2024/1/13-14 ポルノグラフィティ 19th ライヴサーキット "PG wasn't built in a day"名古屋公演レポ

ツアー完走おめでとう!
ということで、初日・2日目の名古屋公演レポをアップ。
公開は全ツアー日程終了後ですが、書いているのはライブ終了直後のため、今見返すとおかしいところや考えが変わっている個所もあるけれど、何の前知識もなくまっさらな状態でツアー参加した時の感想ということで、敢えて修正せずそのままで。
MCは雰囲気。主観だらけの感想文です。
 
【日程】
2024/1/13(土)、2023/1/14(日) 
PG wasn’t built in a day @名古屋ポートメッセ第1展示館
 
ツアー初日と2日目の両日参加。
 初日:17:00開演  / 2日目:15:30開演
 時間はどちらも2時間40分程度
 
 初日はブリージアW3(ステージ右サイド)、
 2日目はブリージアN1(ステージ正面)で鑑賞。
※初日は一応FC先行の席なんだけどねえ。。
 2日目は急遽とった当日券席。見切れ席かと思ったら、個人的にはむしろ1日目よりいい席でびっくり笑
 単純に音響が改善されたのもあるかもだけど、正面後ろなこともあってか1日目よりも音の聞こえがよくて、全体的にストレスなく見られた。
 
【セットリスト】
 M1 century lovers
 M2 テーマソング
 M3 キング&クイーン
 M4 Mugen
  ~MC~
 M5 Reunion
 M6 俺たちのセレブレーション
 M7 アニマロッサ
 M8 メリッサ
  ~MC~
 M9 Sheep (アコースティック)
 M10 ジョバイロ(アコースティック)
 M11 フラワー
 M12 夜間飛行
 ~晴一ソロ~
 M13 オレ、天使
 M14 170828-29
 M15 アビが鳴く
  ~MC(晴一の新曲紹介)~
 M16 解放区 ※新曲
 M17 空想科学少年
 M18 ミュージックアワー / ハネウマライダー
 M19 アポロ
 M20 サウダージ
 M21 オー!リバル
  ~アンコール~
 M22 ハネウマライダー / アゲハ蝶 (2人だけで)
 M23 ジレンマ (撮影可能曲)
 
 
【ライヴレポ】
 オープニングSEはなんかクラシカルな感じ。
 ステージも、「ローマは一日にしてならず」からのアイディア?と思う、曲がりくねった坂道のような花道あり。
 会場はスモーク焚かれていて、後ろの席だと暗転前はステージの構成とか全然わからなかった。
 スクリーンに石畳の城壁みたいのが写されて暗転(1日目は暗転のが早かった気がする。記憶があいまい)。コロッセウムイメージなのかな?
 晴一、昭仁の順でスモークの奥から登場。
 そして、初っ端から聞き覚えのある、クラシカルアレンジされたイントロが。
M1 century lovers
 ワンマンだから、流石というか当然というか、昭仁の煽りなしでも始まる「fu-fu-」コール。
 2人は悠々と花道を歩いてセンターステージへ。
 昭仁は、深緑(迷彩柄?)の薄い長めの羽織、晴一は黒ジャケット。今回の衣装いい!
2人とも、センターに歩いて来る時から、すごいいい表情していて。ほんと終わりまで、2人がずっと楽しそうに見えた。
 クラシカルなイントロが終わると、「fu-fu-」は長い煽りはなく、音源に忠実な演奏。
 曲終わり、ふたりともメインステージに戻る。
 そして、2曲目であのドラムの音。 
M2テーマソング
 それまで2人を映していたビジョンも客席を投影し、昭仁もさっそく「歌えー」と煽る。
 頭サビ終わりで、昭仁が「やっと歌えたね!」的なことを言っていたけど、この言葉だけで感極まった人も多いんじゃなかろうか。
 もともとそのために作った曲だったし、続ポルの時に約束したもんね。
 歌中も、昭仁が何カ所か「歌え」って煽って。1日目は頭サビしか歌詞が出てなかったけど、2日目は全編歌詞出るようになっていて、さっそく改善していて大変助かった。
 いやテーマソング、もうそらで歌えるつもりだったけど、案外ライブ中だと興奮で歌詞飛ぶのよね。1日目はほにゃららーってなっちゃったもん。
 
