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コネクティング・ザ・ドッツ(製品開発のきっかけ)

概念 〜健康の共通点〜

今から20年近く前(20代後半のころ)、くちけんさんは健康オタクになっていた時期があってね。
図書館や本屋さんの健康本を読み漁っていたんだ。 なぜだか止まらなくて。
さんざんひと通り読んだあと、本に書いてあることはだいたい同じだなと感じて、そこで読むことをやめたんだ。
そして、それらの本の共通点に気が付いたんだ。

それはね、 「原始的な運動や食べ物は身体に良い(といわれてる)」っていうことだったんだ。
それからというもの、くちけんさんの中でそういった概念を持つようになっていたんだね。

身体に良いといわれる食べ物は 「土に還りやすいもの」
身体に悪いといわれる食べ物は 「土に還りにくいもの」

運動も、四つ足になる動きは腰や内臓にとっても良さそうだよね。
ヨガのダウンドッグとか。キャットアンドカウとか。
いつもそうできるわけではないけど、よくイメージしていたんだ。

講演で聴いたお話

今から10年くらい前のこと。(30代半ばの頃かな。)
くちけんさんがまだ歯科業界で働いていた頃に、とある歯科講演を聞きに行ったんだ。
いろんな演者さん(歯科医療関係の方々)が登壇されていてね。
いろんな発表を聞かせて頂いたよ。やっぱり日頃から患者さんとのコミュニケーションをとって話し慣れている歯科医師の先生の講演は聞きやすくって惹きつけられたよ。
その日、その中でも特に印象に残った内容。

「授乳期間(母乳での)の長い赤ちゃんは、その後の姿勢や歯並びが良い傾向にあるというデータがある」 というお話を聞いてね。

面白いなぁと思って、その日の講演の中で一番心に残る内容だったよ。
今さらもう遅いけど、赤ちゃんの頃に知りたかったなぁって。

海外のYouTube動画で見たこと

それから、今から数年前に流行していた?イギリスの矯正歯科医師・マイク・ミュー先生の「ミューイング」のお話も流行から少し遅れて見させて頂いたよ。
「アマポーラ・オーソ」というYouTubeチャンネルで翻訳してくれていてね。 参考にさせていただきました。

今ではすっかり考え方として定着している「舌を上顎につける」ということ。
それ以外にも
・舌は後方までべったりと上顎につける
・舌が上顎についたままお水を飲む

なんてことも。
その時はチャレンジしてみるものの、さっぱりできなかったんだ。
意識して習慣づけるにはかなりハードルが高いと感じていたよ。

そのまま数年間、「そんな話がある」という程度で、記憶の片隅に留まるだけになっていたんだ。

無(む)になる

歯科業界は17年働いて、向いてないと感じて辞めたくちけんさん。
その後はいろんなことを学んでみたり、いろんな派遣やアルバイトで働いてみたりしたんだ。
新しい経験をすることはそれはそれで面白かったよ。
ただ今後どうしていけばいいかなんて全く考えられなかったんだ。
そのころのくちけんさんはくちけんさんではなく、毎日生活費のためだけに、何も考えずに働いていたよ。
目の前にある仕事は車輪を走るマウスのようにがむしゃらにこなそうとするくちけんさん。
前かがみの姿勢で作業を続け、気がつけば顔が恐ろしく弛んでいることに気が付いたんだ。

何とかしなくては。
考えられる方法はあった。

過去の経験

くちけんさんはずっと昔、フェイスストレッチの本を読みながら夜な夜な変顔のトレーニングをしていたことがあってね。
その効果は頑張った分だけ、確かに現れてくれることを知っていたよ。
その大半は下顔面(口周り、あご周り)のトレーニングなんだよね。
真面目にやると毎日15分くらいかかるんだ。
毎日仕事でどっぷり疲れた状態で継続するにはキツすぎる。
何かもっと楽な方法はないかなぁって考えたんだ。

好奇心

口周りの筋肉を楽に鍛えるには?
哺乳瓶のことは割とすぐに思い浮かんだんだけど。
大人が使うってどうなんだ?

検索魔のくちけんさんはYou Tubeで 「大人 哺乳瓶」と検索。
するとヒカキンさんが哺乳瓶で大人のミルクを飲んでいる映像があって。
他にも哺乳瓶で飲んでいる大人がいて。
ほっぺたがよく動いてる。
これはいいかもと思ってネットでポチって誰にもみられることなく哺乳瓶をゲットしたんだ。

早速哺乳瓶でお水を飲んでみたわけなんだけど。。。
使ってみるとビックリ。
めっちゃめちゃ飲みにくい!
世の中の赤ちゃん尊敬する!

それでも顔のたるみに危機感を持っていたくちけんさんは、数週間、哺乳瓶を使い続けてみたんだ。
するとあるとき、気が付いたんだ。

「・・・あ!!!」

点が繋がった瞬間

〜哺乳瓶を数週間使い続けてくちけんさんが気づいたことは??〜

「・・・・・・あ!!!」
「舌が!!」「正しい位置に付いてる!!!」

数年前に諦めていたミューイングが、このとき自然にできていることに気が付いたんだ。

今までの記憶が一気にひとつに結びつくことを体験したんだ。

哺乳運動は、すべての哺乳類に備わった原始運動。
やっぱり理にかなっているんだね。

その後、様々な論文を読んで、一般的な哺乳瓶は、通常の母乳からの授乳と違って、口周りの筋肉が使えていないということがわかったんだ。

〜補足〜
2023年のピジョンが発表した文献によると、ピジョンの哺乳瓶は直母乳と筋肉の運動に差異はないと記されているよ。(赤ちゃんが使うには。)

そこで、なんとか口周りに負荷をかけることのできる哺乳瓶のシリコン二プルを作れないかと考えてね、くちけんさんの製品開発は始まっていったんだよ。


ジョブズが伝えたかったこと

余談なんだけど。

みんなは「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点を繋げる)」についてどう思う?
このお話はもちろん、スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチの中のお話なんだけど。
巷では「大学を中退したジョブズが自分の興味の向いたカリグラフィの授業を学んだことで、後のアップルコンピュータの技術に活かされた」という点が注目されているみたいなんだけど。

くちけんさんは、ジョブズはもっと他にも伝えたいことがあったんじゃないかなって想像しているんだ。

なぜなら、あの話は、ジョブズが生まれる前にさかのぼるんだよね。

生まれた環境の事情があって、大学の中退を決断したジョブズ。

置かれた状況は自分ではどうしようもないことも多いよね。
そんな中でも、日々ひたむき過ごしていくこと。
(辛いこともあるよね)
勇気を持って決断すること。
あとがどうなるかなんてわからない。

そんなメッセージも詰まっているんじゃないかな。
何か心に感じるものがあった人は、ジョブズのスピーチを見返してみてね。

自分にしかわからない、新しい発見があるかも。


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