした。彼らはカフェハネで盛んに飲まれるコーヒーに注目し、この新たな商品の可能性を見出したのです。

そして、17世紀の大航海時代に入ると、コーヒーの輸出はイエメンの「モカ」港を通じて行われるようになりました。モカ港は当時、世界中からの商人が集まる交易の中心地であり、ここからコーヒーはヨーロッパへと広がっていきました。このことから、イエメンやエチオピアのコーヒーは現在でも「モカ」という愛称で親しまれています。

しかし、コーヒーの栽培方法は門外不出とされ、コーヒーの「生豆」を入手することは容易ではありませんでした。その中で、自分たちでもコーヒーの生産を行いたいと考えていたオランダが、1658年にこっそりとコーヒーの生豆を持ち出すことに成功しました。このときのオランダは大航海時代に成功を収め、イギリスやフランスを凌駕するほどの勢いがありました。オランダは持ち出したコーヒーの生豆をスリランカに持ち込み、続いて植民地であったインドネシアのジャワへと持ち込み、そこでコーヒーの栽培に成功しました。そして1712年には、ジャワで栽培されたコーヒーがオランダのアムステルダムへと輸送されるようになりました。

さらに、オランダに遅れをとったフランスも1715年にモカからコーヒーの「苗木」を持ち出し、現在の「レユニオン島」(昔はブルボン島と呼ばれていました)での栽培に成功しました。このときに持ち出されたコーヒーの苗木の品種は「ブルボン」と呼ばれ、現在もその名前で親しまれています。

このようにして、広がったコーヒーは今でも世界中で愛されているのです。

3.コーヒーの主要な産地について

コーヒーの栽培は地球上の特定の地域で行われています。それは一般的に「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で、赤道周辺を中心に広がっています。今回は、このコーヒーベルト地帯に含まれるブラジル、コロンビア、エチオピアという主要な産地を取り上げてみましょう。各地域でどのようにコーヒーが作られ、それぞれどのような特徴を持っているのかをご紹介します。

3.1ブラジルのコーヒー

ブラジル

ブラジルは世界最大のコーヒー生産国で、全世界のコーヒー供給の約30%を担っています。ここで生産されるコーヒーの特徴は、「ナッツのような味わい」と「少し甘いチョコレートの風味」です。フルーツのような酸味は少なく、味わいは全体的にバランスが取れています。

なぜブラジルのコーヒーがこのような特徴を持つのでしょうか。それは、ブラジルで用いられている「ナチュラル(乾燥)」という生産方法によるものです。ナチュラル法は、果肉を取り除かずに豆を自然乾燥させる方法で、その結果、コーヒー豆は果肉の甘みを多く吸収します。これがブラジル産コーヒーの特徴的な甘みの一因となっています。

3.2コロンビア

コロンビア

コロンビアはブラジルに次いで世界第2位のコーヒー生産国です。それだけでなく、そのコーヒーはその特別な酸味とフルーツ風味が特徴で、バランスの良さから多くのコーヒー愛好家に愛されています。

さて、コロンビアでのコーヒー栽培の特徴としては、アンデス山脈の高地での栽培が主流となっています。これは何故でしょうか?その答えは、コーヒーチェリー(コーヒー豆の元となる果実)の成熟スピードに関わっています。高地で育ったコーヒーチェリーは、低地に比べて成熟するのに時間がかかります。その結果、豆の風味がより豊かになるのです。

コロンビアのコーヒー生産過程でも特筆すべき点があります。それは「ウォッシュド(水洗い)」という方法が一般的に用いられていることです。これは、コーヒーチェリーを収穫した後、すぐに果肉を取り除き、その後水で洗うというものです。この工程により、コーヒー豆から不要な成分が取り除かれ、酸味が際立ち、風味が洗練されたクリーンな味わいのコーヒーが生まれます。

