014 NISA vs イデコ(ideco)
1 NISA vs イデコ(ideco)論争
投資界隈では投資はNISAとイデコについて多く議論されています。NISA優先や、イデコ優先、または両方を使う、等様々議論されています。ここではイデコを使うとNISAとどれくらい得もしくは損をするのか検証してみたいと思います。
2 イデコのメリット
イデコのメリットは大きく3つあります。
(1)拠出金額が全額所得控除
平均的な給与であれば拠出金額の20%が控除されます。
(2)運用時の利益が非課税
NISAと同等の節税効果です。
(3)拠出時に退職所得控除もしくは公的年金等控除が適用
2つの控除内であれば課税されません。
3 イデコのデメリット
イデコのデメリットは以下の3つが考えられます。
(1) 原則60歳まで引き出し不可
特別な例を除き60歳前に引き出すことはできません。また同時に途中解約もできません。一度加入したら拠出(最低月5,000円)と手数料月171円は払い続けることとなります。
(2) 手数料がかかる
初回:加入手数料 2,825円(初回もしくは移管時)
毎月:口座維持手数料 171円(毎月)
給付:給付事務手数料 440円(給付の都度)
(3)拠出時に課税される。
退職所得控除・公的年金等控除の金額を超えた場合課税対象となります。
4 前提条件
多くの人がサラリーマンもしくは公務員の方が多いためその人達に合わせた以下の条件でシミュレーションしてみます。
拠出年数:20年
拠出金額:20,000円/月
利回り :年5%
手数料 :3(2)のとおり
5 シミュレーション結果
積み立て結果は以下のとおりになりました。
20年間、月20,000円、年利5%、各手数料込での結果です。
NISA 積み立て額7,966,152円
利益3,166,152円
イデコ 積み立て額7,860.829円
利益4,020,829円
イデコは所得控除が960,000円あるため利益に上乗せされているため利益の差額854,677円イデコがお得になっています。
6 拠出時
60歳以降の拠出方法は2つに分かれます。
1 退職一時金
2 年金
各控除額、退職金、勤続年数によって決まるため一人一人対応は異なります。
しかし節税のためにはまず60歳時に以下の式で一時金として出すといいです。
1 イデコ一時金 = 退職所得控除 ー 退職金
2 イデコ年金 = 公的年金等控除 ー 老齢年金(年)
7 まとめ
ideco拠出方法は複雑であるため一概にどのように受け取ったらいいかは説明がむずかしいです。今後退職所得控除の変更やイデコの制度自体の変更も考えられます。
しかし
1 家計の見直し
2 NISA・idecoでバランスをとって投資
3 退職金、年金の把握
をかんがえることでより安心した生活を送れる可能性が増えます。
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