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大切な大切な私の犬
そらは、もう意識が朦朧としていて目は開けていても、ぼんやりして起きているのか眠っているのか、よく分からない。
水を飲ませるために抱っこして起こす。
ぼんやりした目をみながら、いつも呼んでいたように「そらー、こっちよー」と呼びかけると一瞬、目に生気が戻って視線が合った。
くーん、くーんと鳴く。「そうだね。そらは良い子だよ」と声をかけるとまた、くーんと答えてくれた。「ご飯食べる?お水飲む?」くーん。嬉しくて涙が出てくる。
前はよく、こんな感じで「会話」していた。
「ジャーキー欲しい?」わん!
「ちょっと待ってね」わんー、くーん
人間がおしゃべりするようなトーンで鳴くというより、しゃべっていたと飼い主たちは思っている。
もう残りの時間は少ない。
可愛い、大切な私の犬。