自転車じゃない輪行?手段を考える
私は自転車輪行が好きであり、持ち運びの手間と現地での機動力の兼ね合いから自転車が最高の輪行手段だとは思っているが、他の手段も考えたことがある。
ここでは、自転車以外の手段の経験について述べたい。
ただし、前提として
▪️数キロぐらいまでしか走らない
→5kmぐらいが限度だろうか。公共交通機関と組み合わせて使うものなので無理はしない。
▪️電動には頼らない
→重い、バッテリーが切れるとお荷物、などの理由から
▪️パンクを考えなくて良いもの
→お荷物化せず安定して使いたいから
であることは事前にお伝えしておきたい。
ミニクルーザー
ミニクルーザーと言われてもピンと来ない方もいるかもしれない。
平たく言えばスケボーであるが、飛び跳ねたりするようなものではなくて、移動のためだけのスケボーであり、持ち運びしやすいように小さく作られたものである。
ペニーなどが有名かと思うが、当時の私はglobeのバンタムクルーザーと言うものを購入した。2024年現在、ミニクルーザーで検索してもすぐには引っかからない。
使用感
▪️意外と疲れる
→漕ぐのもそうだが、そもそも身体が横向きなのでバランスをとるのに筋力を使う。
カーブを曲がりやすくとか、くねくねして速度を出すためとかの事情もあってフロント側を曲がり易く調整しているのも理由だとは思う。
▪️歩くよりは断然速い
→これは速い。疲れるけど。あとスピードが乗るとかなり怖い。ただ路面状態が悪いとスピードは落ちやすい。大型ウィールに交換後はかなり速度をキープしている感じはある。
▪️ブレーキが欲しい
→とくに下り坂。怖い。なので早々に降りることにしている。
▪️段差に躓く
→これは本当に危険。軽い段差でも躓いてしまう。黄色の点字ブロックですら直角にぶつかると転けそうになる。これもウィールを交換した理由の一つ。しかし交換後も躓くことがあるのは変わらなかった。
上手く乗れる人は要らないのかも知れないが、安全性は全てに優先する。
▪️意外と重い
→これは私が悪いのだが、段差対策と高速化のためにウィールをできる範囲で大きくした結果、5kg近い重さになりそこまでお手軽ではなくなってしまった。ただ段差対策は必須だったので仕方ない。
▪️荷物が持てない
→手持ちはもちろんのこと、リュックすらバランスの妨げになるため背負いたくない。ここが致命的に旅行向きではない。
▪️街中では乗れない
→交通量の多いとこで乗るのは法令違反。かといって基準も曖昧なので困る…
キックボード
ミニクルーザーのマイナス点である、
▪️バランスを保つのに疲れる
▪️バランスが気になって荷物が背負えない
▪️ブレーキがなくて危険
▪️段差が怖い
を解決できると思い、大人用のキックボードを試してみた。
当初は持ち運びを考え、バイクにも積めそうな
▪️raysen tour CK-200
▪️Bizwheel Light
などを探したのだが、いずれも廃番になっており、中古サイトなどでも購入できなかった。
結果FRENZY 205DB3を購入し、街乗りに何度か利用してみた。厳密には日帰りしかしてないので旅行したかと言われるとごめんなさいだが、輪行での利用はしたのでレビューする。
使用感
▪️思っていたマイナス点は解消された
→バランスは難しくないし安定している。リュックも問題なし。ブレーキも前後あってそれなりに効く。下りがある程度怖いのは残るが。
段差も引っかかることはあるが、止まってしまうまでは至っておらず、バランスが良くなったこともあって体重移動などの対応もしやすい。
▪️歩くより断然速い
→ミニクルーザーもウィールを大きくしてからは速かったが、ややこちらの方が速い。というか安定感からさらに地面を蹴る余裕があり、速度を乗せられるというのが正しい気がする。なおベアリングは交換済。普通にスケボー用の交換具で対応できた。
▪️疲れるのは疲れる
→ミニクルーザーよりはマシだが、自転車よりは疲れる。速く漕げるのもあり頑張ってしまうのもあるかもしれない。
▪️そこまで軽くはない
→ウィールを大きくしたミニクルーザーと変わらない重さ。逆に言えば同じぐらいの重さなら折り畳みの手間を考えてもこちらの方が優秀だと思う。
▪️ハンドルに装備が付けられる
→ハンドルがあるので、携帯ホルダー、LEDライト、輪行バッグを取り付けた。特にライトはありがたい。
▪️振動が強い
→ウィールが硬めのウレタン製であり、路面がツルツルだと路面抵抗が少ない代わりにクッション性が無く、少しでも路面が荒いとガタガタと振動が来る。結果スピードも落ちやすく、何より手が痺れるほど振動する。2,30分ガタガタするだけで割と辛い。
改善のために空気版のウィールにしてゲル注射も考えたが、そこまでするとまた重くなって折り畳み自転車に対する優位性がなくなるので断念。
▪️街中では乗れない(再掲)
→ミニクルーザーと同じ遊具扱いであるので、人通りの多い場所ではNG。しかし基準がわからないのでこれまた困る。
終わり
以上が研究の成果である。冒頭でも述べた通り、総合的には自転車輪行が優れているというのが私の見解ではある。
もちろん、それぞれの目的や体力などもあり、何が良いかは都度変わるもの。あくまで参考として、皆様の旅行ライフにお役立て頂けたら幸いである。