一回でも顔を上げたら、素敵な一瞬を見つけられるかもしれない【1ヶ月書くチャレンジ Day26】

「今日1日にあったモヤっとしたこと」

3回くらい続く「今日1日にあったこと」シリーズも終わりを迎えます。そして、気がついたら1ヶ月書くチャレンジも26日目。終盤になってきました。

他のテーマの日は、ある程度前々から考えていることを書けるけれど、

この「今日1日にあったこと」シリーズは、事前に考えたことではなく、今日という限られた日の中で、(半ば無理くり)ネタを探さないといけないから結構難しい。

だから、朝起きた時から、「なんかモヤモヤすることないかなあ??」というアンテナを常に張りながら過ごしていた。

するとどうだろう。

今日は電車に乗っていたのだが、何でか、
「今日」を意識すると、あんまりスマホを触らなくなった。不思議なことに、久しぶりに外の景色でも眺めてみようかなと思っている自分がいた。

しかし、特に何もモヤモヤが思いつくことのないまま、夕方が過ぎたころ。

時間はまだ18時。その時も電車に乗っていた。

雲の隙間から夕日が差し込み、白い建物に反射してキラキラと光っていたのが見えた。

えっ、空めっちゃ綺麗!まだこんなに明るいんだ。今。

と、素直に驚いた。

言ってしまえば当たり前のことなのだが、最近は、こんな当たり前のことすら気が付かなかった気がする。スマホに夢中になって、電車の外の景色を見ていなかったから。

電車の中を見回してみる。大半の人が外の景色には目もくれずに、俯いてスマホを触っていた。

電車の中での過ごし方は人それぞれだし、もちろんスマホを触るのが悪いわけでは全くない。

ただ、電車の窓の外に広がる、一瞬で過ぎ去ってしまうような景色が、時に自分に癒しを与えてくれたこともあるんだ。と思った体験がある。それを急に思い出した。

忘れもしない、初めての一人旅。福島県の郡山駅から磐越西線に乗った時のこと。

周囲は山と畑しかない。人の気配もほとんどない。私には未知の世界で、緊張のあまりスマホを触る余裕もなく、外の景色を眺めていたら。

線路沿いの保育園の横を通り過ぎた、その瞬間。

外で遊んでいた沢山の子どもたちが、全員、園庭の柵の近くまできて、電車に向かって手を振ってくれていたのだ。

それを見た途端、一気に緊張が解けたのがわかった。こんな光景を今までに一度も見たことがなかったから。新鮮だった。

一瞬の光景で、心があったかくなった。
あの時は見逃さなくて良かったなと、ふと思い出す。

「モヤモヤしたこと」とは少し違うかもしれないけれど、今日のテーマはいいきっかけになったな。

あなたもたまには、スマホから顔を上げて、電車の外の景色を眺めてみてはいかがでしょうか。

疲れた自分に、もしかしたら、ほんの少しの癒しを与えてくれる。

見慣れた景色の中にも、そんな一瞬が見つかるかもしれない。