
カメラビギナーの奮闘日記(その4)
手振れと三脚のはなし
昨年4月に望遠レンズとカメラを購入した私は毎日のように被写体を探しに出かけました。最初は植物や景色を撮っていたのですが、近くに東山動植物園があることから動物を写そうと思い、コアラやスマトラトラやイケメンゴリラのシャバーニなどを撮っていました。

ただ檻の中に居る動物を撮ろうとするとどうしても格子が邪魔してしまうので、それだったら野鳥を撮ってみようと思いました。ネットで「野鳥観察」や「愛知県の野鳥」などのワードを入れて検索してみると、「カワセミ」や「ルリビタキ」とか今まで知らなかった鳥の名前が出てきました。
たまたま、近くの池でカメラを持った方が数人居られ、「何かいますか?」と尋ねたら「そこにカワセミが居るよ」と言われ、慌てて撮影したカワセミが下の写真になります。(この日からカワセミが居そうな公園を探し続ける日々を送ることになるのですが(笑))

知り合ったカメラマンからは「カワセミは置きピンが出来るからビギナー向けだよ」と聞きました。確かにカワセミは止まり木に留まり場合によっては数分以上留まっているのでピントを合わせやすく、撮影モードを色々と変えて撮ることが出来ました。ただ、この時の写した写真はピン甘でした。レンズにもカメラにも手振れ補正の機能が付いているのですが、そのことも理解せず写していました。撮影モードも適当でした。

今は止まり木に留まっているカワセミもシャッタ―スピードなど
を考えて手持ちでもなんとかきれいに写せるようにはなっています。問題はカワセミの飛翔を撮る時で、いつ飛ぶか分からず、数分場合によっては10分程度カメラを構えている時もあり、その時の疲労は半端ないものでした。
重量が1,520gの三脚VelbonのN/445ⅢNを購入しました。
Z50の重さは450g、TAMRON100-400mmの重さは1,115g、FTZⅡ(FZマウントアダプター)が125gで、全部で1.7kgもありません。そもそも軽くて持ち運びしやすいものと思いこの組み合わせを購入したのですが、三脚を合わせると約3.2kgになります。不本意ですが、飛翔を撮るときは疲れと天秤をかけて使用することにしました。ただ、カメラ仲間からは、三脚はこのような軽いものを買うべきではなく重いものを選ぶべきと言われました。私の移動は、電車やバスを使いますが殆どが徒歩になります。携行性を考えたこの組み合わせは私にとっては良かったのですが、三脚の推奨積載質量は2kgになってはいますがカメラとレンズ計1.7kgに対しては耐荷重は3.4kg以上の三脚がいいようです。しかし買った以上は仕方がないので時々使っていますが、やはり安定性はよくありませんでした。今では、月を撮影する時や花火を撮影する時に三脚を使う程度です。むしろカワセミを撮られている方々が使用されている三脚をみると自分の三脚が出しづらくなってしまいました(笑)
満月を撮影する時は三脚は必要ですね。手持ちでも綺麗に撮れないことはないのですが、マニュアルで満月を撮ろうとすると設定に苦労します。今は、取り合えずAモードで満月に焦点を合わせて、その上でマニュアルモードでF値とSS値、ISOを変えて見るようにしています。その方が簡単ですね。


二つの花火の写真を載せました。牛窓花火大会は、F値:10、露出時間:25秒、ISO:100、焦点距離:18mm(35mm換算で27mm)で、とよたおいでん祭りの花火は、F値:11、露出時間:1.6秒、ISO:100、焦点距離:400mm(35mm換算で600mm)でした。トヨタの場合は17km離れたマンションから望遠レンズを使って撮影したもので、実際にはかなりブレているのが分かりますね。この時の失敗は、カメラの手振れ補正をOFFにしていなかったのが原因でした。三脚使用時は手振れ補正をOFFにしなければカメラが誤作動をして勝手に修正しようとしているようです。両方とも撮影にはリモコンのML-L3を使って手振れは防いでいました。