個人的な回顧2023。ふたつの夢が叶った365日
そろそろ2023年を振り返りたいと思います。
2023年は個人的に激動の年でした。一年前は想像もつかない年になりました。
第12回ポプラ社小説新人賞
今年の2月、昨年応募した「夏のピルグリム」が「第12回ポプラ社小説新人賞」の奨励賞を受賞しました。2009年に初めて新人賞を応募してから、14年を経て初めてメジャーな賞を獲得することができました。
これは驚きましたね。今まで最終選考にも残ったことなかったのに、突然の受賞。諦めていたわけではないですが、年齢のこともあり難しいだろうなとは思っていました。
授賞式では編集者の方から。口頭で作品について講評してもらえて、大変勉強になりました。ポプラ社は児童文学の本を長年出版しているからか、みんな温かい人ばかりでした。
編集の方や他の受賞者と話していたら、ずっと小説を書いていたいなと思えたし、受賞したことで、ずっと小説を書いていて良いと認められた気がしました。
読んでいただき、選んでいただいたポプラ社の方には感謝してもしたりません。
「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」書籍化
初めての新人賞の受賞だけでも驚きでしたが、夏になってもうひとつのサプライズが起きました。
僕はAmazon Kindleで数多くの小説を出版しています。その中で最も多く読まれている作品が、「ふたりの余命」です。
当時はAmazonランキング1位(ロマンス部門)をキープしていて、600以上のレビューをいただいていました。
その「ふたりの余命」を書籍化したいと宝島社の編集の方から連絡がありました。
断る理由はなく、すぐに書籍化の準備に入りました。
初めてプロの方に自分の作品を校正してもらい、自分の日本語の危うさを自覚しました。
表紙とサブタイトルの決定、書籍用掌編の執筆と初めての体験をたくさんしました。
今まではひとりで書いて表紙も作成しKindleでセルフ出版していたのに、商業出版では多くの人が関わっています。編集の人や校正の人からの指摘はもっともで、作品のクオリティが数段上がった気がします。
10月5日に「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」が宝島社より刊行されて、商業デビューしました。
自分の小説が書店に並ぶという子供の頃から憧れていた夢が実現しました。
書店で自作を見かけると、自分の子供のように愛おしくなりました。
テレビや新聞社の取材を受ける
商業デビューをきっかけに、地元の地方局や新聞社の取材を受けました。
こちらは地元の経済新聞社の記事。
こちらは朝日新聞社の記事。
こちらは地方局のニュース番組のコーナー。著者だけではなく、作品についても触れられています。
noteをはじめる
「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」を手に取ってもらうために、著者を少しでも知ってもらおうとnoteへの投稿を始めました。
刊行前から毎日投稿し続けていて、連続80日間を超えました。
フォロワーさんも徐々に増えてきて、プチバズる記事もちらほら。
Amazon Kindleで2作品を刊行
商業デビューする前に、Amazon Kindleで2作品を刊行しました。
2月には、連作短編集「ひとりたちの余命」を刊行しました。「ひとりたちの余命」は人気の「ふたりの余命」のスピンオフ小説です。死神ミナモトが登場する短編が4篇(今月2篇を追加して計6篇)収録されています。
3月には長編小説「タイムスリップ・ロックンロール」を刊行しました。伝説のロックスターが現代にタイムスリップしてくるSFミステリーです。
現代の音楽業界を背景に、タイムスリップしてきた伝説のロックスターと落ち目のミュージシャンがタイムスリップの秘密と過去に起きた事件を捜索する物語です。
気楽に読めると思いますので、ぜひお試しください。
すごい一年でした
「小説で賞を受賞する」「書店に自作の本が並ぶ」という夢が叶った一年でした。中学からずっと小説を書いてきて、こんな未来が待っているとは思いもしませんでした。いや、想像はしていましたが、現実になるとはどこかで疑っていたと思います。
取材でも話しましたが、会社員から専業作家になって今年で5年目。ほぼ毎日執筆してきて、毎年数篇の長編小説を完成させてきました。
そうした地道な努力が実を結んだのかもしれません。
今までもAmazon Kindleで多くの方に読んでもらっていましたが、書籍化は対する周囲の人の反応はまったく違いました。多くの人がお祝いをしてくれ、本を買ってくれました。
今年はすごい一年でしたが、ここがゴールではありません。今年はスタートの年であり、商業作家として今後も本を刊行する必要があります。
そのために、面白い小説を書き続けていきたいと思います。
今年一年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。