5年ぶり巨人復帰
5年ぶりに巨人へ復帰した内海哲也1軍投手コーチ(41)がかつての投手王国再建に向けて意気軒高だ。
宮崎秋季キャンプ2日目の2日、内海コーチは7年目の畠、ルーキーの田中千、松井を左右に大きく振るアメリカンノックで走りこませて徹底的に追い込み。「おっしゃ、行こうか! もうちょい動けるやろ!!」と快活な声をひと際大きく響かせ、投手陣を鼓舞した。厳しいばかりではない。ノックの本数はサイコロを振って決めるなど遊び心も織り込んだ。 2018年12月にチームが国内FAで獲得した炭谷銀仁朗(楽天から自由契約)の人的補償として西武に移籍。昨季限りで引退し西武のファーム投手コーチを務めていたが退団し、現役時代にバッテリーを組んできた阿部慎之助監督(44)のもとにはせ参じた。 「ライオンズからもありがたいことに続けてほしいという話はありましたが、阿部監督とまた野球がやりたいという思いは強かった。まだライオンズでやり残したことはあったし、中途半端な形で退団することになってしまって申し訳ない気持ちもある。ライオンズで学んだことを生かせれば」と復帰を決断した理由を説明。 阿部監督も「内海も杉内もめちゃくちゃ走ってきた人。ここって時にきつい練習したか、しないかで精神的な強さも弱さも出てくる。すごくいいと思いますよ、きつい練習って」と現役時代から練習の虫として知られた同コーチに全幅の信頼を置く。 「巨人は能力の高い選手が多いと思ってみていた。力もあるし、楽しみしかない」と腕を撫すかつての左腕エースが盟主復活に挑む。 (片岡将)