パニック障害の発症

2021年の夏、生まれて初めて
「パニック発作」というものを経験した。
それが「パニック発作」だということを
後から知ることになるが、
今でも度々症状が出そうな時がある。
そんな時のために薬は常に携帯している。
薬がある、と思うだけで気持ちが楽になれる。

当時はコロナ禍で、保育園で感染者が出たと
連絡があり、「濃厚接触者」と判断された娘が
二週間の自宅隔離を余儀なくされた。
自動的に親の私も自宅隔離決定。
プラス、当時二歳の次女含め三人で隔離。

もともと積極的に外出するタイプではなく、
家で過ごす事も好きなので
二週間の隔離は苦じゃないと思っていた。
子供達も小さいし、テレビを観たり
家の中で出来る遊びをしたりして過ごし、
一週間が過ぎた。

ちょうど一週間目の夜、午前3時ごろ。
トイレで目が覚めて、トイレから寝室に
戻り横になって眠ろうとしたが
眠れない。眠れないというか息苦しさを感じて
寝室から出てリビングに座り込む。

ダメ、息苦しさがどんどん増していく。
夫も起きて来た。

多分、エアコンをつけていたから
窓を閉め切っていたのだが、
夫に「ちょっと窓を開けてくれない?」と
頼むが、どんどん息が荒くなってきて
座っても横になってもどんな態勢になっても
しんどい。

夫が「救急車呼ぼうか。」と言った。
大袈裟なような気持ちもあったけど、
この苦しさが続くと思うと辛くて
呼んでほしいとお願いした。

「救急車が到着したみたいだよ。」
その一言で気持ちが少し楽になり、
外に出られると思い、自分で適当な
服にサッと着替えてアパート前に停まっている
救急車に向かった。

名前など色々質問されたがはっきりと
覚えていない。
酸素マスクのようなものをされて
「吸って~吐いて~。」を何度か繰り返す。
脈もはかっていたかな。
だいぶ楽にはなったが
近くの病院に行き、精神安定剤を
打ってもらったらさ3,4時間は
眠っていたみたいで、
起きたら7時半頃だった。

夫が子供二人と病院まで迎えに来てくれた。
まだボーっとしていたが
だいぶ楽になり帰宅した。

という事があってから、
数ヶ月の間は度々パニック症状が出ることが
あった。

私の場合は、
ある空間に沢山人が集まっている時、
運転している時。

それ以降、
私はパニック障害と
付き合いながら生活することになる。

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