Message from tears
本日は、ぽぽるんの過去作から、そして書きたてほやほやの新作1つを加えて、“ナミダ”をテーマにした3つの詩をお届けします!☔️✨
傘をさしながら歩いて
聴こえる雨音に耳を澄ませたあの日──、
そんな雨の降っている日常の1シーンに
あなたはどんな想いをめぐらせますか──?
『ナミダアジ』
どんなときも隣で温もりを感じて
誰よりも近くにいたはずなのに
僕の前から姿を消した君
“手をずっと繋いでおけばよかった”
今となってはもはや、
言い訳にしか聞こえなくて
一人、喪失の涙の雨に打たれた──
もう届かない手紙を歩く文字
“僕は君のことが好きでした”
『ナミダヨホウ』
眩しい日光と春風に甘えて
見ないでおいた天気予報
ストーリーの悲しい結末を
見届ける勇気などなくて
巻き戻しボタンを押し続けた
未来に訪れる涙の雨を
防ぐための傘よりも
今の君との快晴の空を
存分に仰ぐ覚悟をもって
ぼくはこの家を出発したんだ──。
『ナミダボシ』(NEW❗️)
君の悲しげな表情が
あの瞬く星の正体でも
ぼくの眼に美しく映るだけ
零れ落ちたはずの雫を
拭うことのできない手で
無力さを握りしめるだけ
満点の星空という
魔法のカーテンに
隠されている秘密を……、
ぼくはまだ、
知らないでいるのだ──。