臨床検査技師なるまで

はじめまして、よしりんです。
将来臨床検査技師になろうと思っている人、医療系に興味があるけどどの職種にしようか悩んでいる人、すでに検査技師になろうと勉強に励んでいる人へ向けて、この内容が決断の一助となっていただければ嬉しいです。


1.向いている性格

まずはじめに一般に検査技師は真面目で丁寧な性格の人が多いといわれることが多いです。
また、単純作業なことも多く1つのことに飽きずに集中できる人も向いていそうです。

適度な不真面目さ

実際に働いていて思うのはある程度の不真面目さがある人のほうがうまく渡り歩いているような気がします。日常働いていると、たびたび機械が故障します。古くなってもなかなか買ってもらえなかったり、新しい機械でも慣れるまではエラーが頻発したりと多職種から催促される場面がよくあります。
医者だったり上司が不機嫌な時はネチネチ言われることもあるので、いちいち受け止めず聞き流せるくらいの人がいいと思います。

単純作業が好き

主に検体検査(採血したものを機械にかけて結果を報告する等)では機械にかければ設定された時間で結果が出てきます。そのため項目ごとに急いで報告する必要がある数値を決めていればあまり物事を考えなくていいという部門もあります。ですが単純作業がずっと続くため、正確に作業をするための忍耐力・長時間も継続できる集中力がある人も向いていると思います。

その他

あまり人と接した仕事をしたくないということでシステムエンジニアと臨床検査技師で迷っている友人がいました。彼は最終的に検査技師を選びましたが、動機が不純なもので病院職になれば女性が多いので出会いに困らないだろうという考えで決めていました。楽観的な性格だったので今もうまくやっているとは思いますが、この例のように明確な目標があれば進んでみるのも一つと思っています。

2.臨床検査技師になるまでの流れ

臨床検査技師になるまでの流れは、大きく分けて以下の3つのステップになります。

臨床検査技師の資格取得


・専門学校:3年
・短大  :3年
・大学  :4年
へ進学する。(高校卒業資格必要)

②解剖学、生理学、生化学、血液学、免疫学、微生物学等のカリキュラムをこなす
③実際に病院や検査センターで3~6か月程度現場で実習を経験。
④卒業と同時に国家試験受験資格が得られる。

就職活動

検査技師にかかわらず医療系の多くは、早いところでは夏場には採用面接が行われます。そのため2通りの学生が出てきます。1つが就職活動に力を入れる人、もう一つは病院実習や国家試験対策のため国家試験が終わる2月まで就職活動をしない人たちです。どちらも一長一短ですが、2月末からの就活では当然ながら選択肢も多くなく希望したところに行けない事態も発生します。ですが国家試験を落ちたら元も子もないのでどちらがオススメとかはありません。

国家試験受験

毎年2月に1度だけ国家試験が実施されます。
試験は午前と午後に分けられ、それぞれ200問マークシート形式で行われます。合格率は80%前後で大学院へ進む人もいる影響なのか、大学の受験者の合格率はこれを下回ります。
合格発表は同年の3月末のため職場の説明会や白衣の支給のために赴いた後に結果がわかることも多く採寸しに行ったけど不合格だったから白紙になったという人も過去にはいました。

就職後

4月に晴れて社会人になって勤務していたとしても実はまだ仮免許扱いとなります。免許の発行が追い付かないのか毎年、5月、6月頃にならないと免許を受け取ることはできません。
その後、免許を受け取りようやく資格を入手したことになります。

日本臨床検査学会や各都道府県の臨床検査学会に入ったりなどの手続きもありますが、そのあたりは入職してから必要なら入る感じでいいかと思われます。特定の学会に数年入らないと受験資格を得られない認定資格などのありますので、興味がありましたらいずれその話も記事にしようかと思います。

3.最後に

この記事を通じて、臨床検査技師の仕事や医療の現場について少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。そして職場内の著しい高齢化に少しでも歯止めがかかってくれたら私としても大助かりです。
今後も病院勤めの技師として医療に関すること・国家試験対策等を発信していく予定です。

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