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Well -Beingな生き方④人間関係で困った

昭和の技術者

昭和の技術者と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?「頑固者」「俺の背中を見て学べ」「自分で考えろ」など、昔ながらのスタイルを思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

私自身、加工技術を学ぶ際に素晴らしい恩師との出会いがありました。その方は今年亡くなられましたが、とても優しく、丁寧に教えてくださった方でした。当時、敬語もまともに使えなかった未熟な私に対し、手取り足取り細やかな指導をしてくださいました。また、私が自分で考える時間もきちんと与えてくれたおかげで、自分なりの学びを深めることができました。その方の教え方が、今の私の基本となっています。もしその方に出会えていなければ、どんな人生を歩んでいたのかと思うと、不安になるほどです。

さて、昨年のことですが、60歳になったまさに「THE昭和の技術者」と呼べる方が会社の都合で新たにメンバーに加わりました。その方は非常に高い技術力をお持ちで、一見頼もしい存在でした。しかし、教育者としては少し課題を抱えており、教えられた側が仕事を覚えられず、離れていくケースが続いてしまいました。その数は5人ほどで、指導方法が原因であるとすれば、ハラスメントの可能性も考えられます。

このような状況は、会社にとっても重要な課題となっています。その方が辞めてしまえば、その技術を引き継げる人がいなくなってしまうからです。一方で、仕事が標準化されていないため、その方に頼らざるを得ない現実もあります。このような課題をどう解決していくかは、技術継承の観点からも非常に重要だと感じています。

ただ、私自身も昭和生まれということもあり、そのベテラン社員の方の考え方や仕事に対する真摯な姿勢には共感する部分も多いのです。昭和的な職人気質には、今の時代にはない良さも確かに存在しています。しかしながら、その考え方やスタイルが時代に合わなくなっていることも否めず、将来の会社のために何が必要かを考えると、板挟みになることもしばしばです。

じつは、そのベテラン社員は、いつも「教えてください」とお願いすると、「いやいや、私なんかダメです」と謙遜される方です。それだけならいいのですが、「教えるのではなく、私もいろんな方の考え方を聞きたい。だから、何も考えていない発言をされると腹立たしい」という言葉もよく口にされます。正直、最初は「この人、少しふざけているのかな?」と思ってしまったこともありました。

しかし、VIA-IS(強み診断)の結果を見たとき、その印象が少し変わりました。その方の上位の強みには「謙虚さ」や「向学心」が挙げられていたのです。それを知ったことで、この発言も「本心から学びたい」という姿勢の表れだったのではないかと感じるようになりました。この情報をもとにすれば、その方の良さを引き出し、より建設的な方向に進む方法が見つかるかもしれません。今後、これらを踏まえてどう関わり、方向性を考えるべきか、自分なりに模索していきたいと思っています。

さらに、最近では算命学も学び始めています。強み診断で得られるデータと算命学を組み合わせることで、その方の特性や可能性をより深く理解し、人を活かす方法を模索していきたいと考えています。
(ちなみに写真は恩師になります)

最後に、連絡事項があります。今年、本格的な活動を予定している「Well Being NT」というコミュニティを立ち上げました。このコミュニティの目的は、さまざまなイベントを通じてポジティブな気持ちを育み、健康な体づくりをサポートすることです。今後この件についても改めてご報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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