そしてM3キング&クイーン
手拍子で曲を察する。
音源ではそんなに好んで聞くわけじゃないけど、このセトリで聴くと本当に良かった。2日目はなぜか、この曲で泣きそうになった。
 なんか、昭仁の声の明るさというか光っぷりを強く感じた。
 この曲だけじゃないけど、落ちサビって楽器の音が減るパターンが多いから、ボーカルの声の強さをダイレクトに感じるのよね。
 両日ともに一番後ろの席だったのに、時々声が突き刺さるように聞こえる時があって。耳で音を聴くじゃなくて、身体全体で音を受け止めてるような感覚というか。歌声と演奏が空間を満たしているなっていうのを感じた。
 
そして、そして、立て続けの
M4 Mugen
やっぱり盛り上がる!2日目、お隣の方がライブ初めてだったっぽい(MCで聞かれて手を挙げていた)んだけど、この曲でめっちゃ盛り上がっていた。
ここまで、とにかく声出し曲が続いて、いったんMC。
 
1日目、2日目ともに、「初めて来た人~」て聞いていて、ちらほら手は上がっていたのかな。
(昭仁は、ようさん来てくれて~って言っていたから、意外といたのか?)
1日目は、やっぱり雨降ったね、って話。数日前の予報では雨マークなんか無かったのに降らせるのはすごい笑
そして、晴一はコンタクト初日。ついにコンタクトデビューしたらしい。
2日目は、晴一が一日目のアンコールMCでも話していた正月太りしたって話。
要はライブで250Kcal消費して痩せよう!ってことを言いたかったらしいけど、話がまどろっこしく昭仁から「この話はどこに行くのかな?」とローテンションで突っ込まれていた。(2日目は、後のMCでもこのダイエット話が続く)
2日間とも、晴一に対する昭仁のテンションの低さが、楽屋トークそのまま聞いている感じがあって面白かった。
 
で、昭仁から、次の曲を匂わせる、「リユニオンして、セレブレーションしたい~」的なMCあってから曲へ。
ここ、1日目はちょっとMCがごちゃってして、観客が次の曲どっち?ってちょっと混乱していたけど、2日目はもうちょっとスムーズになっていた気がする。
 
M5 Reunion。
 今ツアーでこの選曲は意外だったけど、この曲に込められた意味を考えると自然かな。
 アウトロのフェイクは完全に音源超えの迫力で、声が刺さるくらいの勢いで聴こえてきた。
 
M6 俺たちのセレブレーション
 ビジョンには、過去のライブ映像のザッピングの中に、今の二人の演奏中の姿が。
 ビジョン見ると、ポルノの25年が感慨深くなるし、何より改めて今の二人の表情いいなと思った。
 やっぱすごい、楽しそうに演奏して歌っているのよね、今の2人。
 
M7 アニマロッサ
 生で聴ける機会があるとは!とちょっとびっくりした曲。直近だとしまなみ?
 この曲の強さとか荒々しさとか、リリース時よりも今のほうが更に合っているなと。
 晴一ソロを、サポメンと回すアレンジもよかった。(確か、ベース⇒キーボード⇒ギター)
 
 前回の暁もだけど、曲と曲のつなぎを音で回している場面が多くてよかった(だからMC少な目?)
 
M8 メリッサ 
 いつもの変拍子ドラムだと、イントロ前に曲がばれちゃうからか、ドラムは単調なリズムを刻む。
 昭仁の「ヒロオ(ベース)が決める」の煽りで、あのイントロへ。
 メリッサもやっぱり盛り上がる。
 名古屋の1週間前にアニプレでサプライズ披露していて、その映像もコンディションよかったと思うけど、それを上回るパフォーマンス。
 やっぱり、ワンマンっていうのと、何曲か歌っている流れのほうがいいのかな。
 
