Digツールを作る 例:Vtuber楽曲
こんにちは、ぼちです。仙台にてオタクとラップにフォーカスしたイベント”泡沫 #awa_awa”、Vtuber楽曲のイベント”V-Rush”などでDJをしています。今回はDJにとっても重要な要素であるDigのツールを作ってみました。
mix等:https://lit.link/bochibochibochio
概要
検索ワードに対するYoutubeの検索結果をスプレッドシートで一覧化。一覧化した結果をもとにYoutubeのプレイリストの作成を行いました。今回は検索ワードを"Vtuber オリジナル曲”としました。作成物は以下となります。
作成物
1.Youtubeプレイリスト
2.スプレッドシート
Digとは
そもそもDigとは?という方はカルトさんの記事を読んでいただくとわかりやすいと思います。Digの方法についても声優楽曲を例としながら他のジャンルへ展開可能な形で様々な方法に触れているのでオススメです。
こちらの記事の内容から言葉を借りると
Digは、掘り下げ度合いを縦軸、聞く対象の幅広さを横軸として縦横になるべく色々と聞こうとする行為と言えます。
今回の目的
理想のDigはこの世のすべての音楽を全部聞くということになりますが、人生は有限。それぞれの状況に合わせ、条件立てをしつつ、なるべく多くを聞いていくことになります。
今回の目的は、ある条件の範囲内ですべての曲を聴くための準備時間(検索時間)の短縮となります。
ツールの参考
自分が普段お世話になっているものを参考にし方針を立てます。いつもありがとうございます!!!
参考1:Vtuber楽曲配信情報
人力でVtuber楽曲のリリース情報をまとめているアカウント。画像のように日付毎にツイートしています。
※現在はリリース情報のRTのみのようです。
https://twitter.com/vmusicinfo
参考2:東方同人音楽流通検索
東方同人音楽流通経由で配信されている東方アレンジ楽曲の一覧を確認できます。サークル別の検索も可能。視聴までのアクションが少ないのもありがたいです。
https://music.touhou-search.com/
ツールの作成
参考や自分の経験より方針は以下
網羅性が高い:多く聴ける
属人性が低い:個人の好みに影響されない
視聴距離が短い:3クリック以内で視聴可能
履歴化:一覧化してチェック管理ができる
低コスト:プログラム利用による半自動化/無料サービスの利用
スクレイピング等のワードで検索しながら、うまいことできないか探していきました。結果として今回利用するサービスとフローは以下になりました。Google Colaboratoryがクラウド上でPythonを動かせ、環境構築をほぼする必要ない点が初心者にやさしい。8割くらい検索結果のコピペで行けたので実際のコードは省略します。
Youtube:検索結果の抽出より属人性を低く/プレイリストで視聴しやすく
Google スプレッドシート:一覧化/チェック等の編集が可能
Google Colaboratory:YoutubeAPI等の利用で半自動化
課題(2023.06.04)
・複数の検索ワードの設定
検索結果を見ていった場合に、あの曲ないな~が多々あったので複数の検索ワードを使用して網羅性を上げていきたい。
・ミュート条件の設定
動画概要欄も検索範囲となっているようで、動画概要欄に曲紹介がある場合の実況動画などが検索結果として抽出される。動画時間やミュートワードを設定してうまく除去したい。条件設定にAIを利用できると面白そうですね。
・販売リンクなどの取得
視聴を優先としましたが、可能なら購入までも簡潔に行いたい。動画紹介文が現状だと一部取得なので全文取得し、リンクを抽出できるなら対応可能と予想してます。優先度は上2つと比較して低め。
感想
GW比較的時間が空きそうだったので、やってみるか~くらいで着手。だいたい3時間くらいでColaboratoryの開始~APIの導入~検索結果の取得まで行けました。YoutubeAPIからプレイリストを作成するために必要となるOAuth2承認がGoogle Colaboratoryからだと少し癖があるようで使えるようになるまで苦労しました。
今回はVtuber楽曲をテーマに行いましたが、検索ワードの設定で他にも展開できそうだなと感じました。例えば"ジャンル名 + MV"に設定してみるとか。
聴くまでの時間を短縮して、より多くの音楽を聴いたり、この条件だと届かない音楽の検索に時間を割いたりと、あくまで一例として、それぞれのいい曲と出会うためのよりよいDigの助けになれば幸いです。
Diggerのいい曲情報、インターネットで一番好きな娯楽です。見つけたいい曲情報、インターネットで待ってます!押忍!!!