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社会人が空手を習うメリット・デメリット

自己紹介

私は社会人5年目(26歳)で作業療法士をしております。

そのなかで、週2、3回に伝統派空手を習っております。

空手では相手と戦う組手や、決められた技を決まった流れで行い、美しさや力強さを魅せる形(カタ)と呼ばれる種目があります。

また、空手といっても様々な種類がありますが、大きく分けてフルコンタクト空手伝統派空手の2つがあります。


空手に興味を持ち始めた方に向けて、まずは2つの空手の特徴を説明していきます。

フルコンタクト空手とは

概要

フルコンタクト空手(フルコンタクトからて、英語: Full contact karate)は、空手の形式の一つで、直接打撃制(フルコンタクト)の組手競技や直接打撃制の稽古体系を採用している会派や団体のことである。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

いわゆる極真空手などがフルコンタクト空手にあたります。

特徴

なんといっても直接殴る・蹴るの組手をするのが特徴です。

防具を着ける流派もありますが、組手ではかなりダメージを負うことがあるため、アザや出血はもちろん、ひどければ脳震盪や骨折などの怪我をすることが多いです。(さすがに初心者のうちは加減をしてくれると思います。)

フルコンタクト空手にも形はありますが、伝統派に比べると緩急が少なく、形の種類が比較的少ないです。形の試合ももちろんあります。

伝統派空手とは

概要

狭義では寸止め空手のことを指し、広義では形・型の伝承を通じて、その習得と研究・応用を進める流派を指す。 この場合は寸止めではなくても、伝統的技術を重視する団体が含まれるので、伝統的な防具付き空手団体も含まれる。なお、日本空手協会などの「当て止め」と言われるルールを採用する団体・流派も含まれる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

伝統派空手には四大流派と呼ばれる4つの流派があります。

  1. 松濤館(しょうとうかん)流

  2. 剛柔流(ごうじゅう)流

  3. 糸東(しとう)流

  4. 和道(わどう)流

それぞれ基本は同じですが、流派ごとに技や形の違いがあります。

特徴

組手では、グローブや脛当てを着けた寸止めルールが適応されています。


寸止めといっても、上段や中段への蹴りや突きは普通に当てます。(過度に当てると忠告を受けます。)


また、足払いなどダウンを奪う技もあり、フルコンタクト空手ほどではありませんが怪我をすることもあります。


伝統派空手の組手はスピーディであり、いかに正確に技を当てられるかといった、戦略性が魅力の一つと言えます。


形では、流派の特徴が反映された多彩な形が存在しており、流派ごとの魅力があります。はっきり言うと非常にかっこいいです。(笑)


東京オリンピックで行われた空手も伝統派
であり、喜友名選手が沖縄初の金メダルを受賞したことが記憶に新しいと思います。ちなみに喜友名選手は劉衛流という流派です。


空手のメリット・デメリット

それでは本題に入ります。

メリット

  • 運動不足、ストレス解消になり、心と身体が強くなる

社会人になると運動する機会が減り、人間関係によりストレスに晒されることと思います。


空手では、基本稽古である突きや蹴りを必ず行うため、全身運動により筋力・柔軟性や体力の向上が期待できます。


体力がつくことで仕事で疲れにくくなり、よく眠れるようになります。


また、ミットやサンドバックを叩くこともあり、単純にストレスが発散できます。嫌いな人を思い浮かべて叩くと効果的です。(笑)


さらに、空手で鍛えられることで自分に自信がつき、メンタルも鍛えられます。例えば、上司にパワハラされても「本気を出せば上司をワンパンで沈められる」と思えば優越感に浸されます。(個人差があります)

  • 護身術が身につく

最近は物騒な事件が増えてきたため、特に女性にとっては大事な要素だと思います。


道場によりますが、護身術を教えてくることも多いです。


私の道場では包丁を向けられた時の対処法、後ろから拳銃を突きつけられた方法、日本刀で襲われた時の対処法も教わってます。(笑)

