1-2. 小人症の葛藤と新たな環境


 私が中学生になりたての頃、よく同級生から「チビ」「キモイ」といった暴言を言われたことは今でも覚えています。子どもの頃の嫌な記憶って案外、忘れないんだなと今では軽く考えています。小学生の頃はあまり自分の障害について気にしていなかった私でしたが、新たな同級生や先生と関わる環境になった途端どう適応すべきか悩む時期ばかりでした。小学生の頃から仲良くしていた友達との関係は変わらず良好でしたが、初対面の同級生からは「なんで(支援学校でなく)普通の学校に通っているの?」「体のバランスおかしくない?」と聞かれることもありました。そのせいか、私が「普通」の同級生と仲良くしていることに嫌悪の視線を向けられることもしばしばありました。それでも学級のなかで大きないじめやトラブルに遭ったことが少なかったのは、私の中身(性格)を見て関わってくれた友人や先生方のお陰だと今でも深く感謝しています。ありがとう。
 当時は今ほどいじめがニュースで取り挙げられることも無かったし、私が暴言を吐かれている状況を見過ごす先生も大勢いました。当時の私が教職に興味を惹かれなかった理由の一つでもあります。ただ成績が悪くても私の頑張りを「個別最適」に評価してくれた体育の先生、元々得意だった英語を見抜いて積極的に関わって下さったALTの先生は今でも鮮明に覚えています。私はその先生方のような人格者でありたいと今でも強く憧れています。ただ色々と配慮が必要とされる現代にそういった人格者が増えたかと言われるとそうではないと私は思います。
 普段Youtubeばかり見て、たかが3週間しか「いまの学校現場」を見ていない私ですが、普段生活していても「配慮を強要する空気」が何となくあると感じています。もちろん全ての人が生きやすい世の中になることは良いことだと思います。ただ最近では、それが「マニュアル化」され過ぎて逆にありがた迷惑だなと感じることも当事者の一人としてしばしばあります。これについて、より詳しく述べたいのですが自分の考えもまだ浅く攻撃的な意見に成り兼ねないので、これについては今後まとまってから書こうと思います。
 
※自分の障害を乗り越えるきっかけになった経験も同日、載せているのでぜひ読んでみてください。

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