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学生に送るあっぴーパパ流仕事の流儀シリーズNo.1

●誇れるものをまずひとつは持て!

このシリーズではあっぴーパパの料理人人生を
紐解き、
今の料理人に求められることは何かをできる限り
学生やこれから料理人を目指す人に伝えていけたらと思う。
あっぴーパパが出来るまでという感じです。

ところでまずは自己紹介から、

  • 高校卒業して専門学校(2年制)
    専門1年目(和食の料理屋)1年
    専門2年目(イタリア料理店)1年
    そのままイタリア料理店に就職して2年半
    職場を変えてフランス料理店へ1年
    職場を変えて大学病院の病院食作り3年
    現在ホテル勤務4年目

店は点々としたものの
現在も調理の業界で働きながら、さらに多方面に視野を広げられるように
模索中と言ったところです。

私の経歴はこのようなところで本題に戻る。

このシリーズのNo.1の表題を飾る
誇れるものをまずひとつは持て!について。

これは料理人であり続けるための根本になるのでNo.1にした。

高校を卒業し、関西の調理の専門学校に言った私は
料理がやりたい!という気持ちしか持っていなかった。

包丁をまともに扱ったのは高校の家庭科や、
家でインスタントラーメンのキャベツを切るくらいのもので、
とても扱えると言ったレベルではなかった。

専門学校に通いながら下宿先でもある最初の店(和食の老舗)が提携しているアパートにルームシェアで住む事になった。

今思えばこの店がこの業界の過酷さを全て教えてくれた。

とりあえず初めは厳しいところがいいと思う。
という母親の薦めだった。
私も確かにそうだな!と思って決めた。

しかしこの時の私には前述した通り、
料理がやりたいという気持ちしかなかった。
料理人にとってそれは第一歩でもない、
誰もが当たり前にもっているものだった。
つまり誇れるものなど何ひとつ無い状態だった。

それからと言うもの私には平日の学校の間と唯一のお店の休みの日曜、祝日以外
地獄のような時間が待っていた。

ルームシェアは私を含めて3人で、
私以外の2人は料理の業界で高校時代バイトを
したことがある2人だった。

つまり入社2日目で試されたネギを切るテストで、
彼らの切るネギは繋がっていないまたは
少しだけ繋がっているが、
私の切るネギは繋がりまくっている!!
思い出しただけでも笑えてきそうな、
しかしその時の私では仕方のない
涙ぐましいが限界値だったことが分かる。
それからはというと、料理長の顔色がガラリと
変わり今の時代ではありえないくらいの仕打ちを受けた。

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