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DXにおける大きな勘違い(その6)

~そもそも、DXって何ですか?~

株式会社ブレインパッド様のサイトから拝借しました。


結論、全てDXに当てはまると言えます。

ブレインパッド様は、全てDXだと仰っています。その通りだと思います。
しかし、私としてはちょっと違う角度から眺めてみたいと思います。

我が国の石炭火力の熱効率は世界最高水準だと言われますが、熱効率とは、単位当たりの燃料に対して、エネルギーに変換された比率を言います。日本のこの分野における技術力の高さを示しています。
これは、企業活動においても同様に考えることが出来ます。企業における熱効率にあたるものは何でしょうか?私は、その一つが「労働生産性」だと考えます。熱効率が高い、即ち、労働生産性が高いとなりますが、近年、日本の労働生産性が世界と比較して低迷していることは皆さんもよくご存じだと思います。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、労働生産性を始めとする企業の「経営効率改善」が目的であり、その手段として「デジタル技術」を活用すること・・・だと考えます。

DXに取り組もうとする経営者をはじめ担当する皆さんが最初に戸惑うのは、DXの前に並べられるメニューの多さで、どこから取り組んだら良いのかが分からないことではないでしょうか?そこで、他社の成功事例を調べる訳ですが、それぞれ各社の環境に従っての成功事例で、デジタル技術を採用した「きっかけ」も様々で、そのままコピーは出来ません。「きっかけ」を得た背景も「たまたま」が結構多いのです。

DXに投じることが出来る、資金や人材などのリソースが限られているなかで、上のブレインパッド様のテーブルにあるような様々なデジタル技術を自社に最も必要とされる技術を見つけ出すことが必要ですが、それには、まず、自社の置かれている状況を分析し「優先順位」を付けた上で取り組むことが必要です。ネット上で見たことがあったのですが、ある経営者が「DXなんか簡単だ、人を見つけて連れてくれば良い。」と言ったそうです。DXを軽く考えていると必ず失敗します。

IoT、AI、BIなど、DXで話題となる新技術も「生産性向上」がキーワードです。また、何故か日本ではあまり耳にしないのが「ソフトウェア産業化」です。
遠藤 直紀氏(ビービット 代表)のコラムをご紹介します。

この中で遠藤氏は米国のテスラを評してこう言っておられます。「AIを活用した自動運転技術そのものも、優れたソフトウェアサービスですが、それ以上に経営の在り方がソフトウェアサービスに立脚しているところが特筆するべき観点です。」
経営効率を改善するために「ソフトウェア」が重要な任務を背負う時代がもう来ているのです。

ここまで、デジタル技術を中心にお話ししましたが、「経営効率改善」にはデジタル技術以上に大切な要素があります。それは、経営者または経営に携わる方々の「経営能力・知識」です。経営効率を改善するには「経営効率とは何か?」、「自社にとってどの経営指数をどう判断するのか?」など、経営効率を理解し判断する知識と能力が要になるのです。


DXで困っている方、悩んでいる方。個別のご相談に乗ります。ご一報ください。(まだ、HPが整理出来ていませんが、フォームからご連絡ください。)

この本に詳しく書きました。ご一読をお願いします。

#デジタルトランスフォーメーション
#業務改革
#DX

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