Marilyn Manson - Disposable Teens
あれは中学生のころ、テレビを見ていたら、沼から長身細身の男がぬーっと現れたんですよ。ぐわっと剥き出しにされた歯、大きすぎる口、こちらを睨みつける白い左目、ひ、ひぇぇ~。
その男が、歌うんですよ。ステージで暴れ、教皇のような姿で幽霊みたいにふらつき、ムカデのように伸び、そして生首が、目が、ひょ、ひょぇぇ~。し、CDお買い上げ~。
というわけで、今回はMarilyn MansonのDisposable Teens。
いや~、テレビに映った瞬間感じたね。オレが探してたのはこれだって。イントロの歪んだギターに思いっきり心をつかまれ、Mansonの井戸の底から湧いて出たようなボーカルが耳に張り付き、そしてYeah、Yeah、YeahYeahYeah!うっひゃ~!
その後もシャウトしまくる彼。これでノらなきゃウソじゃん!
この曲、進行はかな~りシンプル。というか、こもったドラムを中心に単音の連続で展開していく。これが心臓を打つ。聴いていくうち、鼻息も荒く衝動が鎌首もたげてくるのだ。
歌詞は怒りと反逆と拒絶に満ちている。「オレは本当の神様を憎んだことは一度もないが、人々が崇める神は大嫌いだった」「オレたちがすべてを破壊しても驚くんじゃないぜ」何を見てきたらここまで思うようになるのか。
正直Mansonについてはネットでの情報くらいしか知らない。しかし、彼がどうしようもなく怒っていて、言いたいことがあるのは伝わる。そんな程度の解釈でこの曲紹介したもんかとも思ったが、好きなんすよ、人に言いたくなるくらいには。
昔、生活苦でMansonのCD全部売ったことがある。何年か前に買いなおした。好きなんすよ。