旅人の世界 #ふぉれすとどわあふ
Keiさんの次のテーマ①旅人の話から続けます。
自分が出した旅人さんですので、もう少し掘り下げないと💦
旅人は森の中の小さな雑貨屋『ふぉれすとどわあふ』で、ここに辿り着くまでのいきさつを語り出した。
いつの間にか、店主のミユといつもいるクマさんと仔猫のケイの他、元気な子リスのリリや、小鳥のルー、オドオドうさぎくん、ツンツンきつねくんが雑貨屋に集まっていた。
「どこから話せばいいかな?」
「自由に話してくだされば」
店主のミユが優しい声音で旅人を促す。
「旅人さんは、人間なの?」
子リスのリリが訊ねる。
「そうだよ」
「じゃあ、赤い屋根のお家に住んでいるKeiちゃんとおんなじ?」
オドオドうさぎくんが言った。
「おや? この森にも人間が住んでいるのかい?」
「森をぬけて、山をおりたところだよ」
「そうか。でも、おじさんはこの次元の人間ではないんだ」
「どういう、いみ?」
ツンツンきつねくんが訊いた。
「おじさんは、別の空間からこの世界にやってきたんだ」
「だから、そんなダサいかっこうをしていたんだ」
小鳥のルーが言うと、店内にいるみんなが一斉にルーをみた。
「そうだな。でも、おじさんは『薬草の書』が今ある未開の地よりもだいぶあとの時代の次元から来たんだよ」
「次元って、よくわからない」
仔猫のケイが言った。
「ヨークとシドニーが行ったところよ」
とミユがケイに説明する。
「異次元の扉がこじ開けられて、魔女たちが『薬草の書』の場所を探るため、邪悪の心を人間の世界にいるものたちに飲ませた。それから、たくさんの人間、動物たちが悪魔へと変貌していった」
「でも、魔女たちが求めていた『薬草の書』は、別次元のこの森『ふぉれすとどわあふ』にあることを知った」
とミユが続けた。
「魔女の力は強靭だ。未開の地へ行った二人が心配だ」
旅人はミユを見つめる。
「マントが、別次元へ行ったヨークとシドニーを守ってくれるわ」
ミユは店にいるみんなを納得させるように、力強く言った。
次のテーマ
①旅人はこの先どうする
②魔女を成敗する
③ふぉれすとどわあふと仲間たち
ますます、難しい💦