 で、ちょっとMC挟んでアコースティックコーナー。
センターステージのセッティング時間稼ぎのためのMCで、ゆるゆる笑
1日目は、コードが絡まないのプロだねーって二人で感心していたり、実は正月二人とも因島に帰っていて、晴一は友人経由で「あっきんいるね」って聞いて知っていたり、とか。
普通に、共通の知人と思わしき方の苗字とか出てた気がするけどいいのかな笑
2日目は、晴一がさっそく上着脱いだことに対して、昭仁が「お召し物をお脱ぎになるんですか」と謎に丁寧な敬語で話していて。2人で「痩せる」っていうと売れるから、ポルノのライブも痩せるで売り出そうとしていた。
 そして、デューク更家でツボる昭仁。(正直、デューク更家知らなくて、晴一何やっていたのか、わからんかった)
 
 両日とも、センターステージにサンポメンズと出てくるとき、晴一がサポメンズとわちゃわちゃしていて(2日目はみんなでデューク更家のウォーキングして客席は笑っていた。ただ一番前を歩いている昭仁はまったく気づいていなかった)、いい雰囲気だなって。
 
M9 Sheep ~ song of teenage love soldier ~
 曲名言った時の歓声すごかった。ファン人気高い曲だねー。
 皆川さん(キーボードの人)の鉄琴がいい。 
 晴一がコーラスやっていたけど、ところどころ怪しげなのか首傾げる場面もあり。
 アコースティックコーナーはビジョンも6分割してサポメンたちもちゃんと映してくれるのがいいね。
 2人を見たいのはもちろんだけど、ほかの人たちも何やっているのか気になるもん。やっぱりピアノを長くやっていた自分は鍵盤に目が行っちゃうし。目が足りない。
ポルノもマルチアングルでライブ映像出してくれないかな。
 
M10 ジョバイロ
 アコーディオンのイントロで始まり、頭サビはテンポ落として情感マシマシに。
 個人的にはアコースティックには手拍子なくて良い派(音が少ないから手拍子にかき消されるのが嫌)んだけど、この曲じゃないけどメンバーが煽っている時もあるから手拍子ほしいのかな。
でもこのジョバイロは静かな中で聴いてみたかったなー。
 そして、アウトロのラララーのフェイク。ソロ経てから、フェイクとか積極的にやってくれるようになった?もともと、本人のフェイク苦手発言には「?」だったから、どんどんやっていってくれると嬉しい。
ジョバイロは、照明ピンクなのがちょっと意外な感じもしたけど、紫がかったピンクで、音源よりも妖艶さが増して感じた。
 
 センターステージ暗転して、ビジョンには映像とSEが。
SEの感じと花とバッタの映像から、なんとなくは察したけど、このツアーでやってくれると思わなくてびっくり。でもそういえばアルバム曲なのに暁では漏れていたもんね。
ということは、ブレスもいつか聴けますか?
 
M11 フラワー
 聴きたいと思っていたからうれしい選曲!
 UNFADEDよりも、生バンド感の強い音作りに感じた。
 晴一もギターソロかアウトロかのフレーズアレンジしていた気がする。
 UNFADEDも十分よかったけど、これを今の歌唱力で聴けるの本当にうれしい。
 
M12夜間飛行
 この曲もやると思わなかった。一日目、悲鳴を上げなかった自分えらいと思う。BEツアー以外で披露されることがあるとは。
 映像も夜の街を上空からとらえたもので、最初ご当地映像になったりするのかなと思ったけど、そんなこともなかった。
 でも最低限の照明と合わさって、「夜」への没入感がすごくて。目を閉じて聴きたくなる曲。
 今思うと、新曲への振りも含めているのかな?
 
~晴一ソロ~ 
 で終わってからの晴一ソロ。ボコーダーを使ってサイバーチックな感じ?
 ビジョンには、ツアータイトルだったか、ポルノグラフィティだったかの文字が。
 かっこよかったけど、この曲は特に手拍子とか無しでじっと聴いているでよかったのかちょっと戸惑い。
 
そしてそのまま
M13 オレ、天使
へ。
 正直ね、今ツアーのセトリも演出も大変すてきですが、ですが、この曲での昭仁の羽は必要だった。。?とだいぶ混乱。
 1日目はちょっと本当にえ?となったし、2日目はまあ慣れたので大丈夫だったけども、
 曲と演奏はめちゃくちゃかっこいいし、2日目は特に昭仁絶好調だったのか、フォールしながらのロングトーンのとこ、めっちゃ遊んでてすごい!ってなったけど。
 