3.3エチオピア

エチオピア

最後に、コーヒーの原産地であるエチオピアについて見てみましょう。エチオピアのコーヒーは、その多様な風味がコーヒー愛好家の間で非常に高く評価されています。エチオピアのコーヒーは、フローラル(花のような)でティー(紅茶)のような風味や、フルーツ風味、そして明るい酸味など、他の産地とは一線を画す特徴を持っています。

エチオピアでは、多くの地域で原生種のコーヒー木が自然に生育しています。このことが、その多様な風味の源泉となっています。原生種のコーヒー木は、コーヒーチェリーを豊富に生産し、その結果として多彩で独特な風味のコーヒーが生まれるのです。

エチオピアのコーヒー生産過程は地域によりますが、一般的には「ナチュラル(乾燥)」や「ウォッシュド(水洗い)」の方法が用いられます。前述したブラジルの方法と同じく、ナチュラルプロセスではコーヒー豆にフルーツの甘みと複雑さが加わります。一方、ウォッシュドプロセスでは、コロンビアと同様に、酸味が強調され、クリアな風味が生まれます。

それぞれの産地が持つ独特の特徴を理解することで、コーヒー選びの幅が広がります。あなたが好きな風味を理解し、それに合った産地のコーヒーを選ぶことで、コーヒータイムはさらに楽しくなるでしょう。

4その他の注目すべき産地

4.1 ブルーマウンテン(ジャマイカ)

ブルーマウンテンコーヒーは、心地よい香りとバランスの取れた風味、軽い口当たりと滑らかなのどごしを特徴としています。これらは、ブルーマウンテンコーヒーを最高級のコーヒー豆と言われるほどの品質に引き上げます。ジャマイカで生産されるコーヒー豆のうち、厳選された一部の産地のものだけが「ブルーマウンテン」という名前を冠しており、その中でもさらにランク付けが行われています。そのため、このコーヒーは一度は味わってみたいという人も多いでしょう。

4.2 コナ(ハワイ島)

ハワイ島のコナ地区で生産されるコーヒー豆は、強い酸味とコク、そして風味が特徴です。このコーヒー豆は、ブレンドに使用されると素晴らしい酸味が引き立つと言われています。ブルーマウンテンに次ぐ高級ブランドとされ、その価格も相応に高いですが、その風味を楽しむ価値は十分にあります。

4.3 キリマンジャロ(タンザニア)

キリマンジャロは、タンザニア産のコーヒー豆を指し、その特徴は強い酸味とコクです。焙煎度合いにより、上品な苦味主体の風味から、浅煎りや中煎りでの異なる風味まで、味わいのバリエーションが楽しめます。その深い風味は、コーヒー愛好家の間で評価が高いです。

4.4 ジャワコーヒー(インドネシア)

ジャワコーヒーは、インドネシアのジャワ島で主に生産されるアラビカ種のコーヒーを指します。過去にはさび病と経済恐慌で産地が大打撃を受け、その結果、産出量が少なくなってしまいました。そのため、現在ではその味わいは丸みを帯びたマイルドなものとなっています。

4.4 ケニア

ケニア産のコーヒー豆は、フルーツのような爽やかな風味が特徴とされています。その全体的に強い風味と良いバランスは、多くのコーヒー愛好家を魅了しています。ドイツなどのヨーロッパでは、タンザニア産とともに一般的な銘柄で、その風味を引き立てるために深めの焙煎が多く行われています。

5 コーヒーの味の違いと選び方:産地と原種による特徴を理解する

コーヒーには多種多様な風味があり、その風味は原種や産地、さらに焙煎度合い、挽き方、そして飲み方によっても大きく変わります。コーヒーの楽しみ方を広げるために、これらの要素がどのようにコーヒーの味わいに影響を与えるのかを理解しましょう。

5.1産地による味の違いとその特徴のまとめ

ブラジル

ブラジル産のコーヒーは、全体的にバランスの良い味わいが特徴で、世界最大のコーヒー生産国です。ミルクとの相性も良く、ラテやカプチーノに使われることが多いです。深煎りであれば、濃厚なコクとチョコレートのような風味が引き立ちます。