  • 長年続けられる趣味となる

空手は他のスポーツとは異なり、場所があれば一人でも練習することができます。最近はYouTubeにて空手の講座動画が観れるため、自宅でも練習することができます。


さらに、空手を続けることで技術が磨かれ、帯の色の変化や昇段といった成果が目に見えてわかるため、目標に合わせて打ち込むことができます。


特に黒帯は憧れますよね。黒帯の習得には道場により難易度は変わりますが、伝統派空手では全日本空手道連盟という団体の公認段があり、初心者でも早くて一年で初段を取れるレベルです。


逆にフルコンタクト空手の黒帯は難易度が高く、10人組手などの審査もあり、5〜6年以上かかると聞いたことがあります。


また、フルコンタクト空手も伝統派空手も組手や形の大会が定期的に開催されるので、大会に参加する楽しみもあります。

  • 職場以外のコミュニティを作れる

社会人にとっては、コミュニティが職場や家族に限定されることが多いと思います。


空手を始めることで、道場の様々な方に出会うことができます。空手の先生や、同じ社会人の道場生、少年部の子供たちやその親御さんたちといった、幅広い人脈ができます。


私も年の離れた友達がいっぱいできました。(笑)


住んでいる地域のコミュ二ティが広がることで、思わぬ出会いやビジネスのきっかけになるかもしれません。

デメリット

  • 怪我により仕事に支障が出る

空手を習う上では避けては通れない道です。


最初は筋肉痛でバキバキになると思います。


私も足を蹴られて負傷し、足を引きずりながら出勤することもしょっちゅうあります。(泣)


そのため、医療職など怪我により仕事に支障が出そうな時は、前もって道場の先生に相談することをお勧めします。


私も先生に相談し、激しい組手をしないように配慮してくださりました。その分、形に力を入れています。


また、社会人では比較的打撃が少ない伝統派空手をお勧めします。


伝統派では寸止めだから弱いと揶揄されますが、そんなことは全くなく、私の所属している剛柔流では本来、金的、目潰し、顔面などルールが存在しないため、超実践的と言えます。(笑)

  • 仕事疲れや忙しさで続けるのが大変

空手に限らず、どの運動にも当てはまると思います。


特に医療従事者では患者さんの介助などで肉体労働をすることが多く、仕事終わりには疲労困憊になります。


しかし、その中で空手をすることによって、体力のキャパシティを上げることができ、仕事で疲れにくい身体を作ることができます。


また、私は空手の力を使って患者さんの介助をするようになってから、介助をすることが楽になりました。

  • 道着、帯、月謝、保険、昇級審査料、スポーツ用品などの費用がかかる

初期投資としては、道着や帯、保険料、シャツやタオルなどのスポーツ用品に1万円以上かかり、ランニングコストとしては月謝、昇級審査料がかかります。


参考として、私の道場では週3回以上で月謝8,000円です。

  • 近くに行きたい道場が無いこともある

そもそも近くに道場が無いことが問題のパターンです。


あったとしても、遠いため交通費などがかかってきます。


住んでいる地域に道場がないかをよく調べることをお勧めします。

まとめ

メリット

  • 運動不足、ストレス解消になり、心と身体が強くなる

  • 護身術が身につく

  • 長年続けられる趣味となる

  • 職場以外のコニュニティが作れる

デメリット

  • 怪我により仕事に支障が出る

  • 仕事疲れや忙しさで続けるのが大変

  • 道着、帯、月謝、保険、昇級審査料、スポーツ用品などの費用がかかる

  • 近くに行きたい道場がない


総合して、私は社会人には伝統派空手をお勧めします。


その中で、どの流派が自分に合っているのかを確認したい方は、こちらのプレイリストから形を参考にしてみてください。


多くの社会人が空手を始めることを心よりお待ちしています。



押忍。


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