大学生活を振り返って【転学部編】
大学受験期
厳密には高校生活に入りますが、大学生活を振り返るにはここも不可欠だと思うので。
ボンヤリと機械系に興味を持ち、高2の文理選択では当然のように理系に行き、物理と数3で致命的につまづきました。
数3に関してはまだ(よくないですが)いいです。共通テストで当時は無く、受験で使う大学も、実家から通う予定の私が通える範囲ではあまり無かったので。
物理でつまづいた時点で進路について考え直すべきだったと今では思います。
周りが過去問で学力を固める中、私はとりあえず付け焼き刃でも身に付けねばならぬと「らくらくマスター」を解いていました。
もちろん悪い問題集ではないです。物理を始めたばかりで、「物理のエッセンス」も教科書もその他高校指定の問題集もよくわからない! という人にはかなりおすすめです。
しかし受験期に、それも工学部を受験する予定の人が解くものではなかったと考えています。
予備校には高2の冬頃から通っていました。駅近の無名のところです。通っていなければ物理の成績はもっと悲惨だったと思います。高2の夏には恥ずかしながら0点をとりました。そんな私でも工学部に進学だけはできたので、これを読んでいる高校生の方はご安心ください。
大学一年生
滑り止めのやや偏差値低めの大学の機械工学部に合格しました。本命のところに不合格だったのは、今でも一種の学歴コンプレックスになっています。
さて、大学生。
自分で授業を選んで履修登録! 高校の先生は大学になったら暇だから、受験勉強を頑張れと言っていたぞ!
メイクも解禁だ! お洒落な子に比べたら下手くそだけど、これから頑張るぞ!
さあ空いた時間で何をしようか…?
皆さまお気付きかもしれませんが、工学部にそれほどの余裕はありませんでした。
当然のように週5で講義が入り、私は土日だけアルバイトをしていたので、1コマしかない曜日が実質の休みでした。
写真などに残していないので朧げですが、確か前期では、月&金はフルコマで、火&水は3〜4コマ講義があり、木曜にだけお昼からの1コマといった調子でした。そのほとんどが必修。単位を取らなきゃ2年以降にひいひい言って取らなければ卒業出来ません。
ほとんどの講義で課題があり、正当度が低ければ当然成績も下がります。
機械を使った金属加工(ドリルで削ったり、溶接したり)の工場実習、
実験(振り子と8セグメントLED?の実験を今でも覚えてます。訳わからなさすぎて)の実習、
力学の講義。
以上の3つが特に負担となりました。
特に、工場実習と力学が辛かったです。
前者は私の腕力の無さが大きな要因だと思います。力がないからレバーが引かず、ハンドルを回さず、結果、周りより完成までに時間がかかる。
指示通り完成はしたので成績は悪くありませんでしたが、工場実習は4年まである必須講義。もうお先真っ暗って感じでした。
力学は物理の成績の低さが足を引っ張りました。
考え方がわからず、自信はあるのに間違い。
自己肯定感やら何やらを徹底的にへし折られました。
バイトは交代の時以外同僚との付き合いがなく、そもそも同年代が少なかったです。忙しいのを理由に、サークルには入りませんでした。
性別を明記するのは初めてですが、私は女です。高校の理系クラスでは男女比は6:4くらいで若干の差しか感じませんでした。大学では確か、学科160人の学生に対して、私含め女子は4人です。
学籍番号(出席番号のようなもの)でクラス分けされ、教養系の講義以外で女子は私1人だけでした。
それなりに仲良くしてくれる男子もいましたが、この辺りも孤立感やら閉塞感やらに輪をかけたと思います。後は途中でコロナのせいでリモートに切り替わったのも、人間関係が築きにくかった一因です。
力学と、もう一つ何か物理系の単位を落としました。
後期以降の履修計画のためにシラバスを確認し、2年以降では流体力学とかいう意味わかんないのを始めとする魔物が潜むことを知ります。
私、留年せずに卒業できるのか…?
私立大に進学させてもらったのが理由で、留年すると年数分学費が親への借金になるという約束をしていました。ストレートに卒業出来れば借金ゼロです。
このまま何年か留年して機械系の仕事に就き、親への借金を気にし続けるのか。他にも興味のあったプログラミングの勉強なんてする時間すらない。
頭の中は不安でいっぱいです。
ある日、大学のトイレで学生への無料カウンセリングがあるとポスターを見て知り、早速予約をしました。
そこで、「情報系に興味があるなら転学科、あるいは転学部という方法もあるよ」と教えてもらい、転学試験対策にまでお付き合いいただきました。
情報工学部には実験で苦手と思った分野の講義が必修なので避け(そもそも本命学部でしたが落ちたので授業についていける自信がさらにありませんでした)、文系でもプログラミングについて学べると経営学部を紹介していただき、転学部を決めました。
転学部に必要なのは一定以上のGPA(成績)と、学部長との面接試験の突破。今の環境を変えたい一心で勉強と面接対策に勤しみ、晴れて2年次より、経営学部に転学が決まりました。
まとめ
私の場合、半分逃げ、半分やりたいことがしたい!(この場合は興味のあるプログラミング)という気持ちで転学部を決意しました。
今でも少し、私は嫌なことから逃げたんだな…と後ろめたく思うことはありますが、それ以外に学部を移って後悔したことはありません。強いて言えば就活の時機械工学エンジニアの年収を見て、もったいないことしたなぁ〜と感じたくらいです。
高校生、または大学1年生の皆様におかれましては、進学した学部に不満があってもどうにかなるよということです。
私の場合、大学のキャンパス同士が離れておらず、元の学部と転学先の学部の先生と話すのにもそれほど手間じゃなかったのも、スムーズに転学出来た要因として大きいです。ちなみに転学の手続きには5000円かかりました。
もちろんキャンパスが離れていても何とかなると思います。単科大学の場合も、よその大学に転校することは学費や距離が許せば制度上可能です。現在2年生の学生の方も、あくまで私の大学ではですが、3年進級次の転学部もありました。
お悩みがあれば誰かに相談。
環境は自分の行動で変えられる。
工学知識よりそんなことを学んだ大学一年でした。