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【簡易レビュー】JBL TOUR PRO 3を検討してる方へ|TOUR PRO 2とも比較してみたよ
「JBLの最上位モデルが気になっている」
2024年10月にJBLからフラッグシップモデルとなる「JBL TOUR PRO 3」が発売されました。
今作は、前作と比べ音質が飛躍的に向上しただけでなく、実用的な面白い機能をいくつも搭載した唯一無二のイヤホンに仕上がっています。
価格は4万円近くしますが、価格に見合う性能を持ち合わせたイヤホンです。もし、セールなどで3万5千円を下回る価格で販売されていた場合は即決をおすすめします。
この記事では、オーディオコーナーで勤務する筆者が「JBL TOUR PRO 3」を使用して感じた感想や使い勝手を分かりやすく解説しています。
特徴を簡潔にまとめてみた
■良かったポイント
初のデュアルドライバー搭載で音質が爆裂に進化
トップクラスのノイキャン性能で、雑音をキレイにカット
軽くて安定したフィット感で、長時間使っても疲れにくい
充電ケースのディスプレイは感度良好で使いやすい
低遅延のトランスミッター機能が搭載、ゲーム機やテレビと簡単に繋げる
■気になったポイント
充電ケースのサイズや重さが気になる
初期不良があったという口コミがいくつか見受けられる
LDAC使用時は制限される機能がいくつかある
「JBL TOUR PRO 3」の特徴を分かりやすく解説
このイヤホンの特徴について、良かったポイントと気になるポイントに分けて解説していきます。
1.初のデュアルドライバー搭載で音質が爆裂に進化
「JBL TOUR PRO 3」には、バランスドアーマチュアドライバーと10mmダイナミックドライバーの2つのドライバーが搭載されています。
JBLのワイヤレスイヤホンで2つのドライバーを搭載するのは初の試みですが、このチャレンジが音質を大きく進化させました。
また、高音質コーデックであるLDACにも初めて対応、最大990kbpsの通信速度で最大96kHz/24bitの高音質サウンドで通信が可能になりました。
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音質はJBLらしいドンシャリ傾向の音質ですが、いつもよりも少し控えめで最上位モデルらしさが感じられる音質です。
重厚な低音と厚みのある中音、高音もクリアで抜けが良く非常に気持ちよく鳴らしてくれます。
ボーカルも輪郭がはっきりしていて、量感多めの低音にも埋もれることなく心地よく聞くことができます。
同価格帯のSONY(WF-1000XM5)やTechnics(EAH-AZ80)のイヤホンと比較しても劣ることなく、音質に関して不満に感じることはありませんでした。
2.トップクラスのノイキャン性能で、雑音をキレイにカット
「JBL TOUR PRO 3」のノイズキャンセリング機能は、前作の「JBL TOUR PRO 2」よりも大幅に進化。
中低音だけでなく、高音域のノイズまでしっかりと軽減してくれます。
最強のノイキャン性能を誇る、BOSE「QuietComfort Ultra Earbuds」には一歩及びませんが、それでも十分過ぎる性能だと感じました。
ちなみに、フォームタイプのイヤーチップも付属しているので、ノイキャン性能をより高めたいなら一度交換して使用してみてください。
遮音性がより高まり周囲のノイズをカットしてくれます。
3.軽くて安定したフィット感で、長時間使っても疲れにくい
「JBL TOUR PRO 3」は、JBL独自のオーバルシェイプデザインを採用しており、装着感に優れています。
軽い装着感なのに安定している不思議な感覚ですが、軽いランニングぐらいの振動では外れる気配がないほどピッタリとフィットしてくれます。
イヤーピースも5サイズ同梱されているので、あなたの耳に合わせて調整することが可能になっています。
私が店頭で接客をしたお客様のほとんどは装着感に満足頂けますが、ごく稀にフィットしない方もいらっしゃいました。
というのは、前作「JBL TOUR PRO 2」よりも筐体にやや厚みがあるので耳がすごく小さい方にはフィットしなかったようです。
フィット感が気になる方は、近くの家電量販店で装着感のテストを行ってから購入した方がいいかもしれません。
4.充電ケースのディスプレイは感度良好で使いやすい
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「JBL TOUR PRO 3」の特徴の一つに、充電ケースに搭載されているスマートディスプレイがあります。
このディスプレイを利用すれば、イヤホンを使うときにバッテリー残量が確認できたり、音質調整やゲーミングモードへの切り替えもスムーズに行えます。
アプリを介さずさまざまな操作ができるので、スマホにアプリをダウンロードするのが面倒な方でもイヤホンの能力を最大限利用することができます。
