
Against Doctor's Orders/KENNY G
ケニー・Gが好きだった。
「だった」というのは嫌いになったのではない。他にたくさん好きな人が増えたので一番好きというわけではないということだ。
わたしの周り(特にジャズ好きの男性)はケニー・G嫌いが多い。なぜかはよくわからないのだが、彼がジャズのいろいろなものをぶち壊したのが理由ではないかと思う。(そもそもケニー・Gはジャズではなくてフュージョンであると言う人もいる。)嫌いなのはいいが、わたしに彼を好きなことをやめさせようとしないでほしい。いいじゃないか。ケニー・Gが好きでも。そう思っていたのだが、嫌い嫌い言われているうちに自然と耳が遠のいてしまっていた。
noteで好きな曲をいっぱい書こうと思っていたら、この曲を思い出した。アルバム『Silhouette』(1988)からのシングルカット曲。この曲はケニー・Gが指を骨折した時に医師からのアドバイスを無視して残りの指で練習を続けたという話からできたそうだ。心地よいベースのリズムから始まってアップテンポな曲調にのせてケニー・Gが気持ちよさそうに吹いている。このアルバムはタイトル曲が一番ヒットしたのだが、わたしはこの曲が一番好きだ。
ケニー・Gには好きな曲が多い。他の曲のことも書きたいので、わたしには彼の悪口を言わないでほしい。ここでは好きな曲のことを書きたいのだ。普段の生活で抑圧されてるわたしに、ここでの自由を許して欲しい。