 いや、この曲、今回のセトリですごく大事な立ち位置だと思うのよ。今回のヘソの導入でしょ。歌と演奏、ビジョンも照明も文句無しだからこそ、ね。。
まあ、この後の曲の組み方はかなり意図があるものだと思うから、この羽の「え?」感さえも敢えてなのかな、と思わなくはないのだけれど。
 この曲のアウトロの語り「今生きている人間は100年後には皆いなくなっている」(朧気)ね。
 これが、この後につながっていくのよね。
 
M14 170828-29
 正直、この曲やるんだ!っていうびっくり度ではナンバーワン。ポルノの中でもかなり直接的なメッセージ性を持たせた曲だし。
 ただ、単純にかっこいい曲でもあるから、盛り上げ曲として持ってきた?とも思ったけど、当然そんなことはなかった。
この曲は最後の最後にビジョンにタイトルが出るんだよね。「170828-29」と。
そして、そのまま「アビが鳴く」のタイトルが。
 
 ここで、この曲の流れに気づかされるというか。
 完全に余談だけど、M14で特攻演出のスモークすごすぎて、定期的に二人の姿が見えなくなっていたのはちょっと面白かった。1日目は本当流れなんて知らないから、のんきに楽しんでいたな。
 
 M15 アビが鳴く
  やっぱり、これだけ盛りだくさんのツアーで、でも一番のハイライトはこの曲だと思う。
 この曲はメッセージ性のこともあり、ロッキンやTiktokライブでは、曲に込めた思いを丁寧に説明して歌っていたから、今ツアーでもそうするかと思ったけど、敢えてそれ無しで曲でつなぐ構成。
 しかも、歌詞が流れる背景の映像は、戦中?戦後を思わせるモノクロの映像。そこまで直接的な映像はなかった記憶だけど、この曲にこの流れと表現をぶつけてくることが、もうただただすごいとしか言えない。
 広島県の作ったミュージックビデオの映像も、広島の今を慈しむ綺麗で優しい映像たちで、あれもこの曲に込められた想いとして1つの形なんだろうけど、あれば陽ならこちらは陰というか。
 この曲に、この思いを込めざるを得なかった暗い現実・過去を映しているなと。
 
この曲「百年先の子らと同じでありますように」と歌っているけど、2つ前の「オレ、天使」との対比、これは狙ってやっているよね。
 
戦争とか平和とか、どうしても政治や宗教・思想が絡むから、扱いが難しいし、
ポルノお得意のひねくれた目線を入れるのも不謹慎になりかねないから、どんな表現をすれば、だれも傷つけない、正しい表現・いい表現になるのか、本当に難しいと思っていて。
 
その中で、ニヒルに現代を俯瞰する「オレ、天使」と、ミサイルが発射された時の一市民のとしての思いをつづったノンフィクションに近い「170828-29」の後に平和への切実な願いをうたった「アビが鳴く」。
この流れを組んだの本当にすごい。すごいとしか言えない。
MCでも何も触れていないけど、でもこれは深読みではないと思っていて。私の思った通りとは違うかもしれないけど、この3曲はしっかりと意図をもって並べられたんだろうなと。
そして、説明なしで投げかけてきたことに、2人の自信と観客への信頼を感じたというか。
 
そして、MC。ギターの優しいメロディーをバックに晴一が。
初日、正直ここまで盛りだくさんだったから、これで本編ラストかと思った。
体感ではもう20曲以上聞いたつもりだった。
 ポルノの活動がアマチュア含めると30年くらいで、ちょうど経済的に言われている「失われた世代」と重なる。けれど、この時間も別に失われたものばかりじゃなくて、「明日」とか「ここではないどこか」じゃなくて今ここにもあるんじゃないかと。
いったようなことを言っていた。
 
