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『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』

私立大学教授、雨宮誠が午後3時に向けてお菓子を作るお話です。
作るお菓子はイギリス文学の物語に登場するもの。中でも児童文学が中心に取り上げられています。
『ナルニア国物語』『不思議の国のアリス』『嵐が丘』『ハリーポッター』『フランバース屋敷の人々』……
読んだ時には「おいしそう」と思ったのに、つるっと読んでしまって、ストーリーが面白くてついつい忘れてしまっていたお菓子たち。
教授は一人では作れないので、小学生の姪っ子サラに教えてもらいながら作るんです。
日本でもよく聞くジャムタルトやジンジャーブレッド。文字だけでは想像できないようなウエルシュレアビットやヨークシャーカードタルトなど、様々なお菓子が登場します。
お菓子作りを通して、姪っ子のサラの人間関係や主人公の雨宮教授の過去などが垣間見えます。でも決して重くない読み切りのストーリーが、私にはとても魅力的です。
なによりお菓子がおいしそうなのと、つくっている人の顔がとても幸せそうなことが、読んでてほっこりするポイントです。
児童文学が好きな人もそうでない人も、とりあえず1話いかがでしょうか?
午後3時、お茶の時間までに読むことをおすすめします。

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