【中間構想発表】デロイト トーマツ×青学エリックゼミ
Women in Tech とは
未だジェンダーバイアスの根強いテクノロジー領域において、女性活躍を推進する「機会創出」を目指しすデロイト トーマツ グループが行う取り組みを「Women in Tech」と言います。
デロイト トーマツ グループは、ビジネスの成長のために女性活躍は不可欠な戦略であると捉えています。また、多様な働き方や生き方が広がる時代を女性たちが担っていくことを応援しています。
青山学院大学エリックゼミとは
青山学院大学 地球社会共生学部の学部長 松永エリック・匡史教授のもと、学生それぞれが興味を抱く分野の社会課題解決に向け、事業構想を作り上げることを目標に活動しているゼミです。学生内に留まらず、様々な分野を牽引する社会人や企業の方々など外部との関わりを通じて、柔軟な発想を生み出していくことを重視しています。
Women in Tech ×青山学院大エリックゼミ
2023年5月より社会課題解決を目的とした事業構想策定共同プログラム、Women in Techがエリックゼミの4年生を対象として開始されました。デロイト トーマツ グループのプロフェッショナルたちが事業構想策定から提案書の作成まで学生に伴走する取り組みで、年間プログラムの実施は今回の青山学院大学エリックゼミが初めてとなります。
中間構想発表
2023年7月20日にデロイト トーマツ グループの新東京オフィス・Deloitte Tohmatsu Innovation Parkで、エリックゼミの4年生が中間構想発表を行いました!
テーマは「女性がテクノロジー領域で活躍できる未来を創造するための解決策を考える」でした。
今回は「誰かに構想を説得すること」を重点とし各グループの発表が行われました。
テーマは同じであるもののグループごとに着目する視点やアイディアが異なり、非常に興味深い中間発表でした。
【グループA】
①問題点
・大学生までにキャリアを考える機会が少ない
・仕事の種類を知らず、就職先の幅を狭めてしまう
・テクノロジー職は専門職で無理に等しいというバイアス
②ターゲット
・大学生
(進路変更・就職活動など将来の方向性を決定する起点となるタイミング)
③解決策
・キャリアを意識する大学生活
【グループB】
①問題点
・女子学生の無意識バイアス
・ロールモデルの欠如
・テクノロジーの仕事に関する情報不足
②ターゲット
・教育機関/政府
③解決策
※ゴール:デロイトトーマツグループが必要のない社会・世界観へ
・文化部の活動にテクノロジー活用
・現場体験ツアー
・校外活動の拡充
【グループC】
①問題点
・ロールモデルの欠如
・女性自身がテクノロジー業種にバイアスを抱く
②ターゲット
・母親=ロールモデル
(母親の職業選択の影響を受けやすい)
③解決策
・バイアスの払拭
・体験してもらう
・キャリアとして選択
講評
エリック教授と大久保理絵さん(デロイト トーマツ グループCTO/DEIリーダー)のお二人より講評を頂きました。
4年生の先輩方に対する講評ではありましたが、自身が挑戦している構想づくりや来年度参加予定の同プログラムにも活かすことのできるお話が多く、とても勉強になりました。
【整理学に固執しない】
構想を誰かに伝える時、情報を綺麗に並べた資料を見せるだけでは不十分。重要なのは、思い込みを取っ払い、調べに調べ情報を掴み、どれだけ話し合いを繰り返してきたのか。過去・現在・未来という幅広い視点から、非連続的な発想と妄想でアイディアを発散させ、収束させていく。
このようなプロセスを踏むことで構想内容に「広がり」と「深み」が生まれ、構想の解像度が高まっていくということを学ぶことができ、今後も意識すべき心得であるように感じました。
【ストーリーが持つ威力】
聴衆は「共感」を探しながら構想発表を聞いている。聴衆の胸に刺さり、共感を呼ぶような発表内容にするためには構想の背景にストーリーを加えることが必要である。背景にストーリーがあるか否かで、聴衆の受け取り方や発表内容の伝わり方が変わってくる。
改めて、構想を相手に伝える上で「ストーリー」は不可欠な要素であると学ぶことが出来ました。
おわりに
今回、プログラム対象外である私たち3年生にもこのような貴重な見学の機会をいただき、有難うございました!
来年度の同プログラムに向けて、まずは自分が思う「当たり前」に「なぜ」という疑問を持ちながら、洞察力や発想力を身に付けていきたいと思いました。そして、自分の想いを相手に伝えるための論理的思考力や共感を生み出す力も必要だと感じました。
来年同プログラムに参加できることを楽しみに、様々なスキルを磨いていきます!