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悪い慣習

教師の4月は最も忙しい時期である。

名簿作り、児童引き継ぎ、分掌引き継ぎ、資料振り分け、教材選定などやることはかなりある。

その中で毎年疑問であり、教育会の悪い慣習が垣間見えるのが教材選定である。
毎年毎年、当たり前のように漢字ノートを選定し、音読カードを作成する。

繰り返し書くだけの漢字ノートにどのような効果があるのだろう?

きっと、やり方次第では字が綺麗になったり書き順を丁寧に覚えたりすることができるのだと思う。

しかし、漢字を覚えるには毎日小テストを行った方が確実に効果的である。
目的を見失わず、漢字ノートを通してどのような力を身につけさせたいのか、それは他の場面で代替できないものなのか、を吟味する必要がある。

また、毎日行う音読はすぐにやめた方がいい。
なぜなら、毎日丁寧に目的意識をもって行うことができる子どもは少数であり、その他の子どもはロボットのように音読するかサボるかだからだ。
そして、保護者も毎日サインするのは大変である。

毎日意味ある音読をさせたいのであれば、学校で行えばいい。

とにかく、今までやっていたからという理由で数十年変わらないやり方を続けることはすぐにやめるべきである。

本当に意味あることを教師の工夫で丁寧に取り組ませることが必要であり、求められていることなのではないだろうか。

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