Number_i、No.I 歌詞から楽しむJELLY
2024.10.22更新
Number_iのファーストフルアルバムNo.I、
楽しいし、聴きごたえもあるし、最高ですね。
みなさんはどの曲が好きですか?
私はどれも好きなんですけど、音と歌詞の言葉遊びに関しては、ダントツにJELLYとNumbersが楽しすぎて。
やってんなー。Number_i。
やってんなー。Pecori氏。っていう感想です。
どんな感想やねん、って感じですが私的にNumber_iが支持される要素って、楽曲一つで表現方法、音、言葉、文字といった全方位での楽しませ方をさせてくれる、っていうのがあると思っているんです。
そこからそれぞれみなさんの琴線に触れる、カッコいい!とか泣けるとか、共感した。といった付随するものが出てくると思うのです。
その中で私が心躍って楽しい!とわくわくする!と琴線が触れるのが、彼らのHipHop要素を含んだ言葉遊び(とその歌い方)のメッセージ。
もうね最高。毎回言葉遊びが天才的。
暗号読解みたいでわくわく。
ということで、変わらず感動を与えてくれるリスペクトをこめて、歌詞に関して私の感じたものを思うままに書いていきます。
もし彼らの楽曲を聴くうえでの新たな楽しみのひとつになれれば幸いです。
(JELLYが一番今回の内容に沿うので例はすべてJELLYの歌詞を引用し、素人なので韻などはかっ飛ばして言葉に重点を置いています)
※管理者が某サイトに記載している内容と同一のもありますが、転用ではありませんのでその点ご留意ください。
歌詞の面白さ
Number_iの楽曲って日本語で遊んでくれているところがすごく好きで。
英語でがなるのではなく、きちんと日本語をその意味も含めてがっつり歌詞に使われているところが大好きなんです。
これってすごい、ローカル、オタクっぽいというか。
日本語だからこそ通じる複雑かつ天才的な言葉遊びを歌詞に入れるということは、他国の方の言語でこのlyricの遊びを説明するの難しいわけで。
翻訳してしまったらほとんどのそのトリックの意味をなさないことを、日本語で堂々とやっていて。
日本語だからこそ面白い。
言い方悪いけど、堂々と一人遊びをしてる、みたいな。それくらい前面に日本語を打ち出しているところが、すごく潔ぎよくて好きだし、楽しい。
ローカルイムズ
例えばINZMの❝3匹のカラス がNumber_iを指すことについて外国の方に説明する機会があったんですけど、「匹」という漢字の使い方、3という意味にちなんだカラスから八咫烏に繋がる理由とか。
もうこっち側が日本語とか言葉の由来をちゃんと知っていないと、Whyを説明できないわけで。
そういったローカルをブチ込んでくるところに、日本から発信する。っていう意思を勝手に感じてすごくかっこいいなと思うのです。
しかも日本人でもそうそう説明できない言葉を使って比喩表現にしているなんて、その言葉の意味を知らないとできない高等テクですから。
マジですごいと思うし、それを単発ではなく結構な頻度の楽曲で行っているということは、どんなだけ語彙力持ってるんだろう。っていうやっぱりすごいな。に行きつくのです。
文字と文字のスペース
日本語はおもしろい。
ひらがな、カタカナ、漢字、英語の4種類が混じって言葉や単語になる。
そして私たち(日本人)は、この4種類がスペースやカンマで区切られていなくても、それぞれが独立した単語であることを認識できる。
これって英語やローマ字表記では不可能な表現方法なんですね。
そしてNumber_iの楽曲歌詞を改めてみて欲しんですけど、意識的にスペースのある、ないがハッキリわかれているんです。
つまりこれでワンセットのフレーズだよってあえて説明せず、歌詞だけには表現していて。
いやぁ。おもしろすぎでしょ。
加えて日本語って言葉によってはどこで区切るかで意味が変わるので、区切りやスペースってすごく大事な要素です。(例:いいなまえだ/いいな、まえだ/いい、なまえだ)
だからこそこの意図は大切にしたい。
あと海外のストリーミングサービスだと、日本語歌詞の基本表記は向こうに合わせた半角スペースが常用です。
しかしNumber_iの楽曲って、あえて全角スペースも使って歌詞表現をちゃんとしていたりして。
ほんとにすんごいマニアックちっくな位言葉のこだわりを感じられるんです。彼らの言葉を、ただの文字以上として、ぜひ意識して観て欲しい!
回文
季語
日本語は語彙が圧倒的に多いと言われる。
季語をとっても多様にあり、特に季語は季節や時期を表現する言葉の手段だ。
JELLYは時間の流れが
過去の夏→半年後の日常の初夏→さらに3ヵ月後の夏の終わり。
って明確に表現されているんですが、その表現方法よ。
まじですごいの、Pecori氏。どんだけ造形深いの。
どこまで意図して作ったのか、どっかでぜひ種明かししてほしい。
※ストロベリーには「イチゴ白書はもう一度」から”終わった恋の比喩”と、「イチゴ白書」の有名なセリフから”意味がない”、という比喩もかかっているだろう。
言葉遊び
季語で情緒を刺激したかと思ったら、次は暗号のような言葉遊びだ
音遊び
言葉の対比
日本発祥のもの
変わらず歌詞に日本のものが入っている遊びも、いいですよね。
結論、楽しすぎるし、すごいなぁ。
私がNumber_iの楽曲が好きな理由に彼ら自身の思いが言葉として入っていることも惹かれる理由です。
そこで私が楽曲と対話できる、というのがすごく好きなんです。
加えてこうやってずっと日本語を使って表現、遊んでくれる姿勢がマジで好きです。
かわらずの Made in Japan.の姿勢にリスペクトを。
ということで歌詞から見るNO.I(JELLY)の楽しみ方でした!
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