 M16 解放区(新曲)
 これはもう歌詞の第一節だけで、晴一だ!ってなるやつ。
 この曲は初日に初めて聞いた衝撃がすごくて。なんだろう、歌詞のテーマとしては、これまでの晴一詞で言ってきたことと共通している部分も多いと思うけど、なんか新しく感じることもあって。
ポルノは「光の国」ではなく「一歩すら踏み出せない夜においで」っていう場所なのね。
なんか、ここまではっきり自分たちの立場を言い切ったことってあったっけ?
なんだろう、ライラでも歩き疲れたら「帰っておいで」と言っていて。まったく新しい表現・スタンスではないけど、ここまではっきりと永続的なものを示してくれたことあったっけ?と思って。
 なんかすごい、ポルノが続いてきた/いくこと、ポルノを続けてきた/いくことへの矜持というか、覚悟を感じたなと。
 この曲、歌詞は一見ファンタジックだけど、実は一番「現実」を描いてるのかな、とも思った。晴一にとってファンタジーは「ここではないどこか」に連れて行ってくれたり、現実の傷を癒してくれたりするもので、それが現実への活力になるものだと、これまで語っていて。It‘sa new eraとかは割とそっち目線だと思うんだけど。
でも、裏返すとファンタジーは終わりがあるもので。だけど、この曲では「お前と私がいる限りこの国は終わらない」と言ってくれていて。こんなにもはっきりと永遠を示してくれたことあった?
 そりゃ現実的には、ポルノグラフィティというバンドはいつかどこかで終わりを迎えるんだけど、何十年もずっと聞かれて続けている音楽があるように、ポルノの曲もずっと残って誰かの支えになるっていうことを衒いなく表現できるようになったのかなって。
 
そして、すごい単純なんだけど「お前と私がいる限り」のところ、初日にビジョンに2人アップで映してくれただけで泣きそうになった。でも2日目のビジョンはそうじゃなかったから、あれはただの偶然だったんだね。。笑
曲は、リリースされたらまたちゃんと歌詞も読みこみつつ考えます。
 
M17 空想科学少年
 ここからは再び盛り上がりゾーン。二人とも再びセンターステージに登場。
 実は音源をあまり聞いたことなくってライブ映像しか見てなかったから、晴一ソロがG線上のアリアじゃないんだ!ってここで知った。
 昭仁が「Monkey Pow」めっちゃ楽しそうだった。
 
M18 ミュージックアワー/ハネウマライダー 
 今ツアーの日替わり枠?
 どっちも盛り上がり曲。2日目は、昭仁がメインステージにタオルを取りに走っていて、その間晴一がギターでつないでて。段取り通りなのかもしれないけど、ちょっと気の緩む場面もあり。
 
M19 アポロ
 アニバーサリーイヤーだから、デビュー曲は欠かせないね。何気にオリジナル音源通りの始まりは久々に聞くかも。頭サビゆっくりとかのアレンジも多いし。
 1フレーズだけ「歌え」って急に振られて、それでも反応できる観客たち。
やっぱりヒット曲の強さを感じる。
 1日目は特にこのあたりで昭仁のテンション振り切れていた気がする。
 
M20 サウダージ
 メインステージに戻りながら、昭仁は花道の途中で、頭サビアカペラで。
 もう相変わらずマイクはいるのか、と思う声量と声圧。
 Aメロからは原曲通りのアレンジで。
 この曲は、1日目音響悪くて、楽器隊が何やっているか、もやーんとして全然聞こえなかったんだけど、2日目はだいぶ改善されていたな。でも、ほかの曲と比べると聞き慣れているせいもあるのか、音響が気になりがちな曲。
 
M21 オー!リバル
 ラスト1曲はまた声出しで。アゲハ蝶かなとも思ったけど、こっちだった。アゲハ蝶は前のツアーでもやったもんね。オレオレオーの大合唱は客席から聞いていても気持ちいいくらいのボリューム。
 
アンコール。ブリージア席ということもあってか、コールしている人は少なかったな。。みんな手拍子メイン。まあ、あのコールは、ちょっとためらう人もいるよね。
 ただ、2日目は手拍子もしてない人が結構いたのが気になった。アンコールで出てきた二人を見て喜ぶんなら、手拍子くらいしようよ、と思ってしまう。
アンコールをやってくれるって、決して当たり前のことじゃないから、そこは観客としてのマナーよね。
 
En1 ハネウマライダー/アゲハ蝶
 本ツアーで昭仁が唯一ギター使う曲。
 ハネウマのアコースティックはTHE WAYでもやっていたけど、その時と違って、昭仁もギター弾いてるし、いつものタオル回しの煽り付きで。
 ハネウマもアゲハ蝶も昭仁がギター弾くのに忙しいからか、煽り少な目。
 アゲハ蝶は、手拍子が自然発生したのにすごいねって感心していた。ラララのコーラスは、最初みんな入るところが迷い気味で昭仁が誘導していたけど。
 
ここで、MCでサポメン呼び込みと2人の挨拶。
 1日目は、晴一が正月太りの話をしていたけど、なぜか「餅」のイントネーションが二人の間で全く通じてなくってすれ違ってた。昭仁は「餅」を英語で説明しようとするも、言葉が出てこなくて「ライスネチョネチョ」と。確かに通じるけども笑
 2日目は、晴一「ファンのみんなが曲を育ててくれている」ってことを言いたかったけど、うまい言い回しが出てこなかったのか、「アゲハ蝶はただのメガヒット曲」のパワーワード。会場に受けて、そのあとも何度か言っていた。
 昭仁は、両日ともに25年続けてこれたのはファンのみんなのおかげ、という話。
1日目は、ピラミッドとか出てきて、ローマじゃなくてエジプト行っちゃってたけど、2日目はちゃんとまとまっていた。
 この25年を「紆余曲折あって~とかいうべきなのかもだけど、そんなになかった」って言っていたのが印象的。これまでいろいろ悩んだり、コンプレックス抱えていたりした時期があったことをメディアで吐露していたこともあったけど、でも今はトータルでそう言えるようになったんだなって。
 
で、ラストの1曲はおなじみの。今回の撮影OKタイムはこの曲らしい。
1日目は、撮影開始・終了の指示があいまいだったせいか、2日目は曲中だけ、とちゃんと言っていた。
 
En2 ジレンマ
 正直、撮影OK曲はどれかヒットシングルにすると持っていたからちょっとびっくり。
でも、ライブ来る人にはこの曲を知っておいてほしいという思いもあるのかな。
ただ、暴れつつ、盛り上がるのは難しい笑
私の観測範囲では、撮影OKの告知したときはSNS上で反対の声も結構見かけたけど、結果、好評なのはやってよかったんだろうね。とりあえず、ライブ参加してみたっていう人にも思い出になるだろうし。
 
~全体とおした雑感~
 今回のライブは本当にボリューミーで初日、30曲くらいやった?ていう体感があったけど、実際は23曲!
 でも、ほんと、それだけのボリュームを感じさせる曲の数々、演出のレベルの高さだった。
MCも少な目で、最初と最後以外は、ちょいちょいセッティングの切り替えをつなぐくらい?
やっぱりフェスとかと違って二人が全然気負わずに喋っていて、あのホンワカした空気が、ライブのいい緩急になっているなと。
 
なにより、今回、本当に二人が最初から嬉しそうで。1曲目はやりなれた曲ってこともあるのかもだけど、晴一もすごい楽しそうにギター弾いていたなって。
昭仁は2日間とも「ペース配分できてない」って言いながらやっていて。その言葉が嘘じゃないなと感じられる場面もちょいちょいありつつ、でも歌声は本当に最後の「ジレンマ」まで力強くて。
 
 改めて、本当に、ポルノグラフィティのライブは「幸福感」に溢れているなと。
 あれだけの歌と演奏ができて、演出とセットがあって、もっと「すごい」「カッコいい」に振り切ったステージもできると思うんだけど、みんなの「楽しい」を本当に大事にしていることがよく伝わるライブだった。
 そういうアプローチもできる人たちだろうし、実際今回もそう見せたい場面もあったと思うんだけど、それに終始しないというか。
 暁のドキュメンタリーで晴一が言っていた「エンターテイナー」であること、エンターテイメント=楽しいことの追求を真剣にやってくれているって感じさせてくれた2日間だった
 2人とも、本当にライブを楽しむこと・楽しませることに真面目だなっていうのを強く感じたし、だからこそまた見たいって信頼できるって思うんだなというのを改めて思った。
 
 
とにかく、ライブの余韻がすごくて一週間くらいずっと囚われている。
次は埼玉行くから、またそのときに。もうちょっと冷静に細かいところも見られるといいな!