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10分歩くだけで幸福度が上がるよ
ちょくちょく散歩の効用について取り上げているが、歩くことは幸福感にも影響しているよという論文があったので紹介しよう。
[Walking facilitates positive affect (even when expecting the opposite) - PubMed (nih.gov)]
歩くことによる幸福度への影響
こちらの研究、まずは新しい環境ではなく見慣れた場所を散歩することもメンタルに影響があるのかということで調べてくれている。
232人の学生の被験者を集めてグループを分け、一方には見慣れたキャンパスの道をちょっと歩いてきてもらい、もう一方には同じ道の映像を見てもらって感情の変化を調査したそうな。
(歩いた時間は大体12分ほど、映像の方も歩きのスピードの同じ風景を見てもらった。)
その結果がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1685575925034-esjEgUx6hU.png?width=1200)
Fig1
というわけで、明らかに歩いた方が幸福感が上がっていることが確認された。
じゃあストレス下の状況ではどうなの?
歩くことによるメンタルへの良い効果というのはこれまでも確認されていたので、研究者は追加で次の調査を行った。
同じように歩いてもらう被験者には、「この後2ページみっちりとエッセイを書いてもらいます」と課題を出しておいた
映像を見てもらう被験者には何も課題をださない。
2ページも文章を書くというのはかなりストレスとなる課題なので、歩くことと合わせて困難な状況を与えると普通の状況と変わるのかというのを調べた。
その結果は、やっぱりストレスを与えても歩いた被験者の方が幸福度が上がっていたそうな。
これを受けて研究者は次のコメントをしている。
運動が目的でない場合でも、歩行はポジティブな感情を促進することが明らかになった。さらには望ましくない条件下でも、歩行がポジティブな感情を促進すること、気分の悪化に対する期待を覆すことが示され、歩行がもたらす効果が確認された。
というわけで、ただ歩くだけでも気分はよくなるよというお話でした。
(最近は日差しが強くなってきたので日焼けにはご注意を)
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