【都庁】都庁副知事はヤフーの・・・
現在の東京都の副都知事、宮坂副知事をご存知でしょうか?
宮坂副知事は「元ヤフーの社長」で、4年前に副知事になった民間出身の異色の副知事です。
都庁には他に何人か副知事がいますがみんな都庁出身です。宮坂副知事は、都庁に営業に来ていたところを逆に、
「じゃああなたが都庁を変えてみない?」
と(本当に言ったかはわかりませんが笑)都知事に引き抜かれたそうです。
この異色の副知事がこの3年でどんな変化をもたらしたか?
・ペーパーレス(2億枚→1億枚以下)
・FAXレス(19年度比で99%減)
・ハンコレス(役所といえばハンコ!)
・キャッシュレス
・タッチレス
・未来型オフィス推進
・デジタル担当局の新設、ICT職種の新設
(民間で言うと会社が増える感覚!)
・職員自らデジタル化で業務の効率化ができる仕組みづくり(職員が自ら気づき効率化する)
・DXアワードを設置し、良い取り組みを表彰
(一例として、都税収入の見える化(主税局)など)
簡単に言うと、
『 都庁デジタル化の波を急加速させた 』
のですが、それが我々にとってどれくらいすごいことだったかと言うと、
数年間外に出ていて(全東京都職員があの都庁の高層ビルで働いているわけではなく、支所に配属もあれば、他団体に派遣されたり、被災地の応援にも行ったり。。詳しくは別の機会に)都庁に戻ってみたら、
「ここは前と同じ組織なの?」笑
と感じたくらい。
宮坂副知事が就任したとき、都庁にはWi-Fiも通っていませんでした。笑
(配属先により差はあるが)数年前はファックスのやりとりもまぁまぁあったのに、今や全然見ないし、紙で打ちだして上司に説明したり、会議資料を事前に焼くことも激減しました。
会議や仕事もリモートでできたり、未来型オフィスで固定席もなくなります。
給付金の支払いやワクチン接種のスピードアップもこのデジタル化の波によるもの。これからは、役所からの書類も待つ時間が短縮されます。
役所の手続きの遅さにイライラすることは我々もみなさんと同じですから、都民としては、
「待ってました!」
と言う感じです。
それらを支える「デジタルサービス局」ができていたことも、「ICT職」が新設されていたのも驚きでした。
とある副知事のインタビューで、
「役所はデジタル化が(民間と比べ)遅れているとは思っていたが、まさかこれほどとは・・・感覚的には20年遅れている」
と語っていました。
元ヤフーの社長ですし、この分野はお手のものかもしれませんが、それ以前に、役人の考え方や風土を変えるのは大変だったかと思います。
仕事は迅速に進めやすく、やりやすくなったと感じます。「都の仕事に興味はあるが既存の職種ではしっくりこなかった人」が、この新職種で「都庁に入ってみたい!」と思ったのなら嬉しいです。