恋愛敗者の自分は「ラブコメ欠乏症」

　定期的にラブコメが読みたくなる。自分の中ではずっと読んでいるということはないが気が付いたら手に取っていることが多いという立ち位置だ。学生の時から様々な作品を読んでいたが、今思えば自分はラブコメで失われた学生生活の穴埋めをしていたのかもしれない。
　今回手に取ったのは「僕の心のヤバいやつ」陰キャの主人公とモデルのヒロインを中心に中学校での日常を切り取ったものだ。思えば中学時代の自分は恋愛なんてしていなかった。男友達と朝から晩までゲーム三昧、そのほかのことなんて全く考えていなかった。もちろん女の子とデートなんて行ったことない。そんな自分が高校に行っても恋愛で上手くいくはずもなかった。
　あれから数年、恋愛経験もある程度重ねてきたが、いまだにラブコメは何気なく手に取る。おそらくこれは呪いだ。学生時代に恋愛がうまくいかなかった自分はラブコメを読むことで本来自分が体験してこなかったドキドキを補完しないといけないのだ。だからラブコメはやめられない。