ArduinoとSTM32マイコンをつないでマイコンシステム開発をしてみる その7 ~結合テスト仕様書~
マイコンシステム開発の要件定義から総合テストまでの工程をたどってみます。
題材としては、空調管理システムにします。
機材はいま手元にあるArduino1台とSTM32マイコン1台を使います。
前回は単体テスト仕様書を作成しました。今回は結合テスト仕様書を作成します。
5.結合テスト仕様書
① テスト目的
空調管理システムの全ソースコードを結合し、ビルドしたものを動作させることで、以下の点を確認する:
要件定義で定められた機能が正常に動作していること
外部設計で作成した状態遷移表に基づき、すべての状態遷移が期待通りに行われること
② テスト範囲
気温データ送受信の確認
LCD表示の確認
スイッチ操作による状態遷移の確認
回転角センサーによる設定変更の確認
冷暖房モードと風量決定ロジックの確認
アクチュエータ(LED)動作の確認
③ 前提条件
STM32とArduinoがSPI通信で正常に接続されていること
初期状態(温度25℃、設定温度25℃、冷房モード、弱風)が正しく設定されていること