コロンビア

コロンビア産のコーヒーは、バランスの取れた酸味と甘みが特徴で、コーヒーの王様とも称されます。風味はフルーツのような酸味とミディアムなボディ感があり、繊細で洗練された風味が楽しめます。

エチオピア

エチオピア産のコーヒーは、コーヒーが発祥した地であり、その多様性は無数です。特に有名なのは、ワインのような酸味を持つシダモ産や、フルーツやベリーのような風味が特徴のイルガチェフェ産です。

コナ(ハワイ島)

コナはハワイ島で生産されるコーヒーで、非常に強い酸味とコク・風味が特徴です。ブレンドに使用すると良質な酸味が出てきます。ブルーマウンテンに次ぐブランドとして知られ、高価でもあります。

キリマンジャロ(タンザニア)

キリマンジャロはタンザニア産のコーヒーで、強い酸味とコクが特徴です。深い焙煎度合いでは上品な苦味主体で、浅煎りから中煎りでは異なった風味が楽しめます。

ジャワコーヒー(インドネシア)

ジャワコーヒーはインドネシア、ジャワ島産のコーヒーで、さび病と経済恐慌で産地が大打撃を受け、それ以降は産出量が少なくなりました。現在で入手できるものは、味わいが丸くマイルドな味が特徴です。

ブルーマウンテン(ジャマイカ)

ブルーマウンテンはジャマイカで栽培されるコーヒーで、その香りの良さとバランスの良い味わいが特徴的です。また、軽い口当たりと滑らかなのどごしも魅力的です。さらにブルーマウンテンは最高級品質のコーヒー豆とも称されるほど評価が高いです。

ケニア

ケニア産のコーヒーは、フルーツのような爽やかな風味が特徴です。全体的に強い風味でバランスが良いのも特徴で、ドイツなどのヨーロッパでは、タンザニア産とともに一般的な銘柄で、深めの焙煎が多いです。

5.2 焙煎度合いとその影響

焙煎度合いはコーヒーの風味に大きな影響を与えます。浅い焙煎では酸味が強く、深い焙煎になるほど苦味が強まります。また、焙煎度合いによって香りの特性も変わり、例えばブルーマウンテンのような産地の豆では、中焙煎であれば香りのバランスを楽しむことができます。

5.3 挽き方とその影響

挽き方もまたコーヒーの風味に影響を与えます。細かく挽くほどコーヒーから成分が抽出されやすくなります。そのため、コーヒーの風味をしっかりと感じたい場合は細挽きがおすすめです。しかし、細かすぎると苦味が強くなるため、好みの風味に合わせて挽き方を調整することが大切です。

5.4 飲み方とその影響

コーヒーの飲み方によっても味わいが変わります。例えばエスプレッソとドリップコーヒーでは同じ豆でも全く異なる味わいになります。このように、飲み方によってもコーヒーの風味を変えることが可能です。

このように、コーヒーの風味は産地や原種、さらには焙煎度合い、挽き方、飲み方によって左右されます。それぞれの要素を理解し、自分の好みに合わせて選んでみてください。

まとめ

今回は、コーヒー豆の原種から産地、選び方まで幅広く記事にしました。今まで、なんとなくでしか知らなかった産地について、詳しく調べて見ると意外な発見が多くてとても楽しかったです。皆さんはどうでしたか?是非、意見を聞かせてください!

参考文献

以下のサイトを参考に学ばせていただきました。様々な知識と情報を提供してくださった各サイト様に深く感謝申し上げます。

1.  【決定版】コーヒー豆の特徴とは?種類や産地を踏まえて選び方を紹介
(https://coffee.ooaks.co.jp/like-beans#index_id12)
2. 【コーヒーの歴史】コーヒーは世界にどう広がったの?
(https://coffee.ism.fun/article/ce38d652-a683-40ef-aa08-63df1ee9234b)
3.Wikipedia
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC)

以上のサイトには、たくさんの有益な情報が含まれているので、ぜひこちらにも目を通してみてください!

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