オリエンテーリングが人を変える(?)
みなさんこんにちは。2022年度入学,早大OCの山本佳奈です。
好きな地形は,真っすぐに伸びる尾根です。先日のOC大会のポスト撤収で発見した二子の白くて美しい尾根が頭から離れません。
先日は第43回OC大会にお越しいただきありがとうございました。私はスタート地区でみなさまをお見送りさせていただきました。スタート地区には色々な方がいて,ソワソワしている人,楽しそうに今日の目標を語る中高生,遅刻ぎりぎりで滑り込むOB,完全に遅刻してくるOBなど,スタートの様子は何時間見ていても飽きませんでした。
オリエンって楽しいですよね。ミス率が低いレースは自分の成長を感じられてもちろん楽しいですよね。迷った時も山の静けさを一身に感じられて,山にいる実感がわいてすごく楽しくなります。
立派なタイトルをつけてしましたが,私はどのような変化をとげたのでしょうか。
今回私がお話しする内容はオリエンを始めて変化した生活と行動についてです。オリエンテーリングという競技を始めて,この競技にどはまりしただけでなく,驚くほど行動の幅が広がりました。以前と比べてやりたいと思ったことをすぐに実行するフッ軽人間になったなと感じます。
ここまでアクティブに動けるようになった主な要因は,OCのノリの良さとどこまでもアクティブな姿勢,人に迷惑をかけなければ基本的に何をやっても否定されないことです。色々なことに挑戦してみたいと思っても,実行までこぎつけられず構想だけが広がっていくことが多かったのですが,最近は“やりたいことは実行”が身に着き始めたと感じます。
ここからは,オリエンを始めていなかったら絶対にやっていなかったことを2つ紹介します。
~ラントレ習慣の定着~
ラントレを定期的に行うことをフッ軽と言うのはグレーゾーンですが,私的には走ることに抵抗を感じなくなり,むしろ楽しいと感じるようになったのは素晴らしい変化だと思っています。高校時代は文化部で,1年生の時も一人で走るのが苦手で週一のトレでしか走っていませんでした。春インカレ後,選手権出場モチベが高まり,ロングセレ通過を目標にしてからは,どうしても走力が欲しくなりました。密かに掲げていた,「10 kmを余裕で走れるようになりたい」という目標と,モチベーションがマッチし,一緒に走ってくれるKFCラントレのメンバーがいる環境が揃い,ラントレを習慣化するまでに至りました。最近は寒さに負けて走れていなので,ここでラントレが定着したことを公言して,頑張って走ります。
~どんぐりクッキー作ってみた~
みなさんはマテバシイというドングリをご存知ですか?マテバシイはドングリの中でもおいしく食べられる部類のどんぐりです。どんぐり食べるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが,どんぐりは歴史ある食料です。実はどんぐりを商品化して販売している会社もあるんです。下にリンクを添付しておきます。
<https://machifuku.shop/> 株式会社ハマ企画
前々からドングリを食べてみたいとぼんやり思っていました。そこでオリエンという競技に出会い自然が身近になったことで,ドングリの存在を思い出しました。さらに,OCの愉快なメンバーが悪ノリという名の後押しをしてくれたので,作成に至りました。今回使用したマテバシイは,家の近所であり,根本一門スプリントが開催された水元公園にて,キッズやお年寄りの方から怪訝な目で見られながら採取したものになります。
ここからは,調理過程を紹介していきます。
〇準備するもの
・マテバシイ お好みの量 ・全卵 1個 ・砂糖 100g ・薄力粉 250g
・無塩バター(高いのでマーガリンで代用) 150g
1,どんぐりの採取
マテバシイの特徴をよく把握し,採取を行う。マテバシイは細長く帽子がつるっとしている特徴がある。
半日かけて拾いました。マテバシイの木が生息しているのは水元公園の中でも一部なので,まずは木を発見する作業から始めしました。マテバシイを拾うときは常にしゃがむか中腰になるので,とても疲れました。小さな草刈り鎌一本で草刈りに勤しむ母の偉大さを感じました。
2,洗浄,加熱
マテバシイをよく洗い,加熱する。殻に亀裂が入ったら加熱をやめる。稀に爆発する個体に注意する。
どんぐりをフライパンで加熱したことがなかったので,すこしビビりながら炒りました。普段は殻の内側を見ることはないので,小学生の夏休みの自由研究をしているみたいでワクワクしました。
3,殻の除去
殻を外す。栗の殻剥き器を使用すると効率的である。
ちょっとだけ手が痛くなりました。ナッツのような見た目をしていますが,すっごく硬いです。
4,中身の粉末化
ジップロックに実を入れ,綿棒でたたいて粉々にする。(ここまでで1週間)
割と苦労しました。乳鉢などがあると楽に潰せたかもしれませんが,寮という名のウサギ小屋サイズの部屋にそんなものはないので,ジップロックに何回も穴をあけながら粉々にしました。潰すことをあきらめた半分はこの時点で食べました。マテバシイは,栗の下位互換のような糖度でした。熟成した甘さがあり,もう少し柔らかかったらおつまみにしたい味でした。
5,クッキー生地の作成
クッキー生地を作る。生地がまとまるまで混ぜたら最後にどんぐりパウダーを加える。
あとは普通にクッキーを作る過程と同じなので楽勝ですね。
6,焼き上げ
1時間寝かせた生地を,形を整え170℃に予熱したオーブンで15分焼く。
最近,うちの寮にオーブンが導入されたので,早速使いました。まさか,どんぐり入りのクッキーを焼くのに使われるなんてオーブンも思っていなかったでしょうね。
焼きあがったクッキーは,さくさくとした生地のなかにわずかに硬いどんぐりの粒を感じる,一見普通のクッキーになりました。
最初は引いていた学科の友人もこの仕上がりには驚いたようで,「まぁ,おなか壊したらそれはそれで面白いよね」という名言とともに,わさわさクッキーを食べてくれました。嬉しい限りです。
以上が,オリエンを始めて変化した私の生活の一部です。今日は少しだけどんぐりについて詳しくなったと思います。オリエンとかけ離れすぎでは?と思っても,何かしらオリエンが関わっている部分があるという事をお伝えできたかと思います。
迷走に迷走を重ねた拙い文章でしたが,最後まで読んでくださりありがとうございました。
参考サイト
[*] 啓林館 どんぐりずかん
https://www.shinkokeirin.co.jp/keirinkan/sho/seikatsu/support/dongurizukan/donguri/08.html
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