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バイトの面接のためにクローゼット開けたら社不過ぎてGUに駆け込んだ話

こんにちは、青井です。

現在の仕事にありつくまで奔走した去年の11月のお話をします。長文で友達におくりつけました。

バイトの面接をすることになって、クローゼットをあけたら『バイトの面接に着て行って良さそうな服』が一着もない。
普通のキレイめニットと普通のロングスカートか普通のチノパンがあればいいのだが、それがない。うう、うそだろ。
これはどうだと引っ張り出した白のタートルネック、古着屋で買ったからかテロテロでしかもなんか汚れてね?
比較的新しめのニットは黄色と紫と赤。
7人体勢で始まったアイドルグループの残った3人組かな???
白のロングスカートにはカエルの卵みたいな模様が横一列に並んでる。占い師かな???
唯一持ってる白シャツはボタンがチャイナシャツ仕様。めっちゃお気に入りだが(beams boyだからね)合コンに行ったら"俺はナシだけどああいうの好きそうな人はいそう"と言われるのは確実な安定のマイナー感。

まともな形の服はまともな色をしておらず、まともな色の服はまともな形をしていない。
やっとこさ引っ張り出したまともな色でまともな形のものは皆すべからく実家の箪笥から掘り出した十年前の服みたいにくたびれている。わー懐かしい気に入って着てたなぁこれ。

そして即席で作った"普通っぽ服"の薄気味悪さったらないわけ。よーく見ると変なシミやシワがついてるあたりが"まともな社会生活送ってなさそう"感、ガチもん感を見事に演出。ぶつかりジジイに対当たられコーデ、無事完成。(ぶつかりジジイが100悪いので死刑になるのは向こうです。)


そんなこんなで自分のワードローブにマトモな服が正真正銘一着もない事実に傷つきすぎて、たかだかバイトの面接のために新しい服を買い揃えるためにGUでお買い物をした

そのお買い上げした服で面接に行ったわけだけれども、
ええその服の私に似合うこと似合うこと!

髪色は暗め。
化粧も薄め。
耳には社会適合してるおねーさんがよくしてるちょい大ぶりキンキラキンのピアス。
白のゆるめニット(乳の形でないタイプ)
黒のテーパードパンツ
平たい革靴

ギョ、似合いすぎてる、愕然。

アニメのキャラみたいなピンク頭で絶対に日本で買えないであろう先日旅行でゲットしたメキシコ産刺繍ゴテゴテオーバーオールを着て『似合いすぎてるwwwギャハハwwこれはww似合いすぎてるwwwワハー』と言っていたのはほんの3ヶ月前のこと。トンチキなアテクシにはやっぱりトンチキファッションが1番似合うやーと、自嘲気味に、でも内心どこか嬉しく思っていたのに…!
11月末25歳の私は黒髪ゆるニットすっぴん風メイクがとてもかわいい。この多幸感、イエベ春でもないのに(自己診断)どこから出てきた。メキシカンサイケファッションでも出せなかった圧倒的多幸感。LSDも涙目。合法でキマろう。


サイケなオーバーオール🇲🇽


『オメーは自分で思ってるよりフツーの人間だったんだよ』と、全身鏡の中の私がリアルの私を嘲笑う。(どっちも同じ格好してんだけど)
個性的な服で自己表現している自覚があったぶん、"フツー"なカッコがしっくり来てしまった事実に対して、ちょっとプライドへし折れたのだ。


このフツースタイル、似合うは似合うんだけど、『似合いすぎてなんか逆に下品』現象が一切起きてない。すごい、なんだこれ。

自分の服をジロジロ全身鏡で観察して気づいたこと→多分
•『全体的にサイズ感がジャストよりちょっと大きい』
•『骨格タイプを無視』による調和の乱れ
 のおかげなのかもしれない。

この2つによって

『このひとはちょっとくらいブカブカの服でもまあいいやって思える心の余裕があるんだろうな。"骨格ウェーブだから緩めのシルエットは似合わない!"とか、"盛り耐性ないからまつ毛はあげなきゃ!"とか考えたこともないんだろうな。そうやって外見に狂気じみた気を使わなくても愛してくれる人たちに囲まれて今まで生きてきて、自己肯定感がしっかり養われてるんだろうな。3年付き合ってる優しい彼氏がいて近いうち結婚するし、友達は決して多くないけどみんな良い人たちで、おばあちゃんのおはぎが大好きなんだろうな』

と言う印象に。つまり、少なくとも外見が他人に与える印象をネチネチネチネチ考えあぐねてわざわざ長文のLINEを友達に送りつけて困らせる人間では絶対にないという安心を見る人に与える。

『居心地の悪さ』『ちょびっとミスマッチ感』『ま、こんなもんでしょと妥協した感』というのが、相手に精神的な余裕と安心感を与えているのだなぁ。パリコレとかではいらないんだろうけど、俗世で服を着る時に必要なことなんだろうなぁ…。

などと考えながら、古着屋のInstagramのどこに着ていけばええねんアメリカンクリスマスセーターにポチポチいいねを押すワタシであった。
それはそれで"似合う"かもしれないからね。

青井のオシャレ街道は続く、続くったら続く。


次回
"メガ割で買ったShiroのコロン、アルコール臭が強すぎてこれもうJKが体育の後に使うフィアンセやん、と思ったがこの安っぽさがまたしても私に似合いすぎてちょっとキモくなってしまう"の巻
お楽しみに。※掲載予定はありません

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