グローバルなハッカソンーAvanade Fuel Conference 2024ーに青山学院大学エリックゼミが参加!
猛暑と突然の豪雨に見舞われる2024年の夏、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は8月6日(火)~8月8日(木)の3日間で青山学院大学 地球社会共生学部 エリックゼミが参加したAvanade Fuel Conference 2024 について紹介したいと思います。
Fuel Conference とは、Avanade Inc(以下、アバナード)のグローバル全社のコーポレート シチズンシップ部門が連携して、未来のリーダーとなる若者たちに学びや挑戦の機会を与えることを目的とする学生向けリーダーシップ教育イベントです。
アバナードとはマイクロソフトとアクセンチュアの戦略的ジョイントベンチャー、各業界向けに革新的なデジタル及びデザイン主体のエクスペリエンスをグローバルに届けるリーディングプロバイダー。マイクロソフトが提供する画期的なシステムとアクセンチュアが有するクライアントに合わせた提案力、双方の強みを活かして、企業の成長と困難な課題解決を支援しています。
アバナードは本業のデジタル領域で社会にインパクトを与えるだけではなく、人類に真のインパクトを与えることを目指し、コーポレート シチズンシップ(企業市民活動)を積極的に行っています。特に次世代の人材育成に力を入れており、Fuel Conferenceもそのような取り組みの一環として2019年から毎年開催されています。
Fuel Conference 2024 のテーマは‟AI for a Better Future”
どのようにAIを活用すればより良い未来をつくることができるのか。
オーストラリアやシンガポールをはじめ世界各国の学生やアバナード社員の方々とバーチャル空間に集合し、ワークショップやグループワーク(ハッカソン)などを通じて共に考えました!
ここで Fuel Conference の詳細について説明する前に、参加するに至った「きっかけ」についてお話したいと思います!
参加するきっかけとなったのは、アバナード日本法人 コーポレート シチズンシップのリーダーを務める日野紀子さんの存在でした。
日野さんは「社会課題に対して自発的に考え行動する人を一人でも増やしたい」という想いのもと、2003年に非営利団体 NY de Volunteer を創立、20年のニューヨーク在住後に米系IT企業にて働き方改革、日系IT企業にてデザイン思考・ブランディング業務従事、その後アバナードに参画するというバイタリティ溢れるキャリアを歩んで来られたエリックゼミのアドバイザーです。
青山学院大学 地球社会共生学部 エリックゼミは社会⼈や企業といった外部とのコラボレーションを重視したプロジェクトベースで変化する学⽣主体のジョブ型ゼミです。新しいものを⽣み出したい、地球規模の問題を解決して世界を変えたいという思いを持つ⼈が集まる共感とクリエイティブの集団で、様々な分野で活躍される社会人の方々がアドバイザーとして支えて下さっています。
私たちエリックゼミの活動に毎週のように参加して下さった日野さん。
‟It's up to youー既存の価値観に縛られず自分版の幸せを元気にのびのびと" というモットーと太陽のような明るさで、エリックゼミに風通しの良い雰囲気をもたらして下さいました。そんな日野さんから Fuel Conference 2024 にお声がけいただき、今回私たちは参加することを決めました!
それでは、Fuel Conference 2024 の詳細に話を戻したいと思います!
Fuel Conference 1日目は、トークセッションやワークショップが行われました。トークセッションでは、管理職の方々が持つキャリアに対する考え方、円滑なコミュニケーションと良好なチームワークを促進するために心がけていること、AIの捉え方など貴重なお話を聞くことが出来ました。またワークショップでは、”自分の本質に基づいた行動で目的を達成するプロセス”の重要性を学びながら、自身の強みと大切にしたい価値観の言語化をし、自身の本質を見つめ直す機会を得ました。
ちなみに「あなたの強み・価値観を表す言葉を3つ選んで共有し合おう!」というワークショップ内容だったのですが、個人的には・・・
強み:Enthusiastic(情熱)/Open-minded(オープンマインド)/Tolerant(寛容さ)
価値観:Empathy(共感)/Humble(謙虚)/Gratitude(感謝)
をそれぞれ選んでみました!
Fuel Conference 2日目は、ハッカソンが行われました。ハッカソンとは、3~4名の学生とアバナード社員(メンター)1名で構成されるチームに分かれ、短期集中でアイデアやプロジェクトを開発するイベントです。用意されたテーマに基づいて課題設定をし、AIを活用したソリューションを考え、最終日のプレゼン大会で成果を競い合います。仕事の未来、ヘルスケア、農業ビジネス、高等教育などがテーマとして用意されていました。実際に私たちのグループでは「高等教育」をテーマに選び、「後天性視覚障害を持つ大学生の教育機会を確保するために点字タブレットにAI機能を搭載すること」をソリューションとして考えました!
