Final Frontier、欧州の宇宙スタートアップに投資するため1億5000万ユーロを調達へ
デンマーク拠点のベンチャーキャピタル「Final Frontier(ファイナル・フロンティア)」は、宇宙・防衛分野の欧州新興企業に投資するため1億5000万ユーロの資金調達を目指している。2023年10月にNiels Vejrup Carlsen( ニールス・ヴェイラップ・カールセン)が設立し、主にシードステージの支援を提供する。北欧を中心に投資し、欧州の競争力強化を目指す。
コペンハーゲンを拠点とするベンチャー・キャピタル・ファンドのFinal Frontier(ファイナル・フロンティア)は、革新的な宇宙・防衛能力を開発するヨーロッパの新興企業に投資するため、1億5000万ユーロの資金調達を目指している。
ファイナル・フロンティアは、SEED Capital Denmark(シード・キャピタル・デンマーク)でゼネラルパートナーを務めていたNiels Vejrup Carlsen( ニールス・ヴェイラップ・カールセン)によって10月1日に設立された。カールセンは、デンマークの欧州宇宙機関ビジネス・インキュベーション・センターの投資パートナーでもある。しかし、ESAとの比較的最近の仕事を除けば、カールセンは主にフィンテックやSaaS(Software as a Service)企業に関わってきた。
ファイナル・フロンティアのウェブサイトによると、このファンドは宇宙・防衛産業におけるイノベーションを推進する企業にシードステージの支援を提供することを目的としている。
「ウクライナでの戦争は、俊敏な新興企業だけが歩調を合わせることができるほど激しい技術競争を明らかにしました。」とカールセンは語った。「私たちは、既存のプレーヤーに挑戦し、よりダイナミックな市場を作るために、新しい革新的な企業を必要としています。」
カールセンはさらに、宇宙と防衛への大規模な投資がなければ、欧州は米国と中国にさらに遅れをとる危険性があると確信していると説明した。
「ヨーロッパは技術革新の面で米国や中国に遅れをとっている。豊かな地域であり続けたいのであれば、宇宙と防衛にもっと投資する必要があります。」
ファイナル・フロンティアは当初、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンを含む北欧地域に注力する。最初のプレスリリースによると、投資の半分はこの地域の企業に行われる予定だ。
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