放射線と放射能
こんばんは。
よく健康を語る人の放射線に関することを述べようかと思います。
まずは放射線について。
放射線については数種類あります。
①α線
②β線
③γ線
④X線
⑤中性子線
まずはこれらはどういうものでしょうか。
高校の理系出身の方であれば、物理を履修しておればご存じかと思います。
①α線
原子核から放出される粒子で、陽子2個と中性子2個からなる粒子のこと。すなわちヘリウム原子核のことです。
②β線
原子核から放出される電子線のこと。
③γ線
不安定な状態である原子核から、より安定な状態に放出されるエネルギーの電磁波。
④X線
γ線とは異なる波長で、発生源が異なる波長の電磁波。
⑤中性子線
原子核を構成する粒子の一つで、この粒子の流れのこと。
理系出身じゃない方がいるかもしれませんので、原子について少し説明します。
まず原子とは、物質の最小単位です。
この最小単位を観察してみると、陽子、中性子、電子から成り立っていることが現在わかっています。
ここまででどういうこと?という人もいるかと思います。
周期表に表されている元素は、陽子の数で決まっています。
よく聞く同位体とは、陽子の数は同じだけど、中性子の数が違う原子のことです。
より詳しく知りたい人は自分で調べてみてください。
ここでα線、β線、γ線について。
これはどう生まれるか。
原子だったり分子は、その周囲の環境において安定だったり不安定だったりします。
その性質を利用してモノを反応させたりしています。
その過程でその原子が崩壊して出てくるのがα線だったり、β線だったり、γ線だったりです。
つまり、普通に生きてて浴びている電磁波だったり、粒子線なのです。
じゃあこの電磁波だったり粒子線はどうやったら防ぐことができるのか。
まずはα線。
紙一枚で防ぐことができます。
β線
アルミニウムなどの金属板で防ぐことができます。
γ線とX線
これらは鉛板等で防ぐことができます。
中性子線
水やコンクリートなどの水素を多く含む化合物で防ぐことができます。
こういったように、さまざまなことを用いて防ぐことができるのが放射線です。
次に放射能。
僕は化学系の大学院を卒業していますし、物理の光に関することに興味があったので、ここを間違えてるインフルエンサーの方が多いから疑問が生まれたわけです。
放射能とは、放射線を生み出す能力。つまり力の大きさのことです。
よく、健康を語る人が放射能汚染といって煽っています。
僕はこの言葉について、すごい違和感を感じます。
ここまで読んだ方は多少なりともわかるかと思います。
正しくは放射線汚染、もしくは放射性物質による汚染。
能力による汚染は意味が通じません。
そういうことを言ってる方も、違いはわかってるかと思いますが煽るだけ煽ってるんだなって思ったりしてました。
違いを述べないし、どの波長のものが危ないよって言わないし。
ここで思ったことが、その方のビジネスのために踊らされてる人が多いんだなってことです。
専門知識は役に立たないという方もいるかと思いますが、それは役に立て方を分からない人が言うことです。
知識がなければ搾取されるんだな。って思ったここ数日でした。
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