Fuel Conference 3日目は、最終日ということでプレゼン大会が行われました。1チームあたり発表の制限時間は5分、発表後は審査員による質疑応答があり、その後すぐに次のチームの発表に移るという流れでした。全チームの発表が終わると、審査員と参加者の投票によって最優秀賞が決まります。
ここで、Fuel Conference 2024 に参加して感じたことを一度まとめてみたいと思います!
①チームワークの大切さ
特に2日目のハッカソンを通して、他者と協力して何かを成し遂げる「過程」の大切さに改めて気付くことが出来ました。限られた時間の中で他者と力を合わせていくためには円滑なコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションを活性化するためには、まず信頼関係を築くことが必要だと考えます。信頼関係とは、自分自身の弱点を受け入れ他者に頼ろうとする素直さと、自身の強みを発揮しチームを支えようとする貢献意識によって自然に生まれるものだと考えます。
今回のハッカソンを振り返ってみると・・・
英語でのプレゼンスキル(スピーキング力や質疑応答力)にはあまり自信がなかったため、海外経験が豊富なメンバーにその役割をお願いしました。また、ファシリテーションスキルも成長段階にあるため、実践経験のある社会人の方からアドバイスを受けながら挑戦しました。一方で、英語プレゼンの準備(情報収集、資料・原稿作成)には貢献できると考え、積極的に取り組みました!
互いに個性を活かし補い合える雰囲気がチームワークを向上させてくれる。改めて、チームワークの大切さを学ぶことが出来ました!
②言語の壁を越えて「伝わる」という可能性
Fuel Conference 2024に参加する前、英語に自信が持てなかった私に「英語はあくまでもコミュニケーションツールの一つであり、完璧な英語よりもむしろ伝えたいという気持ちが大切」と声をかけてくださった日野さんの言葉が心に残っています。
日本人チームでハッカソンに参加したり、海外経験豊富な仲間にプレゼン発表を託したりと、英語での発言機会を主体的に作ることが出来なかったのが正直なところです。しかし、「伝えたい」という気持ちを大切にしながら自分の役割を少しでも果たすことが出来たのではないかと振り返ります。
たとえ英語が流暢でなくても、英語資料や原稿作成など異なる方法で「伝えたい」という想いを込めて貢献することができるのではないかと考えます。その際に大切なのは、誠意を持って取り組むことだと思います。
今回のハッカソンは超短期集中型で、1日でアイデアの発散から収束、決定、発表準備までを終わらせるのは非常に難しい挑戦でした。時間的余裕は勿論ありませんでしたが、聞き手により伝わるような発表にするために、メンターの山田整さんが丁寧に伴走して下さいました。山田さんのサポートのもと、「なぜこのテーマや課題を選んだのか?」「現状はどのようで、誰をターゲットにしたいのか?」「どんな未来を思い描いているのか?」など細部にまでこだわってチーム全体で考え抜きました。また、「どのような話の展開であれば理解しやすいのか?」と聞き手の立場に立ち、分かりやすい構成を考えることにも注力しました。
終始一貫して丁寧に伴走して下さった山田さんの姿勢を通じて、誠実さの重要性を実感することが出来ました。限られた時間の中で私たち参加者に真摯に向き合い、サポートして下さった山田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
「伝えたい」という真っ直ぐな気持ちと、その想いを支える誠実に取り組む姿勢が、言語の違いを越えて「伝わる」という可能性を広げてくれるのではないかと感じました!
それでは、いよいよ結果発表です・・・!
Fuel Conference 2024で私たち Japan 3 が最優秀賞をいただきました!
今回このような素晴らしい機会を提供してくださった日野さん、そしてアバナードの皆さんに心から感謝申し上げます。また、「グローバルな場にまずは参加してみることが大事!」と背中を押して下さったエリック教授にも感謝いたします。
どんな時代においても、グローバルな仲間やAIのような新しい技術と共生することが大切だと思います。
変化を受け入れ様々な考え方を尊重できる柔軟性
他者と協力してより良い社会を創造しようとする共生マインド
これらを大切にしながら、今後も積極的に学び続けたいと思います!
最後まで読んでいただき、有難うございました。