スマートディスプレイを使ってできる操作としては、
イコライザーの調整
タイマー
空間サウンドの設定
スクリーンの輝度調整
スクリーンの壁紙変更
ボイスアウェア
自動再生&一時停止
サイレントナウ
通知の表示/非表示
イヤホン本体を見つける
フラッシュライト
マルチポイントの設定
言語設定
音量調整
モードの切り替え
とさまざまな操作が簡単に行えます。
5.低遅延のトランスミッター機能が搭載、ゲーム機やテレビと簡単に繋げる
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「JBL TOUR PRO 3」には、Bluetooth機能を搭載していないテレビやゲーム機をワイヤレス化するトランスミッター機能が搭載されています。
そのため、飛行機内のモニターやテレビに接続すれば、すぐにイヤホンで音楽や音声を楽しむことができます。
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使い方は非常に簡単で、付属のケーブルを充電ケースに繋いで、反対側をイヤホンジャックないしタイプC端子に接続すればOK!
しかも、超低遅延で音声を聴くことができるので、ゲームや動画を見ても遅延を感じることはありません。
「JBL TOUR PRO 3」の気になったポイントを掘り下げてみる
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こちらのイヤホンは、スマートディスプレイを搭載している分重さやサイズがやや大きくなっています。
サイズとしては、横幅6.1×奥行5.7×厚み3.0cmとなっていて、イヤホンを含む総重量は83gです。
許容できるサイズと重さではありますが、もっとコンパクトで軽いものを探している方には他のイヤホンの方がいいかもしれません。
JBLで販売しているコンパクトかつ軽いイヤホンに関してレビューしている記事もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
Amazonや価格.comなどのサイトで、「JBL TOUR PRO 3」の口コミや評判を調べたところ初期不良があったというコメントがいくつかありました。
私の購入したものには初期不良はみられませんでしたが、心配な方は信頼のおける正規販売店での購入をおすすめします。
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最後に、「JBL TOUR PRO 3」を使って気になったポイントとしては、LDAC使用時に一部の機能の利用が制限されることです。
LDACを使用している時には、Personi-Fi・空間サウンド・低音量EQ・音漏れの補正の機能が併用できません。
この問題は他のイヤホンも抱える問題で、今後の技術開発によってクリアされることを期待しましょう。
イヤホンのデザインや同梱物
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「JBL TOUR PRO 3」のパッケージの中には、イヤホン本体・充電用のコード(Type-C)・説明書・イヤーピース(5サイズ+フォームタイプ)が入っています。
その他にも、充電ケースとタイプC・イヤホンジャックと接続するコードも同梱されています。
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充電ケースを開けるとこんな感じでイヤホンが収納されています。
イヤホン部分が飛び出しているので掴みやすく、スムーズに取り出して装着することができます。
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イヤホンのデザインは、前作「JBL TOUR PRO 2」のデザインを継承。
ショートスティック部分が薄くて、耳にピッタリとフィットする快適な装着感を実現しています。
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デュアルドライバーやさまざまな性能が追加された影響か、筐体部分が前作よりも少しだけ厚くなっています。
それでも快適な装着感は引き継がれているので、さすがJBLのフラッグシップ機だなと感じました。
まとめ
ここまで、「JBL TOUR PRO 3」をレビューしてきました、最後にこのイヤホンをおすすめできる方についてまとめてみました。
「JBL TOUR PRO 3」はこんな方におすすめ
音質や機能が充実している上質なイヤホンをお探しの方
長時間使っていてもストレスにならない装着感の良いイヤホンをお探しの方
スマホにアプリを入れなくてもカスタマイズできるイヤホンが欲しい方
におすすめのイヤホンになります。
この記事があなたのイヤホン選びの参考になれば幸いです。