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業界の異端児GAYAラジオ

この記事はボードゲームポッドキャスト・ラジオ Advent Calendar 2024の12/5の記事です。マジ森さん、この様な機会を頂きありがとうございます。

かもさんからバトンを受け取りました。今度アイルオブスカイご一緒させて下さい。(アイルオブスカイがドイツ年間エキスパートゲーム大賞2016年を受賞した時に「何でだよ!ほぼ完璧なゲーム?マジで言ってんのか?」となった僕ですが周りは皆んな面白いと言っていたので僕のゲームセンスがズレている事を認めてもう一度やりたいと思っていた時にかもさんに相談した所、一緒にやって頂ける様でした。聖母。感謝。ボコボコにやられそうだけど。)

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「週末に集まってゲームをしよう」と連絡が来れば大半の人間がマリオパーティーや桃鉄を連想する中、我々ボードゲーマーという哀しき人種は「あまやどりで火星を開拓しよう」等と支離滅裂な発言をするのであった。

ボードゲームカフェあまやどり。山手線の御徒町駅から徒歩数分。都内ボードゲームカフェの中でも屈指の人気店。
「火星を開拓する」というのは言うまでもなくテラフォーミングマーズをプレイする事の比喩表現である。

デジタルゲームの進化が止まらない現代においてデジタルゲームの反意語としてアナログゲームという言葉が日本で独自に生まれた。

言葉の成り立ちからするにアナログであるボードゲームは現代社会において本来なら取り残され忘れ去られるはず存在だったのかも知れない。しかしそれが今や千言万語を費やしても表現し得ない熱気を纏い多種多様な人々が愛する文化となり以前には興味が全くなかった人々の生活にも浸透してきている。

随分と昔に私がボードゲームに熱中していた頃にはまだ人口は大して多くなかった。「この灯を絶やさず広めたい」そんな想いで色々な活動をした事もあった。

国内最大のボードゲームイベント、ゲームマーケットの来場者数は2014年で400人。今年2024年の来場者数は25,000人にまで膨れ上がった。

2019年秋には一般、エリアブース合わせて過去最多の1,300以上のサークルが出展しており業界の勢いが伺える。

テレビや雑誌等のメジャーなメディアでも取り上げられる事が多くなり「趣味はボードゲームです」と言っても受け入れられる社会になりつつある。ボードゲームは今や市民権を得た趣味と言えるだろう。

ボードゲーマーの分母増加に伴い自ら情報を発信する人も当然ながら増加した。個人の活動としてYouTubeやTikTok、ラジオやその他SNSで紹介動画やプレイ動画、感想を話す配信等をしている人が増えていくのと同様に沢山の配信者が消えていくのを私は見てきた(えなりりちゃんねる…天下取れそうな雰囲気あったのにどこいったんや…)。正に諸行無常である。

そんな中、他とは明らかに異質なボードゲームラジオの番組が存在する。それが今回の話題として取り上げるGAYAラジオだ。

GAYAラジオは2021年9月にスタートをして今年3周年

このGAYAラジオというラジオ番組はきくぞうさん、なかとーさん、ヤマさん、ペグさんの4人で毎週水曜夜9時から3時間stand.fmで生放送をするという番組である。

このラジオには他のボードゲームラジオに比べて異質な点が複数ある(個人的感想)。


①ボードゲームの話をしないという業界唖然のストロングスタイル

雑談がメインの配信だがボードゲームの話をする事はごく稀であり脱線に脱線を重ねている。本人達も「私達はボードゲームラジオなのか?」「我々がボードゲームラジオを語ると他のボードゲームラジオに失礼!」等と発言しているがGAYAラジオの創設者きくぞう氏だけは「これはボードゲームラジオです!何故なら僕はカタンが好きだから!」と言い張っており、その支離滅裂な発言は他3人のパーソナリティとリスナーから失笑を買っている。しかしこの通称「ただの4人のLINE通話の垂れ流し」こそが疲れている社会人リスナーの心に絶妙な角度で刺さっている。

②身内ノリや内輪ネタが多い

身内ノリや内輪ネタが多いラジオである。これらがリスナーに異様な一体感を生み学生時代の教室に戻ったかの様なノスタルジックな気持ちにさせる。しかし安易な物が多く、理解出来なくても楽しめるので新規リスナーの方もご安心を。専門用語をまとめたサイトGAYAラジwikiやGAYAラジ本という履修するには最適なものまであるのでどうしても気になる場合は覗いてみると良い。というかこんなサイトがある事自体が異様である。

サイトはこちら(https://w.atwiki.jp/gayaradio/)
GAYAラジ本の購入はこちら(https://bodoge.hoobby.net/market/items/5374)

③新規リスナーに対して異様に優しい

生放送中にはコメントやレターを受け付けている。前項の通り身内ノリや内輪ネタが多いラジオではあるが新規リスナーに対しては異様に優しい。私も初めて聴いた時にはまるで赤子の様に扱って頂いたものだ。しかし私も聴き始めて1年以上が経過してこちら側に来てみるとわかる。それはまるで牢獄に閉じ込められた人間が牢獄の外にいる鍵を持った犬をあの手この手で引き込もうとしている様子に酷似している。真のメリットは別にある様に我々は仲間が欲しいのだ。身内ノリを他の人に共有したいのだ。こんな記事まで書いて…。

④盲信的なリスナー(AD)達

GAYAラジオではリスナーのことを番組内では「AD」と呼ぶ。初期の頃には配信に不慣れなGAYAラジオのメンバー4人だけでは番組開始ツイートや時間を考慮した進行などがおぼつかないことが多くリスナーのコメントの指示に従って番組を進めていた為、ペグさんがこの様に命名した様だ。この「AD」達が「勝手に作ってみました」みたいなノリでゲームや同人誌、Tシャツやシール等の様々なグッズを生み出している。

GAYAラジのエピソードを元に作られたゲーム。
ゲームマーケットにてかなり攻めた数を販売したが完売。
アパレルやグッズ
個性的なデザインが並ぶ
GAYAラジを元に作成されたシール。他にも紹介し切れない程、沢山のグッズがある。

この「AD」達の暴走が良くも悪くもGAYAラジオの特色である。あるADはラジオで「貴方にとってペグさんとはどんな存在ですか?」と聞かれノータイムで「神様です」と答える等、宗教的な人気を博している。

いかがだっただろうか?こうして記事を書いているとカルト宗教のまとめサイトを作成している気になるがボードゲームラジオのおすすめ記事である。いかに異質かは伝わったかと思うが魅力の部分はこの記事では伝え切れていない。ボードゲーム関係の友人に「GAYAラジオって聞いたことある?」と聞くと「何か色々やってる所だよね」「あー名前は聞いた事あるわ」「何かファン多いよね」という反応である。言葉で言い表せない魅力を伝えるにはまず聴いて頂く他ないのである。

疲れた時や人生に悩んだ時に是非GAYAラジオを聴いてみてはいかがだろうか。何が起こるかわからない現代社会。次にGAYAラジオの記事を書くのはあなたかも知れません…(世にも奇妙な物語のテーマ)…。

デレレレレン デレレレレン デレレレレレンレンデレレレレン

という事で明日はきんボドのきんさんです。マジモリさんの他のアドベントカレンダーで「ボードゲームカフェの店長をしていた時の話」という話も描こうと思いますので引き続き宜しくお願い致します。

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