
【伊勢神宮】一般人も正宮の中に入れる!
伊勢神宮へ参拝する時、普通は正宮に行き、白い布がかかる門の前で参拝する。
今回、私は垣根の中まで入って参拝してきた。
正式には「御垣内参拝」という。
一般人の私でも、すんなり聖域に入り、問題なく参拝することができたので、その方法を紹介する。
|御垣内参拝の方法
内宮でも、外宮でも、同様の方法で御垣内参拝できるので紹介する。
せっかくなら、外宮で申し込むのがオススメ(理由は後述)。
⓪フォーマルな服装に身を包む
フォーマルな服装とは、上下黒系のスーツに、革靴やパンプスなど(ブーツはNG)だ。
フォーマルに準ずる服装でもOK。
ただし、服装チェックがあり、神前に立つにふさわしくない場合、お断りされる。
参考までに、私はこのような服装で無事に御垣内参拝できた。
(男性の場合、ネクタイは必須)

ちなみに、聖域内には参道よりも大きな玉砂利が敷いてあるため歩きにくい。靴はキレイめなフラットシューズだと安心だ。
そして、神前には身一つで行くので、カバンは何でもOK、コートも脱げば何でもOKだ。
(ダウンコートにリュックだったが問題なし)
①神楽殿で「御造営資金」を納める
神楽殿にある御祈祷受付のすぐ横に「御造営資金」の申込用紙と受付がある。伊勢神宮では、御造営資金を納めることが、初穂料を納めることになるようだ。必要事項を用紙に記入し、2,000円以上納めると、「特別参宮章」がもらえる。
これがあれば、外宮も内宮も御垣内参拝ができ、さらに、神宮美術館、神宮徴古館、神宮農業館の入場も無料になる。
※使用期限なし・本人のみ・1回限り有効

これ1枚で、外宮も内宮も御垣内参拝できるとは知らず、前日に外宮の参拝を済ませてしまっていた。外宮で初穂料を納めておけばよかった…。
ということで、初穂料のお納めは外宮の方がオススメだ。
ちなみに、御造営資金の受付は8:00〜16:00(実際に御垣内参拝できるのは8:30から)と思われる。厄祓いなどの御祈祷がそうなので。
②神官に「特別参宮章」を渡す
正殿にむかって左手に守衛屋があり、中に神官さんがいる。
特別参宮章を渡すと、ハンコを押して返してくれる。
⑤お祓いをしてもらう
神官さんの指示に従い、荷物や上着を棚に置いて、お祓いをしてもらう。
⑥御垣内へ移動する
神官さんの後をついて、垣根と垣根の間を通って聖域に入る。このとき、神官さんの真似をして、お辞儀をする。
そして、鳥居の正面、白い石が敷かれた道のど真ん中に立つよう案内される。
⑦二拝二拍手一拝する
感謝の気持ちが伝わるよう、丁寧に二拝二拍手一拝する。
深呼吸をして、姿勢を正す。
拝は直角になるまで深く、拍手はしっかり響くように堂々と。
(すこし緊張したので、慣れない人は練習した方が良いかもしれない)
⑧御垣の外へ出る
神官さんの後をついていく。
出るときも、神官さんの真似をして、お辞儀をする。
|あなたも御垣内参拝してみては?
お気持ち程度の初穂料で、聖域内から参拝できるとは、恐れ多くもありがたい経験と言えるだろう。
御垣内参拝を終えて家に帰った私は、ごく自然に「お神札をおまつりする場所」を部屋の中に作っていた。神棚はないけれど、棚を片付けてお神札の場所にした。もし、普通の参拝だけなら、こんな場所は作っていなかっただろう。
今まで、初詣に行かない年もあったし、お守りは気づいたら失くしているし、お神札など買ったこともないような人間だった。
それが、いまや家のお神札経由で、リモート参拝できる環境を整えるまでになった。なんという変わり様だろうか。
もしかしたら、あなたも御垣内参拝で価値観が変わるかもしれない。
機会があれば、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。