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Number_i「BON」衝撃。歌詞に隠された愛あるメッセージ

※2024.9.16更新
一見「BON」は強気な歌詞だ。
けれどその歌詞の裏のメッセージは、優しい愛情に満ちた彼らの宣誓だとも受け取れる。
Mステで完全初お披露目された、Number_iのBONを初見で観たときの衝撃がすごすぎて、理解したくて個人的に歌詞解釈、考察をしてみたはなし。
楽曲を楽しむ、小さな一部にでもなれば。と置いておきます。

※私個人は彼らが過去を「アンチ的」に揶揄ることはない人たち。という前提で考察していますので、その点ご留意ください。


✔和の衝撃

(前置きが思いのほか長くなったので、サクっと読みたい方は、歌詞解釈に飛んでください。考察は1番+少々で、念のため超個人的解釈です)

2024.5.17
事前情報で盆栽がテーマだって言うことは知っていて。
ん?どういうこと?なんて思いながら、ドキドキわくわくの初お披露目をテレビで視聴。

いや、びっっっっくりした!
斬新でありながら、和!!ジャパニーズ!すごい!
音楽、パフォーマンス、照明もカメラワークも全部素敵!
専門知識なんてない私の、純粋な感想がこれ。

なにがびっくりしたかって、盆栽とは聞いてはいても、ここまで和を取り入れると思っていなかったこと。まさにジャパニーズHipHop
マジで衝撃。しかも、あの曲中の展開の多さよ!!

キラキラ王子様ソングでもないし、万人受けする曲ではないかもしれない。
しかし海外展開って銘打つ楽曲の中には、それKpopじゃん・・・っていうもの。ただ全編英語詞なだけじゃない?(※知らない人間が勝手に言っています)という曲が多いイメージの中で現れたこの曲。

ここまで日本語歌詞をメタファーで遊び、日本の伝統楽器を取り入れ、日本文化の振りまで取り入れた楽曲って観たことない。知らない。
まさに和の衝撃。いやぁ、初めての感覚。言葉にできない感動。本能で好き。
これぞMade in Japan.日本と日本語を起点としたことへの衝撃がすごかった。

MVはさらに日本を感じる視覚効果満載なので、未視聴の方はぜひ観てほしい!!

それと純粋にダンスもすごいと思うので、ダンス好き方にはぜひにこちらを。


✔歌詞解釈と考察に至った理由

英語も話せなければ、ダンスもわからない私がなぜこの記事を書こうと思ったかというと、その和の衝撃がすごかったから。
歌もダンスもわからない側からすると、楽曲の解説動画って楽しみ方が増える、すごくありがたいもので。
例えばヘッドセットのマイクよりハンドマイクの方がパフォーマンスが難しい。って知ったら見方が少し変わるじゃないですか。

そんな感覚で少し世界が広がるような役に立てばいいな、誰かにこの楽曲がより目に留まったらいいな。3人の応援に少しでもなったらいいな。
その思いで私なりに、感じたことを書き留めたいと思ったからです。

(後、3人の言葉が込められた歌詞があることで、私が曲との対話ができるからそれがすごく好きで楽しい、っていうのもあります)

✔愛のこもったメッセージじゃね?

あと、どうしてもHipHopベースのために強気なメッセージに目が行きがちだけれども、実は謙虚で愛情豊かなメッセージを私は感じたから、それを書き留めたかった。
彼らがよく口にする「チャレンジしたい。けれどきっと失敗もある」
その言葉がブレずに伝わるから。

(再出発の)ここからまたチャレンジしながら、自分たちが思う最高を、楽しんでもらえる音楽を楽しみながら作っていくね。
(ファンも)一緒に楽しんでくれたらいいな」
歌詞の強気と裏腹な、謙虚で優しいブレないメッセージを感じるから。

なぜそう受け取ったのかを、以下から個人的な歌詞解釈として残そうと思います。※以下、UTA5歌詞より引用
※一部管理者が某サイトに投稿している内容となり、転用ではありません。

<歌詞解釈>

▷1番

王者が掻っ攫う 
頑丈に閉ざした君のハートを奪う

➤「色々な(悲しい、哀しい)思いを抱え込ませてしまった君
(ファン)を、ここからまた楽しませるよ」

一度は表から消えた自分たちの行動でファンの方々が傷ついていることを、
ちゃんと知っているよ、そういったメッセージも込められているんじゃないかな・・・。
※リリックを担当したPecoriはラジオで、
「あそこまでのスターなのだからこういう表現もありだろう」
とあえて「王者」とボースティングしていると発言している。

地位名声より大事なもの Let’s GOAT         
あーでもないこーでもない 言いながら制作  
SHAMI BEN BEN BEN

➤「地位や名声より大事なことは、まだまだ未熟だけれど
沢山試行錯誤しながら自分たちが思う最高の楽曲を作っていくこと」

Let’s GOAT=greatest of all time、スラングで史上最高
(彼らNumber_iのデビュー曲タイトルでもある)、
→大事なのは最高にもっていくこと
言いながら制作→名詞の制作
次の「SHA」が言葉かかると製作者、作り手
SHAMI沙弥は修行未熟な僧でまだまだかという比喩かな
SHAMI BEN➔三味線で楽曲かな、と。

※彼らがどれだけ制作、表現に向き合っているか、各インタビューから伝わってくる

もっとデケーことしたいから
みんなの笑顔が溢れる My Life

➤「もっと大きなことをしたい。
みんなの笑顔が溢れることが生きがいだから」

※「人を喜ばせる人でありたい」Vogue Japan

We Make Bonsai
3人の天才 風来坊 Notアイドル
No No 世界を背負う Bad Boy

➤「ここからまた葉を伸ばすように成長していく。
自分たちのパフォーマンスで、世界へ向かっていく」

平野は自分たちをパフォーマーと呼び、アイドル、
アーティストどう規定するかは見る人だと語っている。
ニューズウィーク日本版

乗り込みな To Be In The World

➤「いま、ここから、新しい風を世界に吹かせるから。
一緒についてきて(乗り込みな)」

TOBEのメッセージ 

あゝ夕焼け盆踊り 踊る1億人
残すこの先に咲くワード

➤「どの時代になっても(自分たちの楽曲で)みんなが踊りだすよ」

未体験 Iyer Sasa 鳴く PIKAPIKA☆
風鈴火山 愛は燦燦
My Face Print うちわ 仰いで燃える神座

➤「ライブ(ファンと会える場)」

未体験 Iyer Sasa→イエサッサは踊りの掛け声
=未体験でも自然とカラダが踊りだす
→コンサートが初めてもでも楽しめるよ。かな
鳴く PIKAPIKA☆→音楽(音響)と照明
風林火山は軍旗のかかれる言葉でもあるので
→コンサートでのタオルかな
愛は燦燦➔ペンライトが燦燦とひかる様子
うちわ~→まんまかな、と
神座(神の宿ることであり、人と神の交流する宴の場)

Touch The Sky 邪魔者一網打尽 
抱きしめるあなたの煩悩

➤「あなた(ファン)を楽しませたいし、楽しませる」

・Touch The Sky=突き進む、目標達成みたいなニュアンス
・「煩悩」は仏教用語で苦しませ、悩ませる心のこと
初単独ライブで平野は「今日だけは全部忘れてブチあがりな」
と発言している

新たな教会 残した存在
育てた盆栽が売れる No Tax

➤「新たな環境の中、関わってくれている人たちにファンのみんな。
ここからまた自己研鑽していく。
いいものは、どこであっても必ず売れるから」

平野はデビューして、9割環境が変わったとよく発言している。
その新たな環境(教会)の中で、ファンを含め以前からの繋がり(残った存在)。
盆栽≒凡才。凡才を育てる=We make Bonsai。
No Taxと言い切っていることからも凡才を育てるで、自己研鑽
そしてみんなと共に育てた作品(楽曲)がいいものであれば
売れるのに国は関係ないといった比喩だろう

この曲だって お前が価値を決めるんだ
迷ってる暇なんてない Goes On 
花咲かせろ BON

➤「見てくれる人たちが、今のこの姿を見て評価してほしい。
(俺たちは)迷っている暇はないから、花咲かせるために進む!」

※評価に対して平野はニューズウィークでそう語っている

▷2番

飛んでいける羽ください 
ハシからハシまで
シーンを切る街風

➤「どこまでも飛べるように応援してほしい。
俺らが音楽シーンのど真ん中で旋風を巻き起こすから」

端から端で、どこまでも飛べるように応援してほしい、というメッセージ。
・「橋の端」でもあり、一休さんのとんち話「このはし渡るべからず」に、
MV(1:36~)でも3人が橋の真ん中を歩くことから”真ん中”の比喩
・街風はつむじと呼べ、つむじは旋風の別名。
つまりシーンを切る、旋風。
「自分たちが音楽シーンの真ん中へ切り込み、旋風を巻き起こす」

あーだこーだうっせーやつらキリがねー
愛でもってみんなまとめちゃえ
枯葉に水
Anti は Freeze
根から生えた Peace

➤「批判者は必ずいるからこそ、いつだって自分たちは愛を持ち、
誰も否定批判せずに行動で示していく」

❝枯葉に水 は枯葉を発酵させ、長い年月をかけて土を改良していく腐葉土のこと
❝Antiはfreeze freezeはスラングで「動くな
つまりAntiを枯葉に見立て、腐葉土の過程に準えた比喩
❝根から生えた は根強さ、揺るがない様で
盆栽づくりでも、根は形づくりに大きな影響を与える。
誰かを否定批判する行為は負の連鎖しか生まないからこそ、
"自分たちは誰も否定批判をすることなく愛をもち、
自分たちの土台を作っていく"
という彼らの意志と在り方だと解釈ができる

※歌詞には3人の名前も入っている

「邪魔者一網打尽」の尽➔神宮寺勇太のジン、
「TVショー」 ➔平野紫耀のショウ、
「I’m KC」➔岸(KiChi)優太

公式発表

✔BIO

あえて深読みするならばMVは漫画21世紀少年を彷彿とされる場面があり、映画版「20世紀少年」第一章のタイトルは『終わりの始まり』= Beginning of next (BON)。 この楽曲タイトルには、新しい出発をした彼らならではの意味も込められているのかもしれない。

✔まとめ

いやぁ。私は楽しかったけど長いですね。笑

パッと見の歌詞だけだと強気のイケイケのようだけれど、やっぱり実はすごく謙虚に真っすぐに
楽しんでもらえるように、自分たちで最高の楽曲づくりをしていくね。
会える(関われる)場所では気楽に楽しんでね、楽しもうね

失敗したって何度だってチャレンジしていく
実はそんな優しい宣誓の内容なんじゃないかな。と改めて思う歌詞。

そう思って聴くと、またミニアルバム全体の印象が変わる、変わる。
他の曲も全部すごく良かったので、ぜひ聴き嫌いしている方は聴いてみてください!
https://tobe-official.jp/artists/number_i/discography/54

(※また気になった点などはちょこちょこ修正加えるかもです)

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