できる奴と思われている人が失敗すると好感度が上がるらしい
ときどきすごく仕事ができて地位も高いのに、抜けているところがあって付き合いやすい人っているよねぇと思っていたら。
そもそもそういうことが確認されていた研究があったので紹介しよう。
[The effect of a pratfall on increasing interpersonal attractiveness. (apa.org)]
優秀な人の好感度
こちらの研究48名の被験者を集めて、2種類の人物に関するインタビューのテープを聞かせた。
一方は優秀な人物で、難しい質問にも92%以上正解し、高校では表彰され、運動部に入っているという人物。
もう一方は普通の人物で、難しい質問の30%ぐらいに正解し、高校ではとりたててすごい所はなく、運動部の試験も落ちちゃったという人物。
まずはこれらの人物についての好感度を聞いて、優秀さと好感度の関連を調べた。
ドジっ子の好感度
次に同様のインタビューテープを聞かせたのだが、今回は優秀な人物も普通の人物もインタビューの途中でわざとコーヒーをこぼして慌ててもらう演技をしてもらった。
(「あちッ!しまった。新品のシャツなのにやっちゃったよ」という音声と食器のガチャガチャとした音を入れたらしい。)
その後それぞれの好感度を聞いた。
そうして得られた4パターンの好感度を調べた結果がこちら。
(左がコーヒーをこぼした場合、上が優秀な人、下が普通の人)
なんと、優秀な人でコーヒーをこぼした人が一番魅力的と判断されたそうな。
一方、普通の人の場合、失敗していなければ優秀な人との魅力にそんなに差が無かったのに、コーヒーをこぼすと一気に魅力が下がってしまった。
これは『ピットフォール効果(しくじり効果)』と呼ばれているらしく、普段優秀でとっつきにくい人が、ちょっとしたミスをすると親近感がわいてくるということらしい。
(一方優秀だと思われていないと、ただのドジな人と思われてしまうようす。。。)
というわけで、優秀だ!と思われている方は時々失敗を見せてあげればもっと魅力的になれるかもよというお話でした。