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パリのFaircraft社、実験室栽培皮革生産拡大のため1500万ユーロを調達

フランスのスタートアップFaircraftは、細胞農法による実験室栽培皮革の開発で1500万ユーロを調達。資金は生産拡大や技術開発に活用される。動物の皮膚細胞を使って従来のレザーの構造を再現おり、CO2排出量を90%削減、廃棄物を95%削減、水の使用量を80%削減する。現在の生産コストは高いが、将来的に従来のレザーと同等の価格を目指している。


細胞農法による実験室栽培皮革に焦点を当てたフランスの新興企業Faircraft(フェアクラフト)は、Kindred Ventures(キンドレッド・ベンチャーズ)、Cap Horn(キャップ・ホーン)、BPI、Alliance for Impact(アライアンス・フォー・インパクト)、Entrepreneur First(アントレプレナー・ファースト)を含む投資家が主導する資金調達ラウンドで1500万ユーロを調達した。

この資金調達は、持続可能な代替レザーへの需要の高まりに応えるため、生産規模の拡大、チームの拡大、技術的進歩を支援する。

フェアクラフトの共同設立者兼CEOであるHaïkel Balti(ハイケル・バルティ)は、次のように述べている。「実験室栽培皮革は、ファッション業界をはるかに超えた大きな進化を意味し、倫理的配慮を尊重するために最先端の技術を使用しています。環境への影響を最小限に抑えながら、ユニークな作品を生み出すことを可能にし、同時に皮革職人やデザイナーに新たな可能性を提供します。この技術の躍進は、生命の魔法への賛辞です。」

素材科学者のハイケル・バルティと生化学者のCésar Valencia Gallardo(セザール・バレンシア・ガヤルド)によって2021年に設立されたフェアクラフトは、動物の皮膚細胞を使って従来のレザーの構造を再現し、従来のレザーと比較してCO2排出量を90%削減、廃棄物を95%削減、水の使用量を80%削減するという。

現在、生産コストは従来のレザーを上回っているが、同社は価格同等を達成する予定である。

↓Source Link
https://www.eu-startups.com/2024/11/paris-based-faircraft-raises-e15m-to-expand-lab-grown-